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[1] We/煤
By 煤
02-27 06:14
小説の難解さには
限界がある
全てを理解する事も
不可能ではない
混濁した鼈甲飴の
ような粘りのある
黒混じりの緑色のような
わけのわからん色の
液体
擬
そんな夜の
中小都市の風景が
実際は投影でしかないと
分かる時
国も社会も学校も家庭も
様々な混濁や混乱の
集まりであるように思えてくる
そしてこのような
思考さえその一端を担う
テロリスト
割れた鏡に
裂ける体
作品は纏められた理想
定義はマニュアルという
一本路
何かに収めたい
どろどろした
わけのわからない
くるしいもの
逃飛行すると
繋がる正しい世界?
わけのわからない
頭の
尽きない飴の
どろどろ
のアメーバ色
の固まる牡丹
を賞賛するわりに
原液は気持ち悪がる
アルバイトの
顔を殴りたい
そんな気分で
新しい価値は見いだせない
新しいものと
古いものの
分類は誰がしたんだろう
一身城のツゴウです。
お前のせいで
未解決な事件が
たくさん時効に
なった事を知るべきである
とはいえ時効廃止は
混乱を呼ぶだけだろう
だがそれでいいのさ
混乱とかわけのわからない
ものの塊
それが人間の
正体であるから
飴が鼻から垂れて
嘗めて
また血液から
脳にゆく
仏教的な
感じの中小都市の朝
ビルディングに
石を投げて走る
宇宙人と
道端で不倫をする男女と
赤信号で渡る
自動車教習所のバス
路地裏で啜り泣く影に
寄り添う
一抹の虫ケラ
がこの後
何かを見つけると
メディアが騒ぎだすが
ただの
虫だったら相手にもされず
踏み潰されるな、
と少し強張る顔が
とても素敵なんだね。
Android(SBM009SHY)
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