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[ 1 ] ◆ 主街道路傍
** PC名:***** **

聖都ヴァレンシアから水上都市ユスティニーアを繋ぐ主街道。
両都市を凡そ直線距離で繋ぎ、途中、街や村へ繋がる分岐道が存在する。
複数の馬車が同時に擦れ違う事が可能な道幅を持ち、道端に等間隔に設置された魔力晶石は人工的に整形された水晶体で、街道守備の要となっている。

** 投稿日時:2022.03.18 19:22 ** [ 編集 ]
[ 43 ] ◆
** PC名:イマヌエル・プロシア **

…………あ、ありがとう、ございます…………。

(何か柔らかいものを打つような音が鼓膜を揺らすが、頭を下げている姿勢では、何をしてたてたものかは判らず。剣士としての誇りか、確固たる理性の表れか、故郷に対する侮辱で怒りに燃えても、戦闘態勢をとりこそすれ手を出す事はなかった相手だが、此方としては2〜3発殴られたとしても仕方ない発言と覚悟していただけに、座りこんだ此方を見上げる彼女が、ただ慈愛に満ちた眼差しで自らを見るのが予想外で、思わず呆けたような表情を晒し。やがてその頬に赤みが差しているのを見てとれば、先程聞こえた音が自分の頬を叩いたものであったと気付き『あ……』と声を発して。あんなにも酷い言葉を投げたにも関わらず、そうまでして許しを示してくれる相手に比して、偏見のまま相手を傷付けた自分があまりに小さいように感じ、唇を引き結んで。促されるまま顔を上げるが、踊りについて再び教授を願うなどとても出来ないが、このまま終わるのはもっと違うと感じていて。相手の優しさにどう報いればいいのか。己の間違いをどうすれば正せるか。考えを巡らせ答えを得ると、意を決して声を発し。逸り過ぎていささか大きめに出力された声量を戻す為、深呼吸ひとつ。そして相手に向け一歩踏み出すと、おずおずと言葉を続けて)

あ……あのっ!
良かったら、マシロさんの故郷の事を、教えて貰えませんか?
どんなところで、どんな方達で、どんな事をして暮らしているのか……私、知りたいです。
……どう、でしょうか?



** 投稿日時:2024.02.20 18:36 ** [ 編集 ]
[ 44 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

…ん、ええよ。立ち話もなんやし座ろか。

(しゃがみ込んで彼女の顔を見上げながらその様子を伺い。唇を引き結んでから促した通りに顔を上げていて。何か思うところでもあったのだろうかと考えていると、不意に大きな声で紡がれたのは自分の故郷…里の事について知りたいという言葉。思いもしない言葉だったためキョトンとした表情で数度瞬きをして見せ。ふと直感的に思ったのは、この人は本当はお堅いぐらい真面目で、律儀で、真っ直ぐな人なんだろうなあと感じ。先程の発言だって、真っ直ぐ過ぎたが故の過ちだったのだろうとさえ思えて。彼女の提案に微笑みながら頷いてみせると、しゃがみ込んだままその場で足を崩してそのまま座り込み、彼女に視線を向けたままぽんぽんと右手で自分の隣を叩いては座るように促して見せ。)

…ほんなら里の起源から順番に話そか。
うちの故郷の里はなあ、フォルテラ聖王国領内の北端…山岳地帯の麓の平地にあるんよ。なしてそないなとこに里ができたか言うと、3000年前のミシュドガル戦役の戦時中。戦争の甚大な被害を受けて、故郷を追われ戦火から逃げ延びた人々が偶然集まり寄り添って、新たな故郷を求めて皆で協力して麓の森を開拓したんよ。長い年月をかけて家を建て畑を耕し、川から水路を繋げて。少しずつ少しずつ頑張って快適に生活できる環境を整えて、里としての形を成したんよ。

(隣に彼女が座ってくれたなら、父が話してくれた里の起源の話を思い出すように、目を細めて遠くを見ながら里の起源を語り。戦時中逃げ延びた人々が、何もなかったところから開拓を始め、沢山の人々の労力と時間を用いて築き上げられた里なのだと、どこか誇らしげな口調で。)

