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[ 1 ] ◆ 王立図書館
** PC名:***** **

『ミシュドガル戦役』の戦禍を逃れ残った歴史ある図書館で世界一の蔵書量を誇る建物は7階建て。中央部分は1階〜7階まで吹き抜けで外周に沿うように設置された本棚は5重構造。吹き抜け上部の天井にはフレスコ画が描かれている。
受け付けがあるのは1階中央。1階〜2階は一般的に出回っている書物、3階〜5階はあまり出回っていない珍しい書物、6階〜7階は絶版となってしまった貴重な書物が納められているが、6階と7階は特別許可書を所持していない者は立ち入る事が不可能。閲覧スペースとして各階に長テーブルと椅子が複数設置されている。
一般公開されていない地下もあり、館外持ち出し厳禁の禁書や極秘資料等が保管され厳重に管理されている。地下への入室が許されているのはフォルテラ聖王国の王族と極一部の関係者のみ。


** 投稿日時:2021.09.05 03:18 ** [ 編集 ]
[ 73 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

「ダウト。」

(一瞬彼女が助けを乞うような思考に至るが、すぐに恐怖によってその選択肢さえ自ら手放してしまい。彼女が察していたように、七階からは取り扱う書籍の特殊性や利用者が限定的なことを鑑み他層に比べて司書の巡回そのものは少ない筈だ。最もその巡回ですら彼女が訪れるほんの数分前に終了しており、次の機会まで数時間はあるだろうが。様々な負の感情がせめぎ合う中、せめてもの抵抗の手段だろうか、顔を背ける素振りを察するなら透かさず細い顎筋に指を据えて正面を向かせたまま固定するように試みようと。)

「とある戯曲家が言ったか言わなかったか、“人生は選択肢の連続だ”。──次は間違えてはいけない。先程の無礼を謝罪してください、誠心誠意。したらば即刻解除することをお約束します。」

(今や彼女の感情を支配する恐怖、羞恥、戸惑い。これらは既に彼女が許容できる範囲の最大値に近いことをその表情から確信しつつ、面布を捨て去ったことへの謝罪を求めようか。飽くまでこれは躾なのだと自身の正当性を主張すべく、それでいて彼女に歩み寄る幾分か優しい物言いは短くはない時を生きてきた自身が身につけた術の一つかもしれない。)

** 投稿日時:2023.12.19 23:39 ** [ 編集 ]
[ 74 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(自身が訪れる前に巡回が行われた後とは知る由もなく。こんな間近で異性と会話や触れ合いへの耐性は皆無に等しいことも相俟って、耐え難い羞恥心から顔を背けようと試みたものの見透かしたかのような相手の動きで阻止されてしまい)

――……っ………。……お……ねが、い…赦し………て……。これ以上、私の中に…入ら……ない……で……。

(無表情を装う自身の心の奥底に秘めた恐怖心と孤独までも、忌まわしい記憶も呼び起こされるような感覚は決して心地よいものではなく。心の中に押し込めたそんな想いは逆に相手の好奇心を煽るかもしれないが、早く解放されたい一心から今の自分に告げられる謝罪を声を震わせ絞り出し)

** 投稿日時:2023.12.20 05:18 ** [ 編集 ]
[ 75 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

(息も絶え絶えといった具合で彼女が現状出来得る最大限の謝罪の言葉が鼓膜を震わすなら、長い時の中で捻じ曲がってしまった支配欲が満ち足りていくのを悟り。時に諜報部隊の一員として敵国の将校に拷問目的で使用されることもある自身の能力に、未だあどけない少女が耐えられるはずが無いのだ。神秘的な秘め事を孕む深層心理は相変わらず知的好奇心を掻き立てるが、少々大人気ないことをしたと今になって漸く後悔するなら解除すべく瞳を逸らそうと。──だが、無意識の内に彼女が“選択した”刺激的な言葉選びを耳にするなら、心の臓が握り潰されるような感覚と共に制御を失い)

