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[ 1 ] ◆ 異物市場
** PC名:***** **

魔皇国において、魔族でないはぐれ種族が身を寄せる下層民居住区『異物聚落』に繋がる横丁で開かれる闇市。
敷物を広げただけの露天、錆びついた移動式の二輪店舗等、各々仮設店舗が片側に連ねる。異物聚落から剥奪した品を中心に、リサイクル品やジャンク品の他、危険薬物、盗品、異物種族や愛玩用の魔物等、あらゆる物に値札が下がっている。

** 投稿日時:2023.03.04 21:16 ** [ 編集 ]
[ 47 ] ◆
** PC名:シシバ **

(行き場を失って砕けた氷柱が周囲の光を反射し、或いは各々の表情を写し取りながら舞い落ちていく。魔皇帝の精鋭たる両名が存在しなければ、幻想的な風景だったかもしれない。堪らずに屋外へと逃げ出した店主を尻目に腕の中でもがき苦しむ様にクツクツと喉の奥で悦楽を噛み締めて。このまま執拗に継続していれば、意識を刈り取る迄ほんの数十秒といった具合だろうか。だが、その目論見は首に回した右腕に急速に走り抜けた冷気によって外れることとなる。本能的に危機を察知するも時既に遅し。翼を宛てがわれた部分から分厚い氷が瞬く間に展開されそのまま腕全体を侵食していき。堪らず華奢な背中を蹴り出して相手と物理的な距離を取ることが出来たとしても、侵食は停止することなく最早腕のみならず全身を蝕もうとしていて。)

「ハッ!!少しはやるじゃ、ねェか…ッ!」

(躊躇いもなく力づくで氷漬けの腕を引き千切ることが出来たなら吹き出す鮮血が辺りに夥しい赤を散らし氷の礫を犯していく。ごとり、と明らかに人体ではない音を伴って打ち捨てられた右腕は床材をも凍結し始めているようで。矢張り六魔将の一角を担う女怪の実力は伊達ではないようだ。しかし腕を一本失って血を垂れ流そうが、寧ろ彼女を見遣る表情は先よりも愉しげに見えたかもしれない。)

「あァ、あと少しだったんだがな。」

** 投稿日時:2023.10.26 06:30 ** [ 編集 ]
[ 48 ] ◆
** PC名:シュエ・スィーニー **

げほっ、ごほっ…あー、苦しかった!死ぬかと思ったー!
あーあ、大事な腕取れちゃったね!私悪くないからね!知らないからね!だって死にたくなかったんだもーん!
(蹴り出しというおまけ付きではあるが何とか気絶を免れ、辺り一面に砕けた氷や割れたガラスの破片が散在している床へと突っ伏しながら咳き込み、呼吸を整えれば大きな羽ばたきを一つ。一陣の風が建物の出入り口より破片と共に吐き出され、綺麗になった床へゆっくりと鉤爪を突き立てれば振り向いて状況の確認、捨てる事で被害拡大を阻止した相手の腕…落ちているそれへ視線を落とすなり自己防衛による無罪を出張、恐る恐るその視線を上げていく中で見えたその狂気すら感じられる表情に本能的な警戒心を露わにして一歩、屋外に出るのではなく逆に奥側へと引き下がり未だ苦しそうな表情浮かべたまま返事の間を与えずに一方通行の会話を続け)
えぇ…トリ虐めて愉しんじゃってる?うわー!引くわー!
まさかとは思うけど、あの後羽根毟って食べちゃおうなんて考えてなかったよね!?うんうん、わかるよ!言わなくてもそれくらいわかってるから!…流石にないよね!