** 投稿日時:2024.02.21 08:52 ** [ 編集 ]
[ 45 ] ◆
** PC名:イマヌエル・プロシア **

ーー!はっ、はいっ、失礼しますっ

(不安から八の字を描いていた眉は、微笑みと共に里の事を話す事を了承されれば判りやすくも喜びに緩んで。パッと顔を明るくしては弧を描く唇の前で両の指の腹を合わせてお辞儀を。動きを停めた相棒に顔を向け「お話をするから、もう少しそこで待っていてね」と語り掛ければ、促されるのに従い、相手の隣に膝を立て踵を地面につけてしゃがみこみ、膝上で両手を組むと顔を其方に向けて)

(後は話を聞くだけとなったところで、湿った皮膚の感触に運動直後で汗ばんでいるのを思い出し、臭いを懸念して一瞬脇に視線を落としては足を左右に擦るように動かしてポジションを若干外にやるなど対策を講じるが、里の歴史を辿るように相手が話をはじめれば、よそ事に惑わされる事なく真剣に、紡がれる歴史に聞き入る。その内容は自分の故郷であるプロシアが出来るまでの流れに一致するところが大きく、驚きに翡翠の瞳を丸くして。更に言えば、生まれた里の事を話す態度に確かに見える誇りと郷土愛もまた、ヴァレンシアの人々とそれを育む豊かな自然あるこの国を愛する我が心と、何ら違いがないように見えて。故郷と相手の里が持つ共通項について口にすれば、今の話や先程故郷を侮辱された時に露にした怒りから垣間見えた、里に向ける彼女の心情を想い、噛み締めるように、双眸を細め『同じ』なんだと繰り返して)

ーーおんなじ……。
私の故郷も、似たような歴史があるんです。出来たのは戦役より前だけど……魔物の棲みかだった土地に、貿易とかに利用出来そうな価値を見出だした商人や、仲間とソリが合わずに、自分達の住める新天地を探しに来たエルフとか、災害や戦争で故郷を追われた人達が、魔物と闘って住めるところを作って、小さな村からはじめて、都市になっていったんだって聞いてます。
そうなんだ……おんなじ、なんだ……


** 投稿日時:2024.02.23 12:37 ** [ 編集 ]
[ 46 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

…里、街、国。形や規模は違えども、始まりは同じなのかもしれんね。
うちの里は戦時中に始まって終戦間際に形を成したんやけど、最終的に50人くらいの規模になってなあ。纏め役となる人が必要やって皆口々に言うようになって話し合いをした結果、うちのご先祖様の九那河家初代当主が里長に任命されたんよ。里長になったご先祖様は何よりも里の皆が強く生き抜く事を考えとった。何せ自然のど真ん中に里を構えとるから、野生動物も凶暴な魔物もいっぱい生息しとってな。せやからご先祖様はまず自分が得意だった武術と体術をもっと研究して、皆に教えられるように体系化させた。それを皆に修得させて、自分の身を自分で守れるようにしたんよ。それは今も尚里の伝統として続いとってな、今でも里の皆は動物や魔物には負けんくらいに強いし、特に九那河家に生まれた人々は里の皆を守る立場として、より厳しくより深く武術と体術を磨くんよ。

(自分の里の話を聞いた彼女が、彼女自身の故郷も似たような成り立ちをしている事に共感している様子を見ると、柔らかく笑みを向けながらうんうんと数回頷いてみせ。形や規模が違っても、理由や成り立ちが違っても、最初の始まりは同じなのだと真白自身も共感し。そして里の成り立ちの話を続けるべく再び思いを馳せるように空を見詰めつつ語るのは、里が形を成していくまでの話。初代九那河家当主が里長に任命され、以降九那河家が里長を務め続ける伝統が築き上げられた頃の話。)

** 投稿日時:2024.02.24 17:37 ** [ 編集 ]
[ 47 ] ◆
** PC名:イマヌエル・プロシア **

……マシロさんの仰る通りだと思います。どんな大きい共同体も、作るのはそこに集まった人ですから。
ーー素晴らしい考えだと思います。クナガワ家の初めの当主となった方も、それを受け継いで護ってきた、マシロさんを含めた先祖の方達も。