「ゴメンナサイ、でしょう、ッ…!!」

(次の瞬間、更に深層心理に触れるべくその深度を下げるなら彼女には一層の心理的負荷が生じるだろう。具体的には抑圧された記憶のフラッシュバックや負の感情の爆発、またパニック状態すら齎すかもしれない。同時に自身にとってもこの行為は諸刃の剣であり、彼女の感情が自身の深層心理に逆流して汚染されていくのを察し。それに呼応するように自身の抑圧された記憶もまた、彼女に垂れ流されていくだろう。それらは断片的だが濃密に圧縮された記憶の集合体であり、若き日のグヴェイン・オルドゥースに始まり、滅亡した国王の亡骸や戦禍の炎、膝を抱えて震えていた日々に、諜報部隊として暗躍する姿さえ確認出来るかもしれない。)


** 投稿日時:2023.12.20 22:10 ** [ 編集 ]
[ 76 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(声を絞りだしての謝罪の言葉だったけれど深層心理への介入が収まる処か更なる苛烈さを増し。祖父が亡くなった時、誰も居ない部屋で号泣する自分の姿…祖父と共に魔導具の製作に携わる幼少の自身の姿だけに留まらず。まだ何も知らない小さな頃、母の温もりを求め大森林の集落に向かった際に実母に刃を向けられ否定された悲しき思い出、産まれてまもない頃にも同じ経験をした記憶等がフラッシュバックとして脳裏に過り)

……ぅ、ぁ………や……うぁぁぁあ…ッ……!!!

(忘れ去ってしまいたい苦しい思い出が押し込めた負の感情となって爆発、所謂半パニック状態に陥り自身が居る場所がどこかすらも忘れ瞳を見開き声を震わせ。自身の記憶と感情が相手の中に流れ込むのと同時…相手の悲しき過去と記憶、現在のもう一つの秘められた姿や感情が次々と入り込んで。まるで幻を見ているような感覚にみまわれる中、凄惨な現実を受け入れられず膝を抱え震える昔の相手の姿と化け物と言われ母に拒絶され悲しみに暮れた自身の姿が重なって見えたことだけは確かで)

** 投稿日時:2023.12.21 20:36 ** [ 編集 ]
[ 77 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

(底なし沼に絡め取られるように、そのままずるずると彼女の深層心理へと押し入っていく。脳内を埋め尽くしていくのは彼女にとって最愛の人であったグヴェイン・オルドゥースとの記憶。だが、そんな温かな記憶すらも強烈な出来事が打ち消していく。一度目は産まれて間も無い赤子だった頃に、二度目は自我が芽生え始めた頃に、彼女は実の母親に愛情どころか刃を向けられていた。彼女が祖父を慕い、そして失って失意に暮れる理由、更に無表情を取り繕う瞳に圧倒的に足りなかったのが母親からの愛情だったこと目の当たりにして。自身の意思に関係なく深淵の瞳から一筋の涙が溢れ落ち、当時の彼女の心情を吐き出すなら、自身が深いレベルで精神汚染された何よりの証左だった。) 

「ワタシ…ハ、イラナイコ…?」

(更に自身の深層心理すらも彼女へ逆流し、精神汚染を引き起こす。恩人の孫娘にそれらを曝け出す事実は恥辱に他ならなかったが、鼓膜を震わせる悲痛な悲鳴で漸く我に帰るなら彼女の頭上辺りの柵を掴み頭を引き上げるようにして視線を強制的に外し解術を試みて。成功するなら彼女は黒い瞳から解放され、呼吸の荒い自身の胸元が映るはずだ。母親から刃を向けられた記憶の中の少女を守るように、どうにか激しく動揺する目の前の彼女を落ち着かせように、そして自分自身にも言い聞かせるように何度もその言葉を繰り返す。諸悪の根源である自身が、更に曖昧な言葉を嫌悪する傾向からすればあり得ない言葉選びだったかもしれないが、今はそれしか選択肢が無いように思えて。)

「……違う…、大、丈夫……大丈夫、だから…、」

** 投稿日時:2023.12.24 00:00 ** [ 編集 ]
[ 78 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

…いヤ………棄てないで………お母さ――――ッ………!?