** 投稿日時:2023.10.28 15:28 ** [ 編集 ]
[ 49 ] ◆
** PC名:シシバ **

「──あァ?“捨てた”んだよ。」

(互いに体勢を整える中、地を這うようにして此方を窺う鋭い表情と俗悪な笑みが交錯する。そして、不意に床を穢していた自身の右腕から流れる夥しい出血が止まって。かと思えば、グロテスクな音を伴い切断面を突き破るようにして、粘り気のある体液に塗れた右腕が勢いよく飛び出す。日に一度であれば即時腕が生え替わるという生まれながらの特性であり、何度か握り拳を作って動作に問題が無いことを確認しながら。飛散した氷の破片を掃き出し、次の出方を警戒して屋外ではなく部屋の奥へと後退する姿へと向き合うだろう。一向に口数の減らない様子だが、その表情には苦悶の色が浮かんでいる。)

「強ェヤツが弱ェヤツを喰って何がオカシイ?トリ頭ってのは、んな事も分かんねーのか。」

(自然の摂理たる「弱肉強食」という言葉は、現在に至る自身の根幹を支える要素の一つなのかもしれない。軋む床を踏み締めて退路である戸口の延長線上を取りつつ、彼女を追い詰めるべく一歩また一歩と間合いを縮めながら苛立ったように言葉を吐き捨てて。圧倒的な機動力を持つ彼女を依然として自身のフィールド(接近戦)に持ち込めたことは非常に幸運と言えるかもしれない。床に転がっていた得体の知れない小瓶を彼女の方へ蹴り上げて意識の誘導を試みつつ、自身はといえば間髪入れず生え替わった右腕を勢い良く振り抜いて─。)

** 投稿日時:2023.10.29 09:20 ** [ 編集 ]
[ 50 ] ◆
** PC名:シュエ・スィーニー **

えー!?何それ気持ち悪い!!っていうかズルい!!
も、ももももしかして頭もそんな感じに生えてきちゃう!?ねーねー、ヤッた事ないなら試してみよーよ!

(躊躇い無く引き千切り捨てられたのはその再生能力があるからだと理解し、口を開かずにはいられないと言わんばかりに思った言葉をそのまま放ち、顔を青褪めるどころか面白い作品が出来そうだと眼を輝かせて。それでも尚警戒心は変わらず、自身の背より壁伝いに氷を広げて屋内全体を冷凍室の如く冷え切った環境に変えながら、退路を塞ぎつつ迫る相手の姿を見据えたまま無動作で氷の壁を宙に生成する事で蹴り上げられた小瓶を防ぎ落とす。得体の知れない中の液体は床へ落ちると同時に凍り付くも意識は相手の動きに集中し、攻め入る動きに合わせて床の氷を鉤爪で砕きながら作業台側へと低く跳躍、その場へ青い羽根を残しつつ振り抜かれた体液塗れの右腕を避けようと試み)

ひえー!私は食用じゃなくて観賞用だよぉ!多分!
それでも食べたいって言うならぁ、耐えてみせてよ!もし耐えられたら、好きなだけ食べていーよ!
……はぁあ、なんかスゴい事言っちゃったぁ…どうしよー。

(壁を蝕むように広がる氷の膜は出入り口までも塞ぎ、自ら退路を断つ結果になってしまったが氷では貫けない堅い皮膚を持つ相手を氷漬けにする目的でこの狭い屋内の気温を時間と共に下げ続けるだろう。相手にどれ程の寒冷耐性があるかはわからないが動けなくなるのが先か、自身が捕まり仕留められるのが先か、緊張と興奮を交えた声色で言葉を紡ぎ)

