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[1] 下弦の月/keeper
By keeper
02-16 09:19
月が欠けて 僕は思い知った
君がいない夜は
こんなにも静寂なんだと

何かを失って 初めて気付いた
今までの暮らしが
幸せすぎたんだと

同じ空を見つめてたはずなのに
隣にいる君のことを
気にも とめないで
上ばかり見つめて
だから気づかなかったんだね
離れていく君に


君以外何もいらない
他に何もいらない
二人の時間を取り戻せるものなら
なんだってするから
そんなこと言える資格なんて
僕にはないのに


息を止めて 改めて知った
君なしじゃ
生きられないことを

涙が流れて 痛いほど分かった
君が何よりも大切なんだと

自分のことさえも
見失う人波の中で
はぐれないように
僕達は手を繋いだけど
僕は前だけしか見えてなかったね
すぐ後ろで泣いていた
君に気づかずに


君以外何もいらない
他に何もいらない
ありふれた言葉しか
言えない僕だけど
君を守りたい 君を抱きしめたい
そんなこと言えるような
僕じゃないって
そんなこと 分かってるのに


月日が経つほど
色褪せていく想いなど
幾つもあった
代わりがきかない意味を
今さら思い知った


君以外何もいらない
他に何も欲しくない
はぐれてしまったなら
見つけだすよ
すれ違ったなら
追いついてみせるよ
もう二度と見失いたくない
君という たった一つの愛を

下弦の夜に浮ぶ
君が見せた 最後の笑顔が
忘れられなくて
眩しくて セツナクテ
今でもまだ追いかけてしまう
遠く浮かぶ君を描く
月の下で


SH002
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