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[ 1 ] ◆ 船影の消え場
** PC名:***** **

魔皇国海域の特殊な海流か、はたまた何かの特殊な引力か。古今東西の難破船が流され、最終的に座礁する地点。
不慮の事故を遂げた廃船、或いは船舶解体の済んだ抜け殻の船体。かつて凡ゆる航路を辿った船群がフナクイムシに体躯を蝕まれながら、ただ緩やかに死を待っている場所。

** 投稿日時:2023.08.07 10:16 ** [ 編集 ]
[ 2 ] ◆
** PC名:ミィ **

(金品物資も、有力なパーツの類も何も無い船の墓場にわざわざ来るような者も居ないのだろう。そんな墓場に己が足を運ぶのは今日が何日目だろうか。その足取りには最早迷う様子が無く、一点を目指していて。
最も岸側に座礁する船の傾いたブリッジから飛び乗り、黒いローブを揺らして船体から別の船へ慣れた様子で飛び移る事を繰り返し、一つの比較的損壊がマシな帆船の甲板で足を止める。そのまま膝を折って足元の板へ手を伸ばした時、ふと、視線を滑らせた黒々とした海面が一瞬、青く光ったように見えて)
……あり得ないわよ、そんな事…。
(なんだろう、と手を止めて海の様子を見るべく引き寄せられるように舷縁へ足を運びながら、真っ先に思い浮かんだ発光現象を首を振って自ら否定する。軈て、頭に一つの生物の名が過っては、少々焦るような手付きで着用していたガスマスクを外して開けた視界で舷縁に手を掛けて身を乗り出し。船の神が齎す光より、遥かにあり得ない期待を抱いてしまった様子で黒い海面を凝視して)

>入室

** 投稿日時:2023.08.07 10:24 ** [ 編集 ]
[ 3 ] ◆
** PC名:ミィ **

…馬鹿みたい。
(いくら目を皿のようにして海面を見据えどそんな幻想的な光景は無く、暗い海はいつも通り、波に合わせて白い泡を浮かべているだけ。失笑しながら呟いて、舷縁から身を離す。それでも、諦めきれないといった様子で何度か海面に視線を走らせていたものの、軈て完全に諦めては、再び先ほど手を付けていた甲板の板に手を掛けて、其れを外す。嘗ては海水が貫流する生簀を備えていたのだろうか、板下から現れた空間には、一匹の蛇が身を丸めて眠っていて)
−−−やあ。…さっきね?海が光ったのを見た気がしたの。つい、海の蛍を探してしまったわ。……ふふ、こんな所に居るワケないのにね。それでさ−−−
(短い挨拶から始まる雑談にも蛇は目を覚ますことは無く、独り言を語り続ける光景も構わず返事も無い蛇へ次々と話題を続けていく。明日の天気の話、街中で暴れていたオークの話、異物市場で放った動物達のその後を懸念する話、渓谷地の季が実を付けはじめた話……最後まで蛇は目を覚ますことは無く、始終独り言に過ぎない話は時折声が震えながらも気が済むまで続け、宵は深まっていくだろう)

>退室

** 投稿日時:2023.08.10 15:24 ** [ 編集 ]

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