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[ 67 ] ◆
** PC名:ミィ **

…結構重たいでしょ、これ。ちょーっと筋力ないとしんどいんですよね……あ、あぁ…御免なさい。ミィって言います。あっちの方に劇場があって…其処で座長を。…ちなみに、重いの含めて「修行の一環」と「お手伝い」ってコトで…最後にその劇場まで走るガッツあります?
(背の編み上げを結いながら、相手が衣装を楽しんでいる様子に此方も釣られて笑みが零れながら。ふと呈された問い掛けに虚を突かれたように名と所属を告げては、ざっくりとした劇場の方角を顎で示し、そのまま話題をアクセスさせるかのように「相手の目的」と「己の要望」を都合の良さそうな聞こえで引き合いに出し、唐突に誘いかける。片手を背のリボンに当てたまま、くるりと相手の正面に回って見せるしたり顔は芸師特有の、これから何が始まるでしょうかと言わんばかりの色が籠り)
…そう、ね……
──バタフライエフェクトってやつなんでしょうけれど…わたしたち…娯楽業界って、治安が落ちると一時的に興行が盛り上がる傾向があるの。そういう意味で…確かに……感じる所はあるわ。…儲けてる側としては、どう語ったら良いか難しいけれど……
(穏やかな笑顔で語られた説明に、対照的に眉を顰めては着付けの完了した相手から離れ、テーブルに重なる小箱の一つを開き、その中に視線を落として暫し。己自身が主に魔皇国に身を置く事実を話した所で、相手が目下求めるような情報は特に所有しておらず、徒に不安を煽るだけだろうと差し控え。せめてもと演芸者としての客観的な、漠然とした治安が揺れる感覚を辿々しく口にしてみるが、其れが相手に有益かどうかは定かで無く)

** 投稿日時:2023.12.01 21:04 ** [ 編集 ]
[ 68 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

ミィさんやね、うちは九那河 真白や。よろしゅうなあ。
…重い?まあ服にしては重さ感じるけど…そない気にならんで?全然動ける感じやから走ってもええよー。

(相手の名前を聞くと、一度反芻してから今度は自分の名を名乗り小さく頭を下げて。衣装の重さに関して言われると数回瞬きしてから首を傾げては、別に気にならないと何も意に介していない様子で。なんならこれから移動する事を察して傍らに立て掛けていた刀を手に取り、腰に帯を結んで帯刀を済ませ。ドレスの上に帯刀し、その上で走れるよと余裕をもって答える辺りは、少々一般的な人の感覚からはズレているだろうか。当の本人は準備万端で走る気満々なのだが。)

それは世の中の摂理なんやからミィさんは胸張ってええんちゃう?治安が悪くなれば人々は不安になる。不安になればそれを振り払うために安息や娯楽を求める。ほんでミィさんみたいな生業の人が必要とされる。で、お客さんが沢山来るからミィさんが儲かる。…なんも後ろめたい事なんかないやろ?

(治安が悪くなると儲かるのだと言う彼女の口振りや表情が、どこか気まずそうにしているようにも見えて。確かに治安が悪くなると儲かるという部分だけ繋げると悪い印象に受け取りやすいかもしれない。しかし、実際は巡り巡る摂理なのだと真白は真剣な表情でミィを見る。そして、だから貴女は胸を張るべきだと、再度柔和な笑みを浮かべながら彼女の頭を一度優しく撫でて。)