** 投稿日時:2023.10.30 01:24 ** [ 編集 ]
[ 51 ] ◆
** PC名:シシバ **

「やってみろ。俺は不死身だ。」

(高い再生の特性は“両肢のみ、日に一度”である。親指で自身の首を指して余裕綽々に垂れるのは完全なハッタリであり、短期決戦において彼女の選択肢を撹乱するための姑息な手段の一つだ。喜色を宿した表情の背後では空間全体を覆い隠さんとする氷壁が展開されており、自身の拳を掻い潜りながらもその勢いは留まる所を知らない。目眩しにもならない小瓶の存在に辟易したのと同時に、両者を閉じ込める極めて狭苦しい氷牢が完成して。急速に室温が低下していくのを白く濁る吐息で否応に無く認識しつつ、確実に冷気は自身の身体機能を蝕んでいくだろう。高い防御を誇るのは飽くまで物理攻撃のみであり、差したる耐寒性を持たない自身の肉体は人間よりも多少頑丈な程度。つまりもって数分程度、数手の内に雌雄を決しなければ自身の敗北だろうと。煽るような物言いを一笑に付せば、空振った姿勢から彼女が回避した作業台付近へと振り向き様に右の裏拳を、更にその反動を活かして回し蹴りを続け様に繰り出そうと。狙うは直接皮膚への咬合・毒の注入、若しくは体術による征圧。背には凍てつき始めた抜き身のクレイモアが控えるが未だ手にする事はなく、奪われていく体温と反比例して高まる殺気を孕んだ拳が冷気の渦を切り裂きながら彼女に迫るだろう。)

「ガタガタうっせェよ。さみーんだわ、とっととくたばれ!」

** 投稿日時:2023.10.30 19:04 ** [ 編集 ]
[ 52 ] ◆
** PC名:シュエ・スィーニー **

ふ、不死身…!バッサリ切り落としてもまたニョキニョキって生えてくるだろうし、っていうかなんか堅いし…それじゃーやっぱりカッチコチに凍らせるしかないのかなぁ?
とにかく逃げ回って…わわっ!!

(己の鉤爪で力一杯の斬撃でも繰り出せば傷程度なら付くかもしれないと考えるも、不死身という言葉を鵜呑みにして物理攻撃の手段は無効だと判断したのか疑うことなく諦め。一撃目の拳から逃れる事が叶い背中に迫る裏拳も掠める程度で済んだものの、続く回し蹴りが背中に直撃し作業台へと左肩を打ち付けてしまい。しかし近距離が苦手な我が身は怯んでいてはすぐにやられてしまうとわかっているからか、体勢を崩しながらも痛まない右の翼だけを羽ばたかせつつ隅へと慌てて逃げ込み距離と時間を稼ぐべく通った軌道上に相手の進行と襲いかかる拳を阻む為に氷の壁を発生させて)

イターイ!!暴力反対!んもー!早く動けなくなっちゃってよぉ!もうやだ!やめにしない?話し合おう!?ね?ね?

(背中と左肩に走る痛みとこちらへ向けられている殺気によって焦りが強まってか、氷の壁を数枚重ねて防衛を固めつつ一度無効だと判断していた攻撃手段をもしもの時に実行する為、鉤爪に氷を纏わせておき。やはりこの屋内では狭すぎたか壁を背にしつつ相手の出方を伺い、こちらは今非常にマズイ状況ですとわからせてしまい兼ねない程の苦しい表情を向けて。しかしまだヤル気は満々、先程生え変わったばかりの腕なら刺さるかも知れないと少し大きな氷柱を三本氷壁の奥で待機させており、もし壁を突破してきたなら右腕目掛けて一斉に放つだろう)

** 投稿日時:2023.10.31 02:59 ** [ 編集 ]
[ 53 ] ◆
** PC名:シシバ **

「逃すかよ。」

(一撃目の裏拳は不発に終わったが、二撃目三撃目と繰り出された回し蹴りには確かな感触を覚え、直後に作業台へと体勢を崩す様子も確認出来るだろう。自身は着地動作を整えながら、堪らず距離を保とうと羽搏く相手へと間髪入れずに脚を踏み込んで容赦ない拳を振り翳す。が、相手との間に形成された氷の壁に遮られ届くことは無かった。つい先程までなら一撃で破壊していたであろう壁には歪な罅が走るのみ。やはり身体の内と外から蝕む冷気は確実に自身の身体能力を奪っているようだ。)

