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[ 79 ] ◆
** PC名:シシバ **

「一般人か、笑えんな。」

(腕を拘束して捻り上げた際、女性特有の柔らかさの中に確かな筋肉があることと関節の高い柔軟性を感じ取っていた。相手が自称する一般人では無いことだけは、皮肉にも彼女自身の肉体とこの状況下において平静を保つ精神力が証明しているだろう。いずれにせよ感情を抑えつけている印象が強いのだが、その原因は紛れも無く自身にあるのだろうと。想起されるのは似た背格好をしたかつての同僚だが、彼女の瞳は燃えるような紅を宿していた筈だし、“ルディ”という名に覚えもなく。殆ど認識出来ない程度の視力で何とか彼女の面を拝もうと穴が開く程に無表情の横顔を観察しつつ、雪の上に転がった小瓶の薬を追い。ブーツでその内の一つを手繰り寄せる事が出来たなら、最も硬い踵のソールを踏み当て彼女の感情を刺激しようと試みて)

「難儀なハナシじゃねーの。あァ、俺にも看病させてくれよ。」

** 投稿日時:2024.01.22 00:01 ** [ 編集 ]
[ 80 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

……そ、それは…出来ません。看病は私一人で十分ですから……っ!?
やめてください!その薬は、もう…最後の…!

(長年親代わりとなって育てた大事な者にこのような危険人物にはとても会わせる訳にはいかない、そう考え断りを入れたが足元の小瓶が今にも割られそうな状況に鋭い目付きで睨みつつやめてくれと震える声で乞い。他の薬は紙に包まれた粉状のものや小袋に包まれた栄養剤といったところか、それらは複数あるのに対して小瓶はその一本しかなく失うわけにはいかないらしい、しかし力を込めて拘束を解こうとする抵抗くらいしか今は出来ず)

割ったら…許さない…!

** 投稿日時:2024.01.22 00:49 ** [ 編集 ]
[ 81 ] ◆
** PC名:シシバ **

「ハッ、口の聞き方を知らねーらしいな。」

(恐らく自身に向けられた憎悪は相当なモノだが、同時にそれを抑えつけるだけの理性を持ち合わせていることも事実だ。しかし。散乱した薬、そして途端に取り乱した彼女の焦り具合から彼女の帰りを待つ病人こそが鍵を握る人物だと察して。経験上彼女のような女性は自己犠牲精神が強い傾向があり、この要素を利用しない手はないと抵抗する力をいなしながら。語気を強める言葉を一笑に伏すなら体重は掛けずに踵で硝子瓶を踏み躙りつつ、赤いマフラーを鼻で弄り雪のような白い首筋に舌先を這わせて。その瞬間鼻腔を擽る彼女の香りには確かに覚えがあり、錆びついた自身の記憶を呼び醒ましていく。同時に彼女を拘束する力が僅かに弛んだことを察するなら、逃れる為の最大の好機となるかもしれない。)

「──お前まさか、」


** 投稿日時:2024.01.22 14:02 ** [ 編集 ]
[ 82 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

ひっ…!な、何を…!?

(力を込めれば込めるほど痛みが増し諦めようとしていたところ、首筋に這う湿った感触に思わず短い悲鳴を挙げて。舐められた事はわかるが何故そのような事をと困惑の意味合いで問いを投げかけるが、自身を思い出したらしい反応と共に拘束が緩んだ瞬間を逃すはずもなく、離れながら振り向いて身構え。薬の回収をしたいが迂闊に近付けず、雪で湿って無駄になってしまうのではないかと心配で堪らず狼狽えており相手が続く言葉を口にするより先に否定し)