** 投稿日時:2023.12.02 17:47 ** [ 編集 ]
[ 69 ] ◆
** PC名:ミィ **

──ッ………そうね。
(相手の温かい掌が己の頭を通れば、ズキンと音が鳴りそうな程胸が痛くなる感覚が走って目元が歪む。不安を金に変えているどころか、戦争なんか起きてしまえばいい考えとか、芸の傍らで己が何をしてきたかとか、後ろめたい事はあり過ぎるほどあって。それを口にしてしまえば相手が此方に微笑む事は二度と無いだろうと独り合点をすると、相手と目を合わす度量は無かった。短く同意をする中で、背筋を這う疾しい感情を今は芝居で上塗りしてしまおうと卑劣と自嘲しつつも決めるや否や、触れていた小箱の中身に手を突っ込み、相手へと振り返って役者の媚びた笑みでヘーゼルの瞳を穏やかに一瞥する。そのまま叶えば向かいの相手に寄り、手の甲で相手の横髪を掬い上げてはもう一方の手で相手の耳元へフック型の耳飾をそっと着けようと。拒む素振りがあれば、惜しみながらも身を引いてそれを相手の手元に収めようとしたはずで)
…ミィ、でいいです。これは今日の御礼。
──仰るとおり、わたし達の仕事は心に魔法を掛ける事。もし、真白さんの心が安息を求めたら…これを着けて劇場に来て下さい。何処からでも真白さんを見付けて、一時の夢をお約束するわ。
(ラインストーンが控えめに光る其れが手元から離れれば、己は放り投げられていた簡易ローブを羽織りながらきょろきょろと辺りを見回し。立て掛けた一本の傘が目に留まれば、これでいいか、と雑に髪を纏め上げて尖ったフードへと仕舞い込みながらその傘を手に取って再び相手の元へ。宛ら絵本の魔法使いのつもりらしい装いで相手を俯瞰すれば、華やかなドレスに帯びるしっかりと使用感のある剣が、新しい戯劇の一幕を想像させるようで。劇場までの走破も余裕を窺わせる相手に密かに心を躍らせながら、姫君を外へと導く魔法少年よろしく、相手へ左手を差し出して外へと誘いかける台詞を開始しよう)
「──さあ、僕が魔法を掛けましょう。勇敢で美しいお嬢さん、お手を。」

** 投稿日時:2023.12.03 05:56 ** [ 編集 ]
[ 70 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

…ありがとうなあ。素敵な耳飾りや。
そうやね、心が疲れた時はミィちゃんの劇場にお邪魔させてもらうわあ。

(頭を撫でた時の彼女の僅かな反応を、どうしても見逃せなかった。目元を歪ませ、目を合わさなくなった彼女。その反応に気付いた時には少し驚いたような表情を見せたが、すぐに物悲しそうに目を細めて。きっと自分の言葉か行動が、彼女の抱えているものに触れてしまったからなのだと察する。それがなんなのか問い掛けたい気持ちが込み上げてきても、グッと堪えて何も問わない。彼女がどんな事情を秘めていようとも、それに気付いてしまっても、まだ会って間もない自分が踏み込むのは不躾。彼女が悩みを打ち明けたい素振りを見せれば勿論応えるが、それがなければただ押し黙り。そんな事を考えている間に、耳に彼女の手が伸びてくるのを横目にちらりと見ながら何をしているんだろうと気になりつつ、耳の感触から彼女が耳飾りを着けてくれたのだと分かれば、再度嬉しそうにはにかんではお礼を言い。)

ええ、どこへなりと。貴女様の望むところへお連れ下さいませ。

(そして、彼女が紡ぐ言葉の雰囲気が変わった事を理解すると、もうすでに演劇が始まっているのかと錯覚する程にその洗練された演技力に暫し魅了されつつ、初めての経験に胸を踊らせ頬を緩ませながら、こちらも素人なりに彼女の演技に合わせようと普段の訛り口調を抑え。差し出された左手を右手でとりつつ小首を傾げては微笑みかけて。)




** 投稿日時:2023.12.04 09:07 ** [ 編集 ]
[ 71 ] ◆
** PC名:ミィ **

ッ……真白さん最高。そのまま劇場に閉じ込めたくなる。
(己が夢の中で甘える事を赦して即興劇に乗り込んだ相手の応答に、安堵の光を目元に灯して其方を見遣ると、目に入った微笑みは役者のように洗練されておらず、日常の世界よりも高尚で。そんな狭間を揺蕩う相手の姿は美しく、己から誘い掛けておきながらつい息を呑みつつ、その手を引いて勝手口から店の裏へと進む。店と店の間の細道を先導し、表通りへ己が出た所でくるりと相手へと対面し)
「… ──この魔法は、僕達だけの秘密だ。
さあ…往こう。───走って!」
(再び開始する台詞は通りを往来する人々の足を止める程度の発声でありながら、要するに"仕掛けが判っても内緒にしてね"という、相手の口の堅さに結び付ける約束事で。
さて、主役を舞台に引き上げるが如く、相手を表通りへと引き出し、日の元へと現れれば、そのドレスは陽の光を浴びてライトグリーンへと色を変えるだろう。彼女を見て、一様にわぁっ!と声を上げる人々の間を手を引いて通りを駆け抜けていく。途中に商うフラワーショップの前で店主と悪戯な目配せをしては、通り掛かり、傘を水の入った木製バケツへと差し込み、抜き取って。それを一振りして開けば周囲に水飛沫が飛散し、日の光を反射させる。人々の目線が其方へ誘導され、次に彼女を見る時には、そのドレスはパールオレンジへと色を変えているだろう。道中、そんな彼女の玲瓏さから、素の彼女を見出しあわよくば声を掛けようと不躾な視線を送る男性の存在を目敏く見付ければ、緩く引いていた相手の指先を握り込み、その耳元へ顔を近付け。愛おしむような微笑で耳飾りへと唇を寄せ、其方へは当てつけのような笑みを見せて疾しい視線を牽制する一幕もあったかも知れない。そうして劇場まで駆け抜けた時間は僅かなものだったが、其処に現れた「刀を帯びた虹色の姫」の話題は暫く、通りを席巻したに違いない)