「あぁァー…堪んねーなァ。オイオイ頼むから興醒めさせんなよ、望み通りぶち込んでやるからよ!!」

(相手と自身を隔てていた氷壁の影が瞬く間に濃くなるなら、その層が数枚増えたことを悟り。降参を仄めかす物言いを繰り返してはいるが、それほど“利口な”相手ではないことを嫌と言うほど理解しているつもりだ。先ずは力尽くで一枚目の壁を殴り付けて破壊、その際に再生したばかりの右手の甲は急激な凍傷により皮膚が剥け落ち、流れ落ちる筈の血液ですら既に凍結し始めている。最早痛みすら通り越したそれに快楽を悶えるような溜息を吐くなら、緩慢な動作で背に備えた錆腐のクレイモアを手に取り。右脚を前に据えて深く腰を落とし刃に左腕を添えて所謂突きの構えを。暫しの沈黙の末、全神経を集中させ勢い良く繰り出した突きの一撃は連なる氷壁を破壊するに至るかもしれない。仮にそれが叶ったなら、彼女の視界に映るのは迫り来る腐食した刃だろう。だが、その使い手の姿は次の瞬間には砕け散る氷の欠片と共に消失する。武器を囮に、本来の姿に回帰した大百足が氷が散乱する甲高い音に混じって女怪の影に忍び寄る。脚の鋭い鉤爪から瞬く間に這い上り、柔らかな羽毛を弄るように蠢くだろう。そして、構造的に比較的羽毛が薄いであろう右脚太腿の鼠蹊部へと迫って。再び直に触れた事で自身が氷漬けの“標本”となるのが先か、顎肢にたっぷりと蓄えられた毒が彼女に異変を齎すのが先か、果たして─。)


** 投稿日時:2023.10.31 21:02 ** [ 編集 ]
[ 54 ] ◆
** PC名:シュエ・スィーニー **

ひぎゃーーーっ!!
……あれ?えっ…!!!

(一枚目の氷が一瞬で割られなかった事で安心していたのも束の間、数枚重ねた氷ならと考えていたが肩越しに覗いていた大剣の存在を思い出すも時すでに遅く、強力な突きにより呆気なくまとめて砕ける氷の壁を前に驚きのあまり情けない叫び声を上げつつ背中を壁に預けながらへたりと滑り落ちるように姿勢が崩れ。構えていた氷柱は狙う余裕すらなくある程度の予測でいるであろう方向へと反射的に放たれるがそれらは対向の壁に突き刺さり、手応えどころか先程まで相手にしていた者の姿は見えず暗い屋内に視線を巡らせるも目に付かない。何が起きたのか理解できないまま残った大剣へと視線を向けた矢先、脚から這い上がる大百足に思わず目を見開いて)

やぁー!!来ないで気持ちワルイ!離れてよぉ!
わ、ぁ…あっ……!!

(もし翼ではなく人間らしい腕でもあればまともな抵抗はできたかもしれないが突然の事で正常な判断が出来ないのか、凍らせたり氷柱を使った攻撃手段を取るといった判断に及ばず、尻餅をついた状態で脚をジタバタさせて暴れる程度の抵抗を試み。鼠蹊部にまで迫ってきた初めて見る大百足には恐怖のあまりやがて声すら上げずに翼を使った貧弱な力でこれ以上迫ってこないようにと無意味な防御姿勢を取りながら暴れ続けるが、もし弾かれなければ毒耐性のない鳥が迎える結末は相手が思うままの結果になるだろう)

** 投稿日時:2023.11.01 06:44 ** [ 編集 ]
[ 55 ] ◆
** PC名:シシバ **

(見た目だけなら温もりのありそうな美しい羽根だが、掻き分けて進む感覚はまるで氷河の中を泳ぐよう。素早い移動を可能にする、所謂脚にあたる百近い歩肢が見る見るうちに凍てつき、脆くも崩れ落ちていく。不幸中の幸いは自身を蝕む羽毛が同時に払い落とそうと暴れる相手の動きからも覆い隠したことだ。どうにか鼠蹊部へと辿り着くなら、二本の鋭い顎肢が突き立てられ大量の毒が送り込まれるだろう。まずは燃えるような鋭い痛みを、更に全身に及ぶ麻痺や、発熱・吐き気などの症状を彼女に齎す事になるだろう。同じ体格の人間であれば致死量に相当する量だが、ハルピュイアという種に対しどれ程の効力を齎すのかは全くの未知数だ。ぼとりと力尽きるようにして彼女の右太腿から剥がれ落ちた褐色の大百足は、ぶちぶちと怪奇な音を響かせながら再び人の姿を取り戻していく。)

