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[1] 「雨傘」エビフライ
By エビフライ
10-06 11:37
「雨傘」
薄汚い 汚れの目立つ あまり
人にその存在を知られていない
窓をぼんやりと眺めながら
雨が降る度 僕は、ここに来て
赤、青、黄色の様々な傘を指す
人間の数をひたすら数える
特に意味はないというか
意味は、もう忘れた
僕のお決まりの ただの暇潰し
お気に入りの窓の近くには…
最後の力を振り絞る様に
チカチカと光る 切れかけの
蛍光灯に照らされた 一輪の花が
何の理由もなく置いてある
誰かの為でもなく
その場所を着飾る為でもなく
ただ何となく置いてある物だから
僕は、垂れ落ちる水滴に
耳を傾けながら 花占いの要領で
一つ一つ 葉をむしり
ふと 過去に意識を飛ばし
忘れ去った過去を 探していく
あの時もそうだ...
こんな肌寒い雨の日だ。
数年前の 肌寒い
少し靄のかかった 雨の時期に、
たまたま通り掛かった 薄汚い
汚れの目立つ 窓から
赤や青、黄色の混ざった
斑な模様が刺繍されている
傘を揺らしながら指した
ひとりの可愛い少女に目を止めた
君を見た瞬間…
朝から降り続いている 強い雨が
一瞬の内に消えて
目の前に君だけが映った
ショートボブに近い髪型と
栗色な髪色の 可愛らしい少女の
澄み切った笑顔に 恋愛感情とは
全く異なった 衝撃を受けて
窓から見える限り
僕は、君を目で追った...
傘の石突きから 蜘蛛の巣の様に
中心から 床に散らばった 水滴が
じわりじわりと足下に忍び寄り
ヒヤッと 嫌な冷たさを感じて
ふと 意識を現在に取り戻し
忘れていた暇潰しの意味を
ようやく僕は、理解した。
あの日から…
雨が訪れる度
名前も知らない 可愛らしい少女が
何処かにいないかと
あまり人気のない 薄汚い窓から
ひたすら探していることを
今さら僕は、理解した...
pc
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[3]
By エビフライ
10-15 13:05
>>KOHSEIさん、コメント
ありがとうございます。
僕自身も、人の作品を
細かく評価することが苦手です。
正直作者の考えや解釈を
全て理解する自信が
僕には、ないからです。
だから、僕と同じく
苦手なKOHSEIさんに
「とても私好みの詞でした」と
言われる事は大変嬉しいです。
今、作品が出来ないスランプの
中での「雨傘」と言う作品は
大変時間をかけて苦労して
出来た作品です。
ラジオから流れる
小説やドラマは聞き手の人に
作品上の状況をうまく理解して
貰える感覚で作られているので
それを目指すイメージで
作っていきました。
だから、情景が
浮かぶんだと思います。
でも、まだまだ
変な男さんや他の人達の
足下にも到底たどり
着けないレベルなので、
近づけるように
成長したい行きたいです(^o^)ゞ
P06B
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[2]
By KOHSEI
10-14 21:30
及ばず乍もコメントさせていただきます。
読んでいてその情景が浮かんでくるような素敵な詞ですね。
私はあまり細かい部分での評論などは苦手で、全体の雰囲気から漠然とした感想しか述べられませんが、
一言で言ってとても私好みの詞でした。
駄文、失礼いたしました。
F09A3
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