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[ 1 ] ◆ 黒の宮殿 無間玉座
** PC名:***** **

漆黒色の木の根のようなものが隙間無く張り巡らされ絡み合って床や壁を覆い尽くし迷宮化している宮殿の深部。薄暗い闇に覆われており、脈打ちながら赤く発光している血管のようなものが床や壁を張っていて辛うじて光源になっている。
衛兵も門番も居らず誰でも立ち入る事が出来、内臓の弁のようにひとりでに蠢く門が拡張して入口を開き、収縮して閉じる。
長く伸びた回廊の先に高さ10m近くあろう玉座が聳えている。骸を堆く積み上げ漆黒のタールで練り固めたようで、背凭れには神仏の光背を象ったが如き放射状の突起が拡がりおぞましくも邪悪なる荘厳を示す。黒く塗り潰された魔の心臓部でありながら部屋の構造自体はさながら礼拝堂である。


※黒の宮殿は警備が固められているため侵入は容易ではない。

** 投稿日時:2022.08.23 13:54 ** [ 編集 ]
[ 6 ] ◆
** PC名:不死皇クリフォト **

(暗がりが人の目から色を隠そうと闇の帝皇の眼からは逃れられず、松葉色をした人物の姿を仔細に捉えて見下ろし。銀の髪に紅い瞳を持つ同胞ではない事は一目瞭然、謝罪の理由が足下の存在がカルドニアの生命である事を更に裏付けており。緋い光に温情はなく、しかし捕食者の獰猛もなく、宛ら断頭台に灯る篝火。その獲物が餌になるか、殺して得られる利益の有無を殺生の理由にする異種特有の思考に共感を示さず冷たく揺れ)

肉を得る為に、仇を排す為に、己が生存の為に他を殺めるは汝らの摂理。
ゆえに赦す。徒花よ。

(餌にならない事も教えにならない事も咎めない寛大な破壊者は兎も花も等しく飲み込む無慈悲な終末の業火。緑の髪が揺れて漂う松脂の仄かな馨しさに眼差しを和らげた嘗ての皇の面影はなく、顔貌は同じというのに深い智慧を湛えていた瞳は今や光に塗り潰されて。口にするのは嘗て世界に降り立った太古の者の言葉。寛恕と同時に相手の足下の黒から幾つも触手のように流体が一斉に飛び出し、体に絡み付く事が出来れば玉座の主の目の前まで高く締め上げようと)

** 投稿日時:2022.09.07 07:08 ** [ 編集 ]
[ 7 ] ◆
** PC名:松 **

おぉ!許してもらえるのか。それはありがたい事であるな。…おぉ?
(徒花と言われて、どんな意味だったっけ?と少しばかり記憶を探れば、何となく思いだしたその意味。一応種はつける種なのだけど、と思いはするが、まぁ良いかと全く気にする様子はなく、許すと言われれば素直に受け取って感謝を述べるが、触手のような物が伸びてくると避ける間もなく絡めとられて持ち上げられる。その衝撃で片方の足から下駄がすっぽ抜ければ、足から離れた瞬間に消失して、ふわりと松の香りを一瞬漂わせて)
…成程、どうやってそこまで上がるのかと思っておったが、こういう物を使って持ち上げるのか。…いや、それとも翼で飛ぶのかの?
(身動きが取れない状態ではあるが随分相手に近づいた。力が入っていたとしても、この体は痛みをそこまで感じないため、先ほどと変わらない様子で。遠目からでは良く見えなかった容姿も、これくらい近づけばたとえ暗くても多少は見えるようになり、にこりと笑いながら疑問に思っていたことを素直に口にして。先ほど感じた既視感は近づいた事でさらに大きくなりはしたが、ひとまずは置いておくことにした様子で特に言動には出さず)

** 投稿日時:2022.09.07 08:23 ** [ 編集 ]
[ 8 ] ◆
** PC名:不死皇クリフォト **

(すかさず地から追撃した触手が零れた下駄に食らい付いて雁字搦めに飲み込む過激な獰猛性を見せ付けたが既に下駄は消失していて何も無い空を掻く羽目になり、黒い海面を魚が跳ねたように弧を描いて床の黒へと消え。腕と脚と胴に巻き付いた黒が硬化した枷になって獲物を目の前に固定し、蜘蛛の巣に掛かっていても無邪気に遊んでいる相手の笑みに呼応して口角を上げ。かつての魔皇と笑い方の形は同じだが決定的に違う。眼窩に嵌っている光は無機質で到底生き物のする表情には見えず)