(人の住みかに纏わる言葉に首肯を返す。相手の故郷の話を聞かせて貰っているのは、名前の有り無しで無意識に彼女の里を侮辱してしまった己の考え違いを自覚し改める一環ではじめた行為であるが、故郷の人達の身を守る為に武術を磨き、民を護る里長の役目を全うしているという彼女達クナガワ家の話は、プロシアの領を任されているプロシア家の立場と似たものがあり、滲む汗や身体の臭いを気にしていたのも忘れ話に聞き入り。時折織り混ぜていた相槌は、民にも武術を教える事で魔物に抗する力を与えていると聞いた際、不意に顔も覚えていない両親の事が思い浮かんで。かつてプロシア領を魔物が襲った時、戦闘が得意ではないながらも懸命に避難誘導を行い、命を落とすまで民を護る為に働いたと聞くが、もしもプロシアの民も里の方々と同じように自分の力で身を護る術を得ていたなら違う未来があっただろうかーーそんな考えが頭を過り視線を下ろしたけれど、今考えても詮ない話。彼女の里について聞く目的が違ってしまうのもあるし、何より覚悟の上でした両親の行動をそう評するのはそれこそ侮辱になるかもしれない。故に先程のように自分の故郷の話として持ち出しはしなかったが、代わりに相手と目を合わせ、共同体としての規模の差はあれど、民を護る手段としてプロシアには無かった発想を戦時に編み出し、今に至るまでそれを続けている里の者彼女の祖先や歴代当主達を讃えて)

** 投稿日時:2024.02.28 23:50 ** [ 編集 ]
[ 48 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

ふふ、おおきに。そやって褒めてもらえると嬉しいわあ。
あとは…せやね。里に名前がない理由も伝えとこか。うちも父上から里の成り立ちと歴史を伝え聞いた時に知ったんやけど、里のために尽力した初代九那河家当主の里長は、里の皆からも大層感謝されて好かれとってなあ。九那河家に因んだ名を里に付けようって里の皆が言い出したらしいんやけど、ご先祖様はそれを嫌がったそうなんよ。曰く、それやとまるで里の支配者になるようで嫌やったんやと。里の皆はそんな気にせんでもええのにって思っとったみたいなんやけど、ご先祖様が頑固やったらしくて。その時の名残でご先祖様の考えが今に至るまで続いとるから名前がないままなんよ。せやから正直なところを言うと、ご先祖様の最初の判断をそのまま引き継いでるって感じや。

(自分の話を聞いて素直に認めて賛辞を送ってくれる彼女の気持ちと言葉が嬉しくて、照れ臭そうにしながらはにかんで見せ。さて、里の事になるといくらでも話せてしまうが、流石にそこまで話すと日が暮れる。あとは何を話そうかと暫し思案顔で。そして思いついたのは、そういえば里の名前が無いことにあれだけ反応していたのだから、名前が無い理由も教えてあげようと思い至っては話し始めて。)


** 投稿日時:2024.03.03 21:50 ** [ 編集 ]
[ 49 ] ◆
** PC名:イマヌエル・プロシア **

……そうだったんですね。成り立ちを伺って、里の位置を判りづらいようにする防衛の一環なのかなと思っていました。
気にはなっていたんですが……私からはちょっと聞きづらくて。
里の名前をつけるのを任される栄誉なんて、私なら迷わず受けてしまいそう……いえ、いえ!そうやって自分の基準に当てはめてしまうからいけないのですよね。
……きっとマシロさんのご先祖様は、里長という座に就きはしても、皆の代表になるつもりはなかったのでしょうね。もしかしたら里長だって、誰か代わりに役割を担える方がいたら譲ってしまうつもりだったのかも。
里の人達が笑って暮らせる場所を作る……ただそれだけを願っていた人なんだろうなと、話を聞いて感じました。
……でも、それで自分達で里の名を考えずに無名にしておく里の皆様も、義理堅い方々ですね。

(はにかむ相手に微笑みを返して。正直な処、相手の里が無名である理由を尋ねたいという気持ちが胸の中で何度か鎌首をもたげたのだが、その度に先程の事を思い返されては『とんだ失礼をしたばかりなのに、下の根も乾かないうちにまた蒸し返すのはどうなのか』という気持ちになり、喉元まで出た言葉を呑み込んでいてたという感じで。貴方が次に話す事を探している最中も、尋ねてみようかと躊躇いがちに唇を開き、結局何も言わずに口を閉じたのだが、相手の方から里について言及されれば、両手の指を絡ませつつ聞きたかったと白状して。終わりまで聞いてしまえば、自分ならどうするかを考えてしまうが、途中で撤回し、相手の先祖の立場になって、名付けの栄誉などいらないと突っぱねられる人が、どんな人間なのかを考えてみて、それはやはり、自分より人の幸福になる事を『幸せ』と感じる人なんだろうなと。その返答を受け、敢えて里の名を無名にしている粋も含めてそう結ぶが、続く言葉は思案げに)

