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[1] 我ボール翻弄記/変態ピエロ
By 変態ピエロ
12-19 16:20

ゴムがコンクリートに弾かれた音がする
ボンッ ボンッ ボンッ
子供の笑い声と共に
ボンッ ボンッ ボンッ
僕はそれが僕の頭のように感じた
コーヒーカップに乗ったみたいに視界が揺らめいて
灰色一面の曇った空、そして子供達、民家、地面
色んな物体が見える
僕も昔はこの子供達みたいに普通のヒトだった
感情のままに楽しんだり怒ったり泣いたりした
でも今はボールさ
いやボール以下かもしれない


冷たい空気が僕を纏う
コートが意識を得て僕に無理矢理覆い被そうとするみたいに
肌に寒いという感覚を確りと伝えたいんだろうな
でも悪いのは僕
脳がなきゃそんな必要すらないんだから
穀潰しな身体がなきゃ
空気の行く道を塞がなくて済むのだから


気紛れに今までの写真を見返して
僕は道を辿った
昨日、昨日、昨日と
あの頃は水槽に居た金魚だったのかもしれないな
鑑賞されてもとても綺麗だった
自然と零れた笑顔
自然とあった存在
現在、現在、現在
ある意味でその頃から気付かずに
そして今になる為に侵食されていたのかもしれない
あの頃に気付いていれば
今の僕は誰の足も引っ張らない存在で居られたかもしれない
昨日、今日、今
音に悪い存在になってしまいました
景色に悪い存在になってしまいました
「役に立つ人間になりなさい」
そんな約束は守れず
子供は大人になりました
言う通り意味のないモノかもしれません
だからボールになりました
机になりました
PSPになりました
でも結局モノはモノ
それ以下にも以上にもならなかった
いいやモノになりたかったのかもしれないな
そこに需要があるとしたら
でも馬鹿馬鹿しいね
僕だって必要としてないんだから
僕を
それはそれは僕にとって迷惑ですから


冬枯れに咲いた花火が空を暖めてやったから
空が花火のために雲をどかしてやったんだってさ
暗闇でのモノのやり取りを見せつけてくれたから
夜に唾を吐いてやったんだよ
そしたら夜は仕返しに雨を降らせたから
びしょびしょにされた僕は夜に喚いた
「お前が大嫌いだ」ってね


ボンッ ボンッ ボンッ
くるくるくるくるくるくるくるくる
くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる
灰色一面曇った空、民家、そして
僕の幼少の姿がそこにあった
笑ってしまいました
930SC
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