然様。
地に坐すは翼を持たぬ有生の王。

(下駄を残している片脚に絡み付いた枷が強く引かれ。静かでも厳かに響く懐の深い声色をしているのにあまりに前触れ無く、若枝を容易く折り、人の脚なら関節を抜き肉ごと体から引き千切る容赦無い力で。一問一答の対価に肢を一つ頂こう。四肢の残数分だけ発言を赦し。過去に背に負っていた筈の豊かな翼はどこにも無く、代わりに大きく満開した翅のように背面の玉座から無数に伸びた黒の光背が赤く光る血脈を明滅させていて)

** 投稿日時:2022.09.12 01:56 ** [ 編集 ]
[ 9 ] ◆
** PC名:松 **

成程。ハネがある故の高い椅子なのか。ふふふ。…確かにこの高さでは、我でも上に登るのは難しいな。…ここにあるのが植物であるなら出来るかもしれぬが。
(あっという間に拘束されてしまうと、一度腕や足へ視線を向けてから動かしてみようとグイグイと引っ張って確認。しかし予想した通りに全く動けないなと確認すると、あっさりと諦めて相手を見る。自分の質問に帰ってきた答えには満足そうに頷いて一度ぐるりと周囲を見渡し、壁を彩るように張り巡っている黒い木の根のようなものが、本当に植物なのかと考える。触れていないので確認してはおらず、これが樹と分類して良いのであれば、移動するのは楽になりそうだなと。懐かしい面影を感じるが、記憶のそれとは少々違うためになかなかその正体にたどり着かず、考えこもうとしたときに下駄が残っている法の足を強い力で引っ張られれば、僅かばかりの抵抗の後で枝がパキリと折れるように足がちぎれて、その衝撃でわずかに顔をしかめて)
…ぐっ…、…あぁ、片足になってしまった。これでは外に出るには時間が掛かってしまうな。左腕も落としてしまっているし…困ったぞ。
(残っていた下駄はすぐに消失、下駄より大きな片足は、下駄よりも長くは残っていたが身体から離れたとたんにさらさらと消えていき、先ほどよりは強めの松の香りを漂わせる。痛みに鈍いこの体、叫び声はあげないまでも、これでは帰る時に外に出るのに這うしかなく、時間が掛かるな、と困ったような、申し訳なさそうな顔でそう呟いて)

** 投稿日時:2022.09.12 08:48 ** [ 編集 ]
[ 10 ] ◆
** PC名:不死皇クリフォト **

(抗うような素振りが見受けられたがすぐに拘束を受け入れ問答を愉しんでいる相手の姿に抵抗の意思が無い事を認め。事実をその瞳に映しているだけ。光を発する虹彩は濡れた眼球と異なり景色を映り込ませもしないが為に本当に映っているかも傍目には定かでなく)

何を困じる。
失われる事に恐れを抱かない。おまえが消滅して失われるものはおまえにとって惜しむ価値が無い事に他ならぬ。

(強者に従い諂う訳でもなければ自分を強者と疑わない驕慢でもない雲煙過眼の者が困ったなどと不整合な感想を漏らすのが荒唐無稽で目元を和らげて微笑み。救いのない者に残酷な程優しく笑い掛けるのは在りし日にも通じ。しかしそれは雑輩の為の顔であり、友に向けられるべきものではなかった筈で。遠い昔と同じ清澄な深い芳香が辺りに漂い、慧剣の皇と同じ相貌で座し、閑却する冷笑だけが過去と合致しない相手の知らない表情で)

