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[ 1 ] ◆ 生の交差路
** PC名:***** **

魔都ハイランドの郊外に存在する、とある社交好きな貴族の屋敷。豪奢なダンスホールやサロンには夜な夜な人が集められ、華やかで時に血生臭い社交の場として開かれている。
通称の由来は庭園の中央にある巨大な迷宮。10メートルを超える生垣で組まれた高価な迷い路はダンスホールで出会った二人の相引きに利用されているとかなんとか。人目に付かないことは確かだが寒く薄暗い気候に適応した生垣は不気味に枝を伸ばし、中で迷い死んだ者が今なお彷徨うなんて噂があるとか。

** 投稿日時:2022.02.18 23:56 ** [ 編集 ]
[ 2 ] ◆
** PC名:コンスキウス **

(幾度支配者が代わり、治世が変化を遂げ、今宵が仮面の下に顔の半分と素性を隠した夜会であっても名誉と支配への欲は覆ることはない。此度の社交会は身辺調査もそこそこで、身分不詳という建前で遊びたい、以外の不埒な動機もちらほらと見てとれて。そうした数名は金で招待の権利を得た成り上がりの豪商か、すっかり変装した異国の諜報か、そうと言いつけられた警備の者どもは社交界に不釣り合いな振る舞いを見咎めることなく無視していて。ドレープを効かせた燕尾の服に装飾でしかない小剣を腰に、下ろして編んだ髪や目元ばかりを覆う仮面なんか青い血の素性は隠せやしない。初対面の体でやたら身内の若いのの功績の話をしたり最近新しい事業を始めたりだとかの話をよくしてくれる貴族も多く、その辺の話をすべてより年長者の自慢話としてうんうんなるほどと聞き流してきたところ。そんな"初対面"同士の挨拶も落ち着いたところ、壁際に置かれた一人掛けのカウチにようやくといった気分で腰を下ろして。ただでさえ音が賑やかな上に生臭い思惑が行き交うとなると今にも頭が痛くなりそうな、小休止の一つも欲しくなるところ。サイドテーブルを指で軽やかに叩いて給仕の者を呼びつけて)白の気分だ、冷えているとなおいい。(使用人が礼を一つ、厨房へ向かう姿を見送ったならダンスホールに視線を向けて。楽団の奏でるワルツに乗せて右に左に揺れるドレスと脚の運びは他国の流行より力強さの表現を重視したもの。何かあればダンスホールは途端に決闘場となる血の気の多さこそあれまだ普通の舞踏会だ。後ろ盾となるものがごく小さくても潜入できることは確かだし、場内の警戒の色はそう厳しいものではなく、相手の素性が知れずとも新たなコネを欲した事情がダンスホールに満ちていて。しかしヒトの内心を盗み聞く卑怯な監視も一つ、確かに存在する釣り堀でもあって)>入室

** 投稿日時:2022.02.18 23:58 ** [ 編集 ]
[ 3 ] ◆
** PC名:コンスキウス **

(ダンスホールの中にめぼしい輩がいないことはないのだけどワルツに合わせて踊るアイツも向こうで談笑するコイツもこちらで尻尾を掴めた相手、仮面の建前があろうと皇弟が話しかけては無用の緊張を与えかねない。そういう連中の意識がこちらに向く前に目を逸らし、淡い黄金色の酒で舌を潤して。とりあえずグルの主催の手前、あんまり一人でいるのも彼の沽券に関わろう。向けられる感情の中から好奇心を手繰り、目に付いた女にほほえみかけて。花のように広がる紫のドレスと白い髪の合間、まるで見せ物小屋の獣を観察するみたいにこちらを見て、観察して、楽しんでいた一人。決して心地の良いものではないが単刀直入で実益を求められるよりは無害で、飲みかけのグラスを適当な使用人に押しつけつつ彼女の前へ歩み寄り)ごきげんよう、紫(し)の君。美しい人、ひととき踊ってはいただけませんか?(膝を軽く折り、胸に手を当てて格好にふさわしい軽い礼をして。向けられる感情は驚き、困惑、ややあって合意。顔に浮かべた感情もおおむね同じで、言葉と振る舞いもだいたいそんな感じ。ああ本当に珍獣みたいに見られてたんだなあと妙な感慨深さに焼けていない左の顔で笑みを深めて。ぜひにと涼やかな声に頷いたなら女の手を取りダンスホールの中央に二人で歩いていって。いかにも楽しげなほほえみを混ぜ、社交の夜は更けゆくばかり)>退室

** 投稿日時:2022.02.22 23:48 ** [ 編集 ]

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