「───存外、唆る声で鳴けるじゃねーか。」

(即効性の毒が有効なら、既にその症状は肉体の自由を犯し始めているかもしれない。やがて悦楽に歪んだ表情が彼女の股座を開き割るようにして現れ、そのまま押し倒すべく意図せずだが胸元の氷核ごと踏み付けようと。その際、つい先程再生を果たしたばかりの右腕は完全に凍り付いて千切れ落ち、更に全身の至る部位が凍て付いているのが見て取れるだろう。極限状況下において心の底から興奮しているのが普段とは真逆のハイな様子から窺い知れるだろうが、自身の肉体とて既に限界に近いようだ。仮に彼女を見下ろすことが出来たなら、全体重を胸元に掛けて容赦なく踏み躙りながら表情を拝もうとするだろう。)

「あァアア?!!まーた千切れちまったじゃねーかァよおおォ?!なァ、イカれてきたか?答えろよ、なァ!!」 


** 投稿日時:2023.11.01 20:52 ** [ 編集 ]
[ 56 ] ◆
** PC名:シュエ・スィーニー **

うぁあっ!いっったぁああああいい!!
あ、うぅ…っ、う…ぁ!

(鼠蹊部に突き立てられた鋭い顎肢は薄い羽毛ごと柔らかい皮膚を貫き、毒が注入されるなり激しい痛みとそこから広がる熱を感じて射抜き落とされた鳥の如く羽音を時折響かせながら翼が痛むの構わず転がり羽ばたき、喉が渇れそうになる程の悲鳴をあげて。未だ下がる屋内の気温とは逆に体温は上昇し身体の自由が利かなくなる頃には暴れる事も出来ず人の姿に戻った相手を見上げながら助けを乞うように虚ろな目を向けて。初めて味わう戦闘不能による敗北と、それに伴い感じた命の危機、そして身体中に巡りつつある毒によって溢れ出た涙は頬を伝って床へ落ちたものから凍り付き、脈打つように痙攣する体はそれでも抵抗を試みているのか鉤爪が僅かに動いている)

あっ、が……っ!!はぁ、ハァ…あは、は…生えて、こない…の?ぐうぅ…ぅ、ぁ…そんな…やだ、死にたく、ない…よぉ。

(羽毛に隠れた氷核が足の下敷きになるが少しの亀裂が入った程度でまだやれる事があるかも知れないと、吐き気を堪え呼吸を整えながら氷柱の生成をするが全体重で踏み躙られた氷核は砕けて床へと転がり落ちる。同時に生成したばかりの氷柱と屋内を蝕んでいた氷は蒸発するように霧散、周囲の気温も徐々に元通りの温度へと変わっていく中、苦痛に歪んだ表情を見せては相手の問いの答えにならない言葉を弱々しく小声で呟き)

