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[1] 血の呼吸/変態ピエロ
By 変態ピエロ
03-08 07:37
種を残したまま
去るのはよしてよ
そう静かに囁いて
琥珀色の息を
町中に撒き散らす
君の愛撫に雪崩が
起こる、
心臓の場合、
血液と幻覚の連続した
冷静さをモーニングコーヒーで
沸かすような事は
決してできない
だから君がクリスマスを
やる前に
歴史に大きな青空が
咲くだろうと思う
その時、
何を持っていくのか
君は決める事はないと
そう言って
預言者の口から出た
ゲレンデを吸って
君は君の運命を
知りながら生きた
君を知る以前から
塩の街は海の底で
君を待っていたんだよ
靴底から剥がれた砂のように
遠くへ遠くへ旅をした
それでも君を忘れないのは
君自身の中で淀めく
聖都の白い壁の土の
匂い、
神の居ない石板の声が
赤いサイレンで住民を
狂わせていく様が
今きみに見えているだろう
そうして君は忘れられないまま
忘れていく
羽はもがれすべてが偽りのサラダに
収まる頃
雪国の戦火が額に積もる
君は横で無邪気に笑い
綺麗だね、と
そうして僕は何もかも消失して
白髪のシベリアに降り立った
Android(SonySO-02F)
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