>退室

** 投稿日時:2023.12.05 07:23 ** [ 編集 ]
[ 72 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

わあ…!
素敵…!私を魔法の世界に連れて行って!

(手を引かれて通りへと誘われると、日の光を浴びたドレスがライトグリーンへと変わり、感動のあまり目も口も開いてパッと明るい笑顔を弾けさせ。新鮮な体験の連続で、最早演技をしようという意識は薄れてしまったが、心の底から溢れる素直な感情と反応はある意味それはそれで映えるだろうか。手を引かれて駆け出せば周囲の人々の視線が集まり、ミィが水飛沫を飛ばした次の瞬間には今度はドレスがパールオレンジへと様変わりし。人々の注目も更に集まるがそんな事は気にならないくらいにミィが見せてくれる魔法のような演出に没入していて。やがて思い出したかのようにミィの演出に合わせた言葉を返すと、彼女が耳元に顔を寄せたタイミングでそっと優しく囁いて。)

…ほんまに素敵な体験やわ。ありがとうなあ、ミィちゃん。

>退室

** 投稿日時:2023.12.05 23:51 ** [ 編集 ]
[ 73 ] ◆
** PC名:シシバ **

(聖都の中枢たる輝煌城は例の襲撃事件以降厳重な警備体制が敷かれ、今となっては外部の人間が足を踏み入れる事すら不可能に近い筈だ。襲撃事件前に比べると格段に警備の数が増強され、穏やかな街の雰囲気にも何処かぎこちなさが残るのを感じるのは自身が招かれざる者故だろうか。このような状況下で人知れず入国するには優れたポーターの存在が必要不可欠だが、大枚さえ叩けば彼等は身分証明書の作成から煩雑な入国審査まで完璧に仕事をこなして見せた。故にこうして六魔将たる自身が無事に聖都の地へと足を踏み入れ、遥か彼方に聳え立つ巨城を睨める事が可能となったのだ。質の良い黒い毛皮は芯から熱を奪う夜風から身を守り、更に背中に備えたクレイモアすら覆い隠してしまうだろう。)

「七面倒臭ェことさせやがって。…行け。」

(薄く降り積もった雪の上に揺らぐ自身の影からもう一つ暗闇の塊が這い出たかと思えば従者の一人、リリスが姿を現し恭しく膝を立て。暫く滞在する宿の手配から現地の情報屋とのアポイント、果てには反王制派閥との密会まで煩雑とも言うべき敵国での工作活動は全て彼女が担っている。自身の命を受け、再び闇夜に紛れ込んだ彼女の行方を追うことは最早不可能に近いだろう。彼女の報告を待つ間自身はと言えば、手持ち無沙汰に白い吐息を伴いながら大通りから数本外れた裏路地を彷徨き)

>入室


** 投稿日時:2024.01.20 21:42 ** [ 編集 ]
[ 74 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

(宿の営業は終了したが共に働いている若いスタッフが寒さ故か風邪を拗らせ、慌てて出てきたのか店名が刻まれた宿のエプロンはそのままに赤いマフラーだけを巻いた寒そうな格好で、切れていた薬を補充するべく飛び出しこんな夜遅くに無理を言って購入したばかり。近道しようと裏路地を通り風邪薬が入った紙袋を大事そうに抱えて走っていたが対向側にて因縁のある見知った姿が目見え、突然の事で目を見開き動揺を隠せない様子で足を止めて。こんな所で出会うなどとは思ってもいなかったが、今は関わっている場合ではないとマフラーで深く口元を覆い隠し俯いて知らないフリをしながらその横を通過しようと試み)

…ッ!………。

(人違いかもしれない、相手は覚えていないかもしれない、そんな淡い期待を抱いていたが距離が近くなるにつれて胸の鼓動は高まり、無意識にも警戒心を剥き出しにしてしまう己を恨み)