苦しい…痛い…きもち、悪い…助けてぇ…魔皇帝、サマ……。

** 投稿日時:2023.11.01 22:22 ** [ 編集 ]
[ 57 ] ◆
** PC名:シシバ **

「不死身な訳ねーだろ、バァーカ!!あァ…?何へばってんだよ!もっとだ!もっと鳴けよ!!」

(彼女の絶叫は生を実感して打ち震えるほどに刺激的だったらしい。罵倒し、際限なく求めれば求めるだけ胸を踏み躙る力は強まっていく。──そして、自身の怒号が鳴り響いたのと時同じくして、宝石のように極めて美しい結晶が砕けて転がるのを視界の端に捉え。無我夢中で気が付きもしなかった最後の抵抗であろう氷柱から、荒屋を覆い尽くしていた氷壁まで、ありとあらゆる氷がまるで靄が晴れ渡るように霧散していく。途端に水浴びしたように全身から滴る水と、低体温により麻痺していた痛みの認識、既に平時に戻りつつある室温を実感しながら。更に耳に届いた弱々しい言葉に確実な戦闘不能を悟るなら、一転して無の感情が自身を支配していく。足を退かして腹部にどっかりと跨って濡れた左手を華奢な首根に据えるなら、静かに、だが確実に締める力を強めていき。恐らく息も絶え絶えになる中、彼女が弱々しく縋ったのは自身が最も厭う存在の一つ、ベルセニア魔皇国第九代皇帝。力が封印されていたにも関わらず、絶大な存在感と圧倒的な戦力差に成す術なく蹂躙されたかつての記憶がフラッシュバックし、命をもぎ取ろうとしていた力が嘘のように鎮まっていくだろう。)

「──いや。トリ頭、テメーは“未だ”だ。そのクソみてーな脳味噌ブン回して聞け。六魔将で一番強ェのはこの俺、シシバだ。テメーにはアイツ(魔皇帝)の死に顔拝ませてやる。」

(暫しの沈黙の末、考えを改めたようで普段のダウナーな調子を取り戻したなら首根から手を離し。そして萎えた触角を掴み頭部を持ち上げて自身の方へ無理矢理近付けることが出来たなら、決して忘れぬように、身体に刻みつけるように静かに名乗り上げ。死場所は此処ではないと、したり顔で猶予を宣告すれば、後頭部を床に打ち付ける算段で乱雑に解放するだろう。次いで緩慢に腰を上げ、同じようにずぶ濡れとなって転がるクレイモアを再び背に担ぎつつ、程近くで転がっていた氷核の欠片を手に取って。確かな冷気を孕んでいるものの、それ自体は攻撃する事はないようだ。振り返って凍てつく涙に濡れる瞳にじっくりと見せつけるようにそれを舌で迎え、嫌らしい水音と吐息を混ぜてしゃぶり尽くした末に丸呑みすれば、今度こそ振り返る事なくその場を後にするだろう。

自身が荒屋を立ち去った後、どれくらいの時間が経過しただろうか。戦々恐々とした様子で自宅に戻った店主が瀕死のハルピュイアを見つけ、所詮対処療法に過ぎないだろうが投薬を施して治療を試みたという。)

>退室


** 投稿日時:2023.11.02 00:57 ** [ 編集 ]
[ 58 ] ◆
** PC名:シュエ・スィーニー **

うぅ、ああぁ…っ!うっ、く……げほっ、ぅ…。
なーんだ…不死身じゃ、なかったかぁ…っ。
シシバ…今度は、ぜっ…たいに……仕留めて、魔皇帝サマの…前、に…。

(あの時の言葉はただのハッタリで、再生能力も二度目は生えなかった右腕を見るからに一日一度といったところかと首を締められながら思い。諦めて抵抗を辞め、そのまま殺されるのかと眼を閉じていたところ喉へ空気が再び通り耳に届いた相手の名らしきものが脳裏へと深く刻み込まれ。後頭部へ痛みが伝わるも痛がる仕草もなく、薄らと瞳を覗かせては相手が去り際残した自身の氷核を飲み込む様をその目に焼き付けて。立ち去る相手の背中、錆腐のクレイモアを最後に瞼を閉じ気を失い、数時間後に戻ってきた店主の手によってなんとか一命を取り留める。並の人ならば致死量となる注がれた毒の中和には暫くの時間を要したが、治療途中に関わらず動けるようになれば忘れもしない相手の名を口にしながら荒屋を飛び出すだろう)

>退室

** 投稿日時:2023.11.02 04:03 ** [ 編集 ]

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