では、マシロさんも、いずれは里長として、里の方々に武術を教える役目を継がれるのですね。

** 投稿日時:2024.03.07 16:55 ** [ 編集 ]
[ 50 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

うん。ご先祖様から当代に至るまで、里の皆の幸せを願う点においてはずーっと一貫しとるよ。それだけは間違いなく断言できる。
そうなんよ。里の皆は里長の家系のうちらの意志を尊重してくれとる。けどなあ、今でもたまに"やっぱり里に名前欲しいわあ"って声は度々上がるんよ。話し合いの場でそういう話になる事もある。でも結局、今までのしきたりを守るっていう意見に纏まるんよね。

(里に名前が無い理由の話に対して、彼女はどんな反応を見せるだろうかと気になってそちらに顔を向けて様子を伺い。すると、彼女の口から語られたのは里に名前が無い理由を知りたかったという言葉で。それを聞いた真白は話して良かったと嬉しそうに微笑みを浮かべ。真白自身、先程の彼女の発言から察するに彼女は名前というものに対して強い関心を持っているのではないかと思い、話してあげるべきだと考えていたため、これで誤解が解けたなら嬉しいなと前向きに捉え。続く自分の将来に対する言葉に対しては一度大きく頷いてみせるとそっと目を閉じて口を開き。)

そうやね。うちは九那河家の長女、父上が亡くなった後はうちが里長としての役と責任を背負わなあかん。何れ来るその時に向けて、毎日自分を磨いて里長に足る器にならんと。


** 投稿日時:2024.03.09 12:42 ** [ 編集 ]
[ 51 ] ◆
** PC名:イマヌエル・プロシア **

名前をないままにしている今の現状が、マシロさん達の里にとって一番良い形なのかもしれませんね。
……あのっ!もし将来、名前を決めようという事になりましたら、宜しければ候補を考えるお手伝いをさせて頂きますので!数十……いえ、幾つかだけでも!

(里に名前の無い理由を知らない若者などは『あった方が便利じゃん』となるのは仕方ない話だが、それでも最終的には現状維持で落ち着いているというなら、それが里にとって一番良い状態なのだろう。納得したと首肯を返すも、やがてもじもじしだす事数秒、万が一将来的に名前を付ける事になったなら、歴史的場面に立ち会いたいという思いから、躊躇いがちながらも切り出して。
返答を受け、ぽつぽつと打ち明け話をしながら思い起こすは、記憶に残らない両親の事。祖母程強い訳ではなかったふたりを、領を護る為とはいえ犠牲にした事が、祖母の心に陰を落としている事は、なんとなく理解が出来て。自分としては、聖柱と兼務してでも役目を果たす覚悟はあるが、子どもに同じ宿命を歩ませるのは少し躊躇いがあり。そんな中領の運営を考える上で、相手の話は参考になったと、双眸を細め)

長子でしたら、そうですよね。私も本来なら、祖母の死後はプロシアの領主の役目を継がなければいけないのですが……領地の返上を含め、どうするか悩んでいて。参考にさせて頂く為、時間がある時は他の領がどんな統治をしているか、見てまわっているんです。
お話、とても参考になりました。ありがとうございます。
ーーえっくし!……ううっ、運動したら温まるだろうと思ってこんな格好をしてきたけれど、やっぱり防寒着のひとつくらい、持って来るんでした。

(動いていれば温まると思っていたが、失敗だったらしい。吹いてきた風の冷たさに、思わず肩を抱いて)

** 投稿日時:2024.03.13 16:04 ** [ 編集 ]
[ 52 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

ふふっ…ほんまに名前の話になると食い付きええなあ。でも、残念やけどそれはできんかな。仮に名前をつける事になったとして、それは里の皆で決めるか…もしくはうちら九那河家の人間で決めんと里の皆が納得せん。ただでさえ、今日まで名前をつけないしきたりを守ってきたんやもん、名前つける時はちゃんと里の人で決めんと、ご先祖様に叱られる気いするんよ。

(もし名前をつける事になったらと、勢い良く食いついてきた彼女の様を見ては思わず吹き出すようにして笑って。暫し笑った後に一度呼吸を整えて彼女の方に顔を向ければ、気持ちは嬉しいがそれはできないとやんわりと断り。里が興ってから今日この日まで名前をつけないしきたりを守り続けて来た以上、安易にその風習を変えてはいけないし、仮に名前をつける事になったのならその時は里の皆か自分達九那河家で決めなくては、里を大切に思って来たご先祖様に叱られる。そんな真白なりの持論があってこそ彼女の申し出を断った。)

あらあら。風邪ひいたら大変や。そろそろお開きにしよか?