(実母から向けられた狂気と殺意がフラッシュバックとなって鮮明な光景が脳内で甦り。感情を露わにしガタガタ震えパニックに陥り掛けていたが。これ以上は危険と察したらしい相手が視線をずらし術の発動を止めた事により干渉される感覚は弱まり、自身の中に流れ込んできていた相手の記憶は途中で途切れたのと入れ替わりに1粒の雫が頬に落ち取り乱す自身を落ち着かせる為の言葉が聞こえて。現実に引き戻されたばかりの焦点が定まらぬ瞳を相手の胸元に向け、苦し気に深呼吸を幾度か繰り返していたが緩やかな動きで両手を伸ばし相手の身体にしがみつき。相手が仕えていた王と国を喪った悲しき過去、実母に棄てられ祖父を喪った自分の姿の区別を出来るほど落ち着きを取り戻しきれていないがゆえに溢れた言葉を呟くであろう)

―――――…………わたし………の、せいで……あんな事に………。おね、がい……もう、一人にしないで………。

** 投稿日時:2023.12.25 18:43 ** [ 編集 ]
[ 79 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

「──ッ、貴女の所為ではありません…、大丈夫、側に居ります…。ですからそのままゆっくり深呼吸を繰り返してください、ゆっくり。」

(能力使用の余波である途端に襲い掛かる両眼の激痛は耐え難く、許されるなら直ぐにでも個室に引き篭もってその痛みが引くのを耐え凌ぎたい所だった。だが、母親に縋る幼な子のように自身の装束に縋り付く手を、恐怖に震える華奢な身体を振り払う事など出来なかった。とはいえ安心感を与えられるほど頼もしく振る舞う抱擁力がある筈もなく、自身も能力の余韻が残る震えた掌をそっと彼女の背に添えて一定の感覚で優しく叩くのみ。脈打つ自身の心臓の音と、必死に宥めようとあやす掌のリズムが伝わるだろうか。事の詳細までを理解するには至らなかったし、決して同情するつもりもないが、彼女を襲った悲劇に関して彼女自身が負い目を感じる必要が無い事だけは確信しており。見事面布を取り戻した二つの眼が程近い所で浮遊しているが、せめて彼女の精神状態が落ち着くまではこのままで居るつもりだ。)

「──す、すす、少しは落ち着きましたか?」


** 投稿日時:2023.12.28 22:17 ** [ 編集 ]
[ 80 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(両目を襲う激痛に耐えて居ることに気付ける余裕があるばすもなく、在りし日の祖父に泣いて縋った時と同じに相手の衣類にしがみつき。心音と心地好いリズムで背中を叩かれるのを感じながら暫く震え続け。どれ程の時間そうしていたであろうか先程までの光景は現実ではなく過去の出来事と脳が徐々に認識。意識がハッキリするにつれ落ち着きを取り戻し、普段の冷静な思考が緩やかに戻り始めたか掛けられた言葉に両肩を震わせてから下げていた頭を上げ。自分が相手にしがみついてる現状を認識したが自分からやった事とという意識は皆無らしく。恥ずかしさと困惑が入り交じる…普段、人前では見せることのない表情を浮かべ相手の顔を見つめ)

…………………。――――う、うん……あの………これは、どういう状況………?

** 投稿日時:2024.01.05 22:27 ** [ 編集 ]
[ 81 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

(どれくらいの時間が経過しただろうか。震えと乱れた呼吸に漸く落ち着きが見受けられ、その証左に潤んだ瞳と未だに墨を垂らしたように濁った自身のそれが交錯する。そしてその瞳が困惑に揺れ、やがて表情も色を取り戻したように忽ち妙齢の女性らしいものとなるなら、此方も改めて気恥ずかしさを自覚させられるようで骨張った大きな掌で自身の顔面を覆い隠し。)

「───察して下さい、あ、矢張り察しなくて結構、話せば長いのです。…立て、ますか?」

(未だに自身の装束を握る小さな手を見下ろしつつ、取り敢えずは柵を伝にしてその場から立ち上がろうと。激しい頭痛と眼の痛みは容赦なく襲い来るが、願わくば彼女に記憶の混濁、更に喪失まで見られた方が互いの幸せだと一縷の期待を密かに抱きつつ。)


