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[1] 記憶の固執/エビフライ
By エビフライ
07-14 12:02
「記憶の固執」

燃え滾る朝日に
或る筈ない 月を置いて、
絵空事の世界に
息継ぎ無しで 身を潜め

霞んだ 存在理由を 常に求めた。
僕は、異端者

綺麗な蝶が頭上に羽ばたき
零れる「綺麗だな」って一言


(ドン!鈍い音)

ふと気付くと 君の最期が、
一筋の閃光の様に
脳裏に駈けて、僕を擽り

現在と過去が 重なり
目の前の 歪な存在が、
現実を知らせる。


滑稽な空虚が 満ちて
隠微な希望に、猶予は 無くて
願望とは 真逆の、無縁の世界に
居座る事に 何時の間にか慣れた

僕は、異端者。

ひとつの噂が
波紋に沿って 狂い出し
君は、居場所を無くした

優しく 手を差し伸ばせば
僕も、君と同類とされ

此処に居るのに
透明人間と認識されるのが 怖くて
目を背けた 僕は…


過去の残像に、囚われ
何度もあの時を探索し
最後に、綺麗な蝶に成りたいと
笑って 飛立った君に

今では、少し 憧れを感じてる。

ねぇ 今 君は、
天国や 地獄などと言う
誰かが作り出した 安易な場所に
本当に居るのかな?

僕は、知りたいよ 行きたいよ
僕は、死にたいよ 生きたいよ



囚われた あの時の映像
足を踏み入れる度、擽り続ける

憧れから生まれた
「綺麗だね」って 言葉

その声の相手が、
君だと気付いた時
僕は、笑い 同類になる




綺麗な蝶に成りたいなぁ




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