>入室

** 投稿日時:2024.01.20 23:15 ** [ 編集 ]
[ 75 ] ◆
** PC名:シシバ **

(日中は人々の往来と活気に満ち溢れた景色が整備された街路樹に連なって続いていくらしいが、深夜帯となった今では歩いている者は愚か深々と降り積もる雪が自身の痕跡すら消していく。そんな中で擦れ違う人物が居るなら目立つだろうし、ましてや相手が自身の存在に驚いたように見受けられたなら否が応でも関心を惹かれるだろう。薄い桃色の髪が印象的な女性はまともな防寒具がマフラーのみというかなり寒々しい格好をしていたが、大事そうに紙袋を抱えて駆ける様子から急を要している事だけは察しがつき。単なる女性の独り歩きに過ぎないかと、結局は視線を逸らし更に路地奥へと突き進もうと通り過ぎるその瞬間─。警戒心や敵意というよりも歴とした殺意に満ちた暗殺者特有の目付きに気が付くと思わず足を止めて。)

「──なァ。落としたぜ。」

(不意に自身の横を通り抜けた華奢な後ろ姿に振り返って声を掛けるなら、その場で手を差し出して。彼女に差し向けられた掌は固く握られたままで程近くまで寄らないことにはそれが何なのか確認することは叶わないだろう)

** 投稿日時:2024.01.21 07:52 ** [ 編集 ]
[ 76 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

え…?ありがとう、ございます…。

(何かされる訳でもなく無事通過したものの、そちらに気を取られ過ぎたせいで鍵でも落としてしまっただろうか、それとも気付かぬ範囲で何かを盗られただろうか、振り向いて相手が差し向けてきた手を見るが暗さと雪の影響でよく見えず。宿までついて来られない為にも一歩、また一歩と恐る恐る近付いて手の中のものを受け取ろうと右手を伸ばし。過去に相手がした事を思い出せば殺意が湧いてくるが仕留めるのは今ではないと自身に言い聞かせ、この国にいるという事は恐らく良くない事を企てているのだろうと考えたがなるべく殺気を抑えようと試みながら憎しみの籠った眼差しを向け震える声で礼を述べて)

** 投稿日時:2024.01.21 16:38 ** [ 編集 ]
[ 77 ] ◆
** PC名:シシバ **

(畏怖と憎悪が混じり合った眼差しは最早自身にとっては慣れ親しんだモノに等しく、寧ろ快感すら齎すかもしれない。生憎自身はまだ彼女について思い出せてはいないのだが、躊躇いながらも此方に近づく彼女はどうやら自身に覚えがあるようだ。聖夜祭での数奇な出会いを筆頭に近頃は何らかの縁で結ばれた者との邂逅が続いており、目の前の彼女も例に漏れないのかもしれないと馴染みの無い“青い瞳”を見遣りつつ。恐る恐る此方に伸びた手に応じるように、ゆっくりと開いた無骨な掌には何も無い。─そう、彼女がハッタリだと察した頃には、既に細い手首は絡め取られ勢い良く自身の方へ引っ張られているだろう。叶うことなら捕えた右腕をそのまま相手の背中で捻り上げ、反対の手で左肩をホールドするべく試みようと。拘束が決まれば自身が彼女の背後を取った格好となり、強い痛みと共に殆ど身動きは取れなくなる筈だ。また、大事そうに抱えていた紙袋は中身ごとその場に散乱してしまうかもしれない。)

「聖都ってのはお前みてェな殺気ダダ漏れのアバズレで溢れてんのか。ハジメマシテじゃねーんだよなァ?誰だよ、お前。」


** 投稿日時:2024.01.21 20:27 ** [ 編集 ]
[ 78 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

さて、何のことでしょうか。
…私はルディ、宿屋を営んでいるただの一般人ですよ。

(開かれた手の中には何も無く、逆に安心したものの腕を掴まれ拘束される事になったが悲鳴を挙げたり取り乱すような事はなく、ドサリと積もった雪の上に落ちた紙袋と散乱した薬を見下ろしたまま淡々と答えて。抵抗する意思もなくジッと大人しくしてはいるがやはり憎くて憎くて仕方がない…この街でしてきた事が無にならないように、我慢するべきだとわかっているが本能がそれを許さず中途半端に殺気だけが漏れている状態で、このまま誤魔化しても無駄だろうが続けて。宿屋の場所を知らせたくはなかったが自身の事を覚えていないのであれば好都合、肩越しに振り向いて青い瞳を覗かせたまま部屋の手配をするつもりで声を掛け)

貴方の事は知りませんから…手を離してください。
もし宿をお探しでしたら、一室空いておりますよ。

** 投稿日時:2024.01.21 22:29 ** [ 編集 ]

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