** 投稿日時:2024.01.07 23:32 ** [ 編集 ]
[ 82 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(素顔を掌で覆い隠そうとする動きは露わになったままの素顔を凝視されることの抵抗感も強く抱いているかのようにも感じられ。立ち上がろうとする相手を遮らぬよう、衣類を掴んでいた手を緩めて離し未だ震えている足に視線を落とし)

――……平気…。それよりも……何があった――何をしたのか、誤魔化さずに説明して…。

(何故、相手の服を掴んでいたのかは判らないが、心の奥底に秘めていた忌まわしい母との確執などを相手に覗かれた事や相手の過去の一部が自身に流れ込んできた事は朧気ながらも確信していて。説明を求めながらも今の状況が現実てあることを確かめるかのよう、掌を開いては閉じてを繰り返してから右手で自分の頬をつねり)

** 投稿日時:2024.01.09 17:01 ** [ 編集 ]
[ 83 ] ◆
** PC名:セバスチャン **

(蹌踉めく足を奮い立たせながら何とか立ち上がる事が叶えば、柵に背を預ける形で凭れ掛かって俯く彼女を見下ろし。酷く疲労困憊しているようだが、生命を脅かすような状態では無さそうだ。自身の身に何が起きたのか真相を求めることはごく自然な事であるし、増してや人格形成に影響を及ぼした深層心理に関わる事であれば尚のことだろう。軽率な自身の行いを悔やみつつも、まさか半分魔が差した等と馬鹿正直に白状する訳にもいかず。)

「それは些か無理がありますというか何と言いますか詰まる所致しかねます。おっといけない我ガ輩所用を思い出しましたので本日はこれにて。今日の事は忘れて下さい其方の方が我ガ輩の、いえ貴女の幸せの為です。それではご機嫌ようッ!!」

(懸念点は、否が応でも彼女とは仕事上の関係性が今後も続いていく事だが、それを加味した上で自身が選択したのは「逃げ」の一手。矢継ぎ早に別れの挨拶まで言い切るや否や、つい先程彼女が面布を吹き抜けに投げ込んだように頭から身を投げ。地面に衝突する直前で一対の翼を顕現させ、突発的な吹き下ろし風と四つの眼を伴いながらエントランスで着地を成功させ。驚く周囲の目線から逃れるように面布を深く被り直しながら、上階を振り返ることなく足早にその場を後にして。
再び静寂が戻った七階には、異常を感じ取った司書が巡回の為に訪れるだろう。書籍と椅子が散乱した惨状と、取り残されたように座り込んだ少女を見つけ事情を尋ねるかもしれない。必要があれば医務室への誘導も可能だろう。いずれにせよ暫くの間、宰相補佐官の個人利用は当面禁止になる筈だ。)

>退室

** 投稿日時:2024.01.10 16:48 ** [ 編集 ]
[ 84 ] ◆
** PC名:エンジュ・オルドゥース **

(つねった頬から伝わる痛みが現実であることを示す中、説明を拒絶した相手が身を翻し吹き抜けに飛び込んでしまい。正に一瞬の出来事。止める隙すらも与えず脱兎の如く去ってしまった為、追い掛けることも反論する事も叶わず。異常を感じた司書が訪れるまで茫然と床に座り込み続けたが、事情説明を乞われれば『相手が抱えていた本の下敷きになり椅子から落ちてしまった』と語るに留め。散らばった本の整理を自主的に行って)

―――………今度、問い詰める…………。

(テーブルの上に残されていた相手が残した書類の束。重要な機密は記載されていないようだが作業していたからには必要なものであろう。これを届ける名目で面会を申し入れ今日の出来事についてじっくり問い詰めようと決め。全ての片付けを行った後、医務室で暫く身体を休めさせてもらってから依頼を受けていた仕事の為に図書館を後にして)

>退室


** 投稿日時:2024.01.10 21:50 ** [ 編集 ]

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