** 投稿日時:2022.09.27 13:02 ** [ 編集 ]
[ 11 ] ◆
** PC名:松 **

まぁ、確かに此処で我が消滅しても、特別困った事にはならないのかもしれないのだが…
(拘束されたままで視線を落として、今自分がどういう状態なのか確認しようとしてみるが、意外とガッチリつかまれているのか足元の方は良く見えない。下を見ようとしていた視線をもう一度上げて、近い場所に居る相手をじっと見つめてからフワリと笑って)
…ただ、無事に帰れなかった場合、お主と出会えた今日の出来事を忘れてしまう。それは少々勿体ないなと思ったのだ。それに、片手片足ではみっともない移動になってしまう。お主は王なのだろう?そのような「かいきゅう」を持つ者の前では格好良く過ごさないといけないと昔聞いたハズなのだ。
(王であると明言しては居ないのだけれど、今までの言い回しからボスっぽいなとは思っていて。そんな相手を知っている気がするが、その態度は知らない者に対するもので。植物も同じものが何本も生えて他種からはその違いが分かりづらいように、動物、もちろん人も似た容姿の者が複数名居ると聞いたことがある。彼に似ているけれど、違うかもしれない。それでも、過去に色々と教えてくれた人物に似て、何となく嬉しい気持ちが沸き上がれば、顔は自然と笑顔になって)

** 投稿日時:2022.09.27 19:33 ** [ 編集 ]
[ 12 ] ◆
** PC名:不死皇クリフォト **

(柔らかく解けて広がる笑い方を見てすっと片手を伸ばし。篭手に覆われて見える指であったが継ぎ目は見当たらず甲殻類の爪に酷似している、外皮そのものが硬質な異形の手。伸ばした人差し指を倍の長さに伸長させている切っ先が相手の頬骨の頂に触れ)

然らばおまえの栞を奪ってやろう。ひとたび書を閉じればすべてが水泡に帰すように。
生を紡ぎ、紡いだすべてが喪われる死の訪れに恐怖せよ。

(遠い昔にここではないどこかで「王の部屋を飾る花が枯草であって良いものか」と小さな子供が言った。佇まいに難癖を付けて「胸を張れ」「絢爛に咲き誇れ」と尊大に。そして騎士みたいに格好良くしゃんと立つ友を見て「好いな」と笑って喜んだ。よく似た顔の魔皇が鋭い爪の先を相手の頬に食い込ませ、抵抗されなければプツリと皮膚を破り傷付けてしまうだろう。相手の体に巻き付いた黒い枷がぞわぞわと流動して欠損部位を覆い失われた手足を象っていき。表面が筋張って滑らかではない漆黒の木炭に似た外観で構造は球体関節人形と同じ。ある程度相手の意思を汲んで可動し歩行を助けるが本体に戻ろうとした時にはそれを妨げようと牙を剥き精神体を破壊しにかかる、魔皇帝の意で動き形を変える義手義足で)

** 投稿日時:2022.10.03 07:27 ** [ 編集 ]
[ 13 ] ◆
** PC名:松 **

(避ける事もせず相手の手、その指先を視線で追っていたが、近すぎて見えなくなればその視線は再び相手の顔の方へ向き。爪先が頬をひっかけば、刺さった分だけ傷はできるものの血が流れることはなく)
栞…?うむむ、折角出会えたのに、覚えて帰る事は出来ない…のか?…残念であるな。そうだ。どうせ忘れてしまうなら、お主の名を聞いても良いであろうか?
(難しい言い回しに意味の把握に時間が掛かったものの、恐らくこういう意味だろうと言う結論に到達出来れば、図々しくもさらに要求を重ねて。その後に欠けた四肢に枷がまとわりついてくると、目を丸くして驚いて)
おぉ!?凄い。…これは新しい手足?しかしこれは、あいてむ、とやらに分類されてしまうのであろうな。勿体ない。
(アイテムは木々の間を飛ぶ移動に着いて来れない。移動しようとした途端に消滅するのか、それとも本体前でないからパーツが残るだけなのか、これが自分に何をもたらすのかわからないまま素直に喜んで、手を握ったり開いたりを試してみる。枷が四肢に変化したなら、この場に来る途中に無くした左腕の拘束は緩いのだろうか。ある程度自由に動けせるならその手を伸ばして、自分の頬に触れる相手の手を触ろうとして)

** 投稿日時:2022.10.03 19:57 ** [ 編集 ]
[ 14 ] ◆
** PC名:不死皇クリフォト **

(見つめて機微を推し量るも木人から心境の変化は見受けられず、相手にとってこの記憶は奪われないよう必死に足掻くだけの価値があるものにはならなかったと捉えると目に映るものから興味を失くしてゆっくりと瞼を閉ざし)

