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[1] ケルベロスの咆哮/而
By 而
12-28 05:27

今から女の子が盗られるような

根も葉もない不安にも似た

連続的自慰行為に

世界が満たされて

黒く焼け焦げた街並みを狙って

溢れだした、弾丸、血の塊

軈てそれは

凡人になりきれない顔と

変人になりきれない顔と

どちらにもなりきれない顔の

ケルベロスとなり、

絶命した町に降下し、

焼けた肉の臭いとか、

木造家屋の煤の臭いを辿り

空腹感も無く

獲物を取る本能だけを光明とし、

駆けていく。

息は荒々しく



所詮犬の分際のくせに

首が三つもある事がそんなに憎々しいか

こんな世界に詩人なんて居ないのに、

どうして唸り

擬音を発し

内側にまで言葉を飼い慣らすのか

そんなものは死人にしか通じないテレパシーだ

そんな怒りを表現出来る才能なんか誰にもありゃしないのさ

そうやって親は漸く悟ったのに

どうして子供はいつも醜いんだ

教えてくれ神よ

あんたが肉便器になった時の憎しみは

きっと皆味わってしまった

あんたが解体したイチモツが

国境線を全て煮込み

灰汁が海を泥々にしちまったのは何故なんだ

教えてくれ

神、吁、その沈黙はあまねく音階を砕く

意味なんて理由の連鎖でしかないのか


浮遊する欠けた音符の躯、

の、間隙を

爛壊し、立てなくなったケルベロスの咆哮が、

白い息を遡上させ

緩慢な動きで蛇となり、

すり抜けていく、

壊れ、崩れ、脆いものたちの為に、

壊れたものは修復されなくてはならない

そしてその為に破壊し続けられなくてはならない、

夜も朝も、人も犬も、

言葉も心も、思想も主義も

愛も憎悪も、光も闇も


メビウス、

永遠があるとするならばそれは死ではない

お前の始まりから終わり迄でもない

始める事にあるのだ

その為に止まらず出産される怒りの矛先を、

誰かが受け入れにゃ

何て偽善者の

詩人も画家も作家も神も、

決して耐えられる器ではなかった。


凡そそのような感じで、

皆が気持ち良くなっている内に、

世界はぎゅうぎゅう詰めになってしまった

お前はぎゅうぎゅう詰めになってしまった

顔が足りなくなってしまった

能面が足りなくなってしまった

顔がなくなくなってしまった

死んでしまった



父よ、

母よ、

「」よ、

僕達の名前の

全ては、


一つから発せられる

メタファにすぎなかったよ。



言葉と思考が

それに纏わりつくだけならば、

言葉も思考も、

俺もお前も、

爆発させて振り払えたらいい
930SC
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[3] By 而
12-31 19:26
>>2
 俺は、詩には凡そ特定の意味合いなど重要でないと思っています。作品に明確な意味が必要だ、必要ないの議論に関して言えば、個人の思想や主義の問題なので、俺がどう考えるか、というスタンスで書いていきますが、例えば俺が頗る大層な意味を付随させて詩を書いたとしても、それを読み手全てが同じような捉え方しか出来ないような一直線な内容だとしたら、やはりそれは主張でしかないと思うんですよね。で、それはそれで然るべき場所で行えば良い。いや、そうなると詩が主張であってはならないのかとか、個人の考えに依存する話になるのであれなんですけど、少なくとも俺は、様々な解釈を読み手が選択していけるような詩を書くよう心掛けてます。絵画みたいなものでしょうかね。簡単に言えばリモコンがあったとして、それを説明する時、リモコンを如何にリモコンじゃないように説明し、リモコンに辿り着かせるか、みたいな感じで。で、結果、読み手がリモコンについて言っているなんて気が付かなくても良いし、逆にあんたTVの事言ってるんでしょ?なんて新しい解釈が産まれても良い。一つの主張を読み手に押し付けるより、一つの絵画を投下し、読み手に主張させた方が面白い。俺はそのような考え方でやっています。一応俺が込めた意味はちゃんとあるんですけどね、この詩にも。


 まあ結果的にイメージが伝わりにくい作品形態となってしまっているのは俺の力量不足だし、ストレートさを排除した作風ではそう思われる事は必然なのでしょう。いくら難解な単語が使用されてようが優れたものは全体で判断されますしね。でもだからといって俺のやり方を曲げるつもりはないし、ストレートで分かりやすさを追い求めるガイドには些かもメタモルフォーゼしたくないので、作品形態というよりも、描写に重点を置き、風景、状況、人物などを読み手に鮮明に喚起、そして各々が意味だけではなく、詩一つ一つの世界観に浸かれるようなものを目指していきたいですね。あと詐欺師を目指すのも悪くないですね。良いもののように見せられるような。

 ご批評ありがとうございました。
930SC
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[2] By ram
12-31 16:19
さっそく、感想を書かさせていただきます。
結論から言いますと、而さんの作品は大体どれをみても知識人向けの詩なのかな、と感じます。
と言うのも、言い回しの言葉自体が日常で使わない評論などで使われる言葉のようなものがとても多いということです。
まぁ詩も作品なのでそういう言葉の方が
字数も少なく簡潔でしまるというプラスの効果もあるのですが、
正直詩の内容がピンと来なくなって
とても残念に思われます。
本来の辞書的意味っていうのが直接詩に反映されるわけではないと思いますが、
やはり、イメージはしにくい
知らない英単語がそこにポンとはめ込まれてる気分になりました。
一般人の僕的にはもうちょっと優しい言葉の言い回しの方が読みやすいというだけで
この言葉でなければ!というスタンスならばわざわざ変える必要もないかなと思います。
ただ、もったいたいないと思ったので
Android(SH-12C)
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