(日も傾き始め、徐々に気温の低下を真白自身も感じていたが、隣に座る彼女が寒そうにしながらくしゃみをしているのを見れば、心配そうに眉を下げつつ体を寄せ、そっと右腕で彼女の右肩を抱くようにして身を寄せ合って暖をとろうとし。それから、騎士である彼女の体調を気にしてそろそろお開きにしようかと小首を傾げつつ問い掛けて。)

** 投稿日時:2024.03.15 17:46 ** [ 編集 ]
[ 53 ] ◆
** PC名:イマヌエル・プロシア **

そ、そうですよね。初代当主様が『支配者になるようだから』と付けずにきた名前を他所から貰ってしまうというのは、初代当主様の懸念とはまた違った形でまずい事になってしまいますよね……
マシロさんの話を伺って、自分の考えがどれほど凝り固まっているか思い知らされました。やはり視野を広く持つ為には、いろんな場所に行って、沢山の世界を見なければ。
マシロさんの里にもお伺いしたいなと思うのですが……差し支えなければ、里の場所を教えて頂いても良いでしょうか?

(里を発展させた相手の先祖が里に名前をつけなかった理由を考えれば、仮にもフォルテラ王国から領を賜い管理を任されている家系である己が名付けに関わるなど断わられて当然。その事実に断りを入れられてから思い至れば、迂闊な発言の後悔に膨らんだ風船が萎んだような心持ちで肩を縮こまらせて。どうやら未熟な己の了見を広げる為にも、冒険者の友人を見習ってもっと沢山、物事を知りに出る必要があるらしい。そうした決意に至れば、背筋正して相手に向き直り、真剣な色を籠めた声音で問うて)

ずびっ……貴重な時間を割かせた挙げ句、気まで遣わせてしまって、ごめんなさい。
そういえばこんな格好をしているのも、もともとはダンスの練習で……あーーっ!そういえば、今日もレッスンを受ける予定があったのでした!申し訳ありません、急ぎ失礼します!

(情けない表情で鼻をすすりつつ、謝罪を口に。このような薄着で外に出ている理由、そして相手に声をかけた理由である、ダンスの練習について思い起こせば、もうじき劇団でレッスンを受ける時間である事を今頃思い出し、声を張り上げて。此処からでは到底時間までに辿り着けないが、それでも一縷の希望にすがり向かおうと。急ぎミニトランクを開けば、相棒たる獅子鎧は九の部位に別れてその中に。慌ただしく森に至る分岐道へと走るが、途中相手の方を向いて)

今日はお世話になりました!またどこかでー!

(そう言って頭を下げれば、振り向いてヴァレンシア方面へと駆け出して)

退室>

** 投稿日時:2024.03.20 05:25 ** [ 編集 ]
[ 54 ] ◆
** PC名:九那河 真白 **

勿論、ええよー。なんや急いどるみたいやし後で騎士団宛にお手紙送らせてもらうわあ。

(彼女が自分を省みて見詰め直している様をじっと眺めてはその様に感心したように数度頷きつつ、里の場所を知りたいと言われれば二つ返事で了承しては笑顔を見せ。自分が大好きな故郷に興味を持ってもらえる事はとても喜ばしい事であり、ましてや行ってみたいなんて言われてしまえば更に嬉しさが込み上げ。里の場所に関しては少々説明が長くなるがすぐにでも教えてあげようと思い立ったところで、彼女が忙しない様子で慌てている事を察し。何か予定でもあるのだろうかと思えば里の場所に関する話は後日手紙にてやり取りしようと頭を切り替え。)

ふふ、お忙しい人やね。今度会った時は武術とか体術の事も語り合ってみたいもんやわ。
ほなまたね。お元気でー!

(別れ際に次会った時に彼女とやりたい事を想像しながら語りつつ、去り行く彼女に向けて大きく手を振りながら別れの言葉を返し。彼女の姿が見えなくなるまで見送ったなら、真白自身もゆっくりと立ち上がって帰路につくだろう。)

>退室

** 投稿日時:2024.03.26 12:47 ** [ 編集 ]

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