違います、違いますから…!人違いです!
どうか、見逃してください…。

** 投稿日時:2024.01.22 19:22 ** [ 編集 ]
[ 83 ] ◆
** PC名:シシバ **

「あァー?この俺をキズモノにした女が何イイ子ぶってんだよ、“ルゥ”。」

(思わず相手を取り逃してしまったが、間合い的に未だ自身の領域と言えるだろう。毛皮の前裾を開きブラウスを下から捲り上げるなら、鍛え抜かれたしなやかな筋肉とケロイドのような五本爪の傷跡が覗き。他の誰でも無い、かつての彼女によって受けたその傷跡を見せつけたなら大凡数百年振りとなる劇的な再会に表情は悦楽に歪み。彼女の生家であるヴァナルガンド一族は暗殺を家業としていたが、かつて所属していた自身の謀反により壊滅寸前にまで追い込まれた過去があり。近頃ではめっきりその名を聞かずにいたが、聖都にて「活動」していたとは。まさか彼女が家元を離れて平穏な暮らしを求めているとは露知らず、散乱する薬類を蹴散らし、更に踏み付けていた小瓶を拾い上げることが出来たならこれ見よがしに掌で握り締めて。)

「釣れねェこと言うなよ、感動の再会じゃねーか。」

** 投稿日時:2024.01.23 11:18 ** [ 編集 ]
[ 84 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

はぁ……シシバさん…貴方も何か目的があってここにいるのでしょう?
騒ぎは起こすべきではないと思うんですよね…どうかここは一つ、大人しく薬を返していただけませんか?

(傷跡を見せられると小さな白い溜め息を溢し確かに自身が残した傷跡だと認めるように相手の名を口にし、目的はわからないが人気の無い道と時間から目立つ行動は控えている筈だと考え、穏便に済ませる為の脅し文句とも取れる言葉の後、蹴散らされた栄養剤の小袋と粉薬を拾い始め、あの子が回復する為の薬の回収はどうするべきか…と握り締められている小瓶を見上げて発したのは機嫌取りの言葉で)

そういえば六魔将になられたようですね、おめでとうございます。
きっと六魔将の中で一番強いのでしょう…シシバさんですから。

** 投稿日時:2024.01.23 15:57 ** [ 編集 ]
[ 85 ] ◆
** PC名:シシバ **

「─馬ァ鹿ソイツは俺の台詞だ。お前がこの国で何を企んでんのか知らねーが、何もかも滅茶苦茶にしてやってもいーんだぜ。」

(例の襲撃事件の同胞である自身の存在は聖都にとって悪以外の何者でもなく、相手の言う通り無駄に騒ぎを起こして潜入を気取られることは避けたい事象の一つだろう。だが、それは魔族である相手にとっても同様だと怯んだ様子もなく反応を窺い。何処か上の空で朗々と告がれる言葉は、自身が六魔将という地位を獲得してから嫌と言うほど囁かれた、一様に取り入ろうと媚を売る者たちのそれと何ら変わりなく。途端に侮蔑的な目付きで静かに拾い上げる彼女を見下ろすなら、媚を売る事など知らなかったであろう過去の純真無垢な彼女の姿と重ね合わせつつ。かつて当主であった彼女の父に取り入る為、穢れを知らない当時の彼女を懐柔するべく時に同僚として、また時に恋人のように振る舞った過去の出来事を思い返しながら。)

「ハッ、雌犬のフリだけは上達したらしい。お前あれからどんだけ抱かれて、どんだけ殺してきたんだよ。あァ?」

** 投稿日時:2024.01.23 20:57 ** [ 編集 ]
[ 86 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

それは……っ、私はただ静かに暮らしたいだけです。
……覚えてませんよ。昔の事なんて…。

(騒ぎを起こせないのはこちらも同様、平和に暮らせるよう人間に成りすまして過ごして来たこれまでの事が無駄になってしまうのだけは避けたいらしい、そう言われると降参だといった様子で目的を告げ。過去にしてきた事は思い出したくもないが、相手が同僚だった時の事や少しでも恋心を抱いていた時の思い出も含めて脳裏に浮かび、紙袋へと薬を戻しつつ悔しそうに呟いて)