不敬。忘るまじの意志を持たぬ者に皇の言葉を聞く事あたわず。

(伸ばされた手が届く前に相手を空中に拘束していた黒枷がどろりと溶解してゲル化し相手の体を支えていられなくなり、柱の形を保てず相手の重さによってあっという間に崩れ。無事着地させようとする配慮は無かったがゼリー質が落下の衝撃を緩衝するだろう。支えを失った相手の体は黒いゲルと共に床に向かって真っ逆さまか)

** 投稿日時:2022.10.10 06:26 ** [ 編集 ]
[ 15 ] ◆
** PC名:松 **

わわわ!
(伸ばした手は相手に届かずに、身体を拘束していた物が無くなってしまえばそのまま下に落下。着地の体勢などとれるはずも無く、ぶへっと無様にも落下してから、ムクリと上体を起こして、くっついた手足を確認しながらもヨタヨタと立ち上がり)
…おっとっと…。ふむ。確かにお主の言う通りであるな、忘れてしまうなら二度手間か。そうでなくても我は記憶力が良くないからの、同じ事を何度も聞きそうではある。…しかし、近くで見て気付いたが、昔に出会った子に似ている気がするな。あの子は元気かな?また会いたいなぁ。
(とりあえず失った四肢の変わりは普通に動いてくれているので、あまり深く考えずに良しとした様子。それよりも目の前の相手のことに夢中な様子で、距離があいてよく見えなくなった相手の方を見上げつつ、過去を思い出して懐かしそうに声量を落として呟くように零し)

** 投稿日時:2022.10.10 18:10 ** [ 編集 ]
[ 16 ] ◆
** PC名:不死皇クリフォト **

去れ。余は眠る。

(過去を懐かしむ者の姿を黙して見下ろし。この出会いの価値は木霊にとって忘れてしまう事を厭うて騒ぎ立てる程のものではないらしい。過去の記憶の価値はどうだろう。もし仮にそれが失われる事があった時、やはりそれも呑気に笑ってゴミ箱に差し出せる程度のものなのか。玉座の背もたれで光背の如く明滅している赤い光が徐々に暗くなっていき、蛍が命を終えるようにして消え。思い出話に付き合わず静かに呟くと闇に浮かぶ赤い瞳もゆっくりと瞼の下に消えて行き、やがて姿が闇に塗り潰されて見えなくなり)

死を拒め。正しく恐怖せよ。それはおまえがおまえの記憶に価値を見出しているがゆえの行いである。
草木とて足掻く。動けぬ身で死に物狂いで生にしがみつき繁栄に腐心する。動く骨肉を有するおまえが何ゆえその手その口であらん限りに滅びを避けぬのか。おまえの無抵抗は放棄である。
…死を恐れられた時、再びここに来るが良い。

(それからもう返事はない。前後不覚の真っ暗闇となった回廊には床に這う一筋の赤い光だけが残り、出口まで続いていて)

>退室

** 投稿日時:2022.10.18 06:12 ** [ 編集 ]
[ 17 ] ◆
** PC名:松 **

眠いのか?…そうか。おやすみなさい。またいつか、会えたら良いな。
(暫くは手足を動かして動作確認をしていたが、眠るという言葉に動きを止めて、もう少し話をしたかったと残念に思いながらも笑顔を向けて挨拶をして。消えていく光を黙って見送るように見つめていたが、完全に暗くなると道標のような一筋の光に気づいて、その先を伺う。暗い明るい関係なく、歩いてきた道は覚えていないし、折角だからこの光を追いかけるように歩き出して)
…死を恐れる、か。我は植物であるが故に、動物が感じる死の概念を本当の意味で理解出来ていないのかもしれぬな。しかし学ぼうと思ったところで、知ることが出来るものなのだろうか。…そうだ、帰る前にあの子に会った場所に寄ってみよう。色々な事を教えてくれたから、聞くことが出来れば何か分かるかもしれぬな。
(テコテコと歩きながら思いを馳せるのは過去に出会った、先程の彼とそっくりの子の事で。もう会えないとは知らないまま、外に出ればニコニコ笑顔で移動を開始。その際に付けてくれた手足はその場に置き去りにされる事だろう)>退室

** 投稿日時:2022.10.18 14:06 ** [ 編集 ]

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