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[1] 石ころ
By ジョナサン
07-07 16:17
はちきれんばかりに顔を膨らましている太陽が
それはそれは満面の笑顔で輝くもんだから
脳みそが茹で上ってしまったよと呟いて

人ごみに紛れて背中丸め一人立ち尽くしています

そしたら邪魔な奴だとケツを蹴られて

すってんころりん 道を外した上にめまいでお先真っ暗だ

どろどろと冷たい、物欲しげなよだれが
真っ赤な魂を包み込んで瞳は青ざめて色を無くしました

だからこんな季節にマッチを1つ擦っては買ってくださいと
叫ぶ僕の前を暖かな親子が通り過ぎる

茹で上がった脳みそから立ちのぼる蒸気が水滴となって頬を濡らします

ふと鏡に自分の姿が映ったときのような

道端に転がる石ころを見るとそんな気分になります

コイツは一昨日も昨日もそしてこれからもここに居続けるんだろうな

なんだか怒りがこみ上げてきて思いっきり蹴り飛ばしたら

石ころは遠くまで飛んで 誰にも気付かれない程度の声を出して 静かに海へ沈んでいきました

その向こうではいつの間にか 夕日が沈んでいたから

いつか見た夢も一緒に沈みはしないかと
不安でたまらなくなった僕はあてもなく歩きはじめます
G'zOne TYPE-X
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