貴方と出会わなければ……貴方さえいなければ良かったのに。

** 投稿日時:2024.01.23 22:25 ** [ 編集 ]
[ 87 ] ◆
** PC名:シシバ **

「お前、まさかマジで足洗ったのか?」

(彼女の物言いから察するに単に任務の為に聖都へ潜伏していた訳では無く、どうやら出奔やそれに近い形でこの場に存在しているらしい。昔から強い正義感を持ち、諜報や暗殺といった汚れ仕事に違和感を覚えていた印象が強かったが。加えて、彼女が自身に抱いていた淡い感情も勿論承知していた。彼女との歪んだ関係が生み出した“隙”は本来慎重だった当主の警戒を解き、結果として反乱する最大の好機を作り出したと言っても過言ではなく。複雑な感情を吐露する様子に口端を吊り上げるなら、まるで救いを差し伸べるように薬を握っていた手を差し出して。そのまま薬を取ることも、更に自身の手を取ることも彼女の意思で選択できる格好だ。)

「──なァ、お前が一番聞きたい言葉を聞かせてやろうか?」


** 投稿日時:2024.01.24 00:05 ** [ 編集 ]
[ 88 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

まだそこまでには至っていません。
時々お父様が仕事を寄越すので、その時だけは…。
でも、今の生活はとても楽しくて温かくて…だから、荒らされる訳にはいかないのです。

(喜んで自ら進み体を差し出してまで諜報活動や暗殺をしていた訳では無く、現在も尚請け負う仕事があるのは確かであるがやはり気が進むものではなく。宿屋を経営し冒険者など多くの者たちに支えられている現状をどうしても手放したく無い、そんな感情を相手に利用されるかもしれないとわかっていても気持ちを打ち明けて。薬を返してくれるのか、はたまた罠か少し警戒しながらどうしても必要な薬を受け取るべく恐る恐る右手を伸ばして、続く相手の言葉に耳を傾け)

な、何ですか…?
今更、貴方には何の思い入れも…。

** 投稿日時:2024.01.24 02:33 ** [ 編集 ]
[ 89 ] ◆
** PC名:シシバ **

「ハッ!傑作だ!!相変わらずオメデテー頭してんなァ?」

(彼女が跡取りとして一家存亡の危機に立ち向かい、如何にその手を汚そうともやはり本質的な部分は何も変わっていないようだ。自身のような悪意の塊を前にしてもなお、正直さで立ち向かおうとしているのが何よりの証左だろう。ハイランドで野良犬のように生き抜いてきた自身にしてみれば、当時も今も世間知らずの箱入り娘という認識に変わり無く。薬の奪取とこれ以上自身に関わってはならないという二律背反を抱え、再び此方に伸ばされた右手を今度は愛撫するように絡め取ったかと思えば薬はまた雪の上に落ちるだろう。彼女を見下ろす表情に色は無いが、褐色の双眸だけは熱を孕んだように鮮やかで。)

「─────」

(次いで凭れていた路地の壁に彼女を押し付けるように迫るなら、呪縛にも似た愛の言葉を囁き熱を奪われた冷たい自身の唇を静かに彼女のそれに押し当てようと。抵抗や拒絶の言葉を口にしようものなら、自身の熱い吐息がそれを阻むかもしれない。だが、飽くまで彼女を拘束する力は殆どなく、逃れるつもりなら容易に突き飛ばす事が可能な筈だ。)

** 投稿日時:2024.01.24 13:42 ** [ 編集 ]
[ 90 ] ◆
** PC名:ルディ・フェノライア **

悪かったですね。

(罵倒されても自覚はあるのか怒りの感情はなく眉を下げるのみで、静かにそう呟くと受け取ろうとしていた薬が落ちるのを目で追い、咄嗟に手が出そうになるが絡め取られた手はそれを取るに至らず。視線は褐色の瞳に移り綺麗に見えたそれに釘付けになった瞬間、壁に押し付けられ胸の鼓動が高まるのを感じて。暗殺対象として見ていた相手だがまだ当時の気持ちが残っているのか、多少の動揺はあるものの逃れるような事はなくただ身を委ねるようにギュッと目を瞑るのみで)

ッ、……そんな…狡いです。

(脳内に響くような囁かれた言葉が例え嘘だったとしても、信じたい…そんな甘い自分自身が悔しく、震える声で呟いては本来の目的を見失うまでに暫くの間抵抗せずに大人しくしているだろう)

** 投稿日時:2024.01.24 15:08 ** [ 編集 ]

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