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[1] 、また海を見ている/変態ピエロ
By 変態ピエロ
07-06 00:55
家、を使って生活をし
道、を歩いて駅に向かい
駅、を使って 会社に向かい
会社を使って 生きていく、
東京の空にも空はある。
空を見る事に気を使わないだけさ
このご時世、如何に安全に
安定に暮らすかが重要に
なってくるわけで、
それ以外の事柄に
興味は必要ないわけで、
AM7時15分
少し早めに歩いて
いつものファミリーレストランの前
を横切ると
金髪の十代の若者が
空中浮遊しながら
店員に注文をしている
一方店員は裸でそれを受け、
それを見ている僕は
知らぬうちに経歴をどこかに
落とし、
夜景を見る限り
沢山落とした人が居て
皆で忙しなく
捜索している海を見ていた。
沖縄なのか、ハワイなのかも分からないが、
海を見ていた。
茫洋たる海原を照らす
夕刻の太陽が
髪を蹴散らすうみかぜが
立ち並ぶ民家の群生が
僕を殺傷していく薬になって
しみる足
僕はなぜ生きていけるのか、
僕はなんのために活動するのか、
自分のためなのか、
社会のためなのか、
家族のためなのか、
考えてしまうから、
考えてしまう事が
ナイフのように
突き刺して
ズタズタにしてくる、
夜に居酒屋に立ち寄ると
僕は鉢巻きをした親父に
ホッピーを、
つまみには〆鯖を注文した。
周りのサラリーマン風の老若男女は
こぞってクスクスを頼み
ビールで乾杯して、また明日。
そういって今日はもう、
帰らない。
帰る場所はいつでも無くなる事を知っているから、
僕は形だけの家族が嫌だった。
僕の価値は稼げるか稼げないか、
あるいは社会に尽くせるか尽くせないか
そんな事は、
車に乗せて走った。
高速を一輪車で走った。
時速は150km
何も積まないリュックを乗せて走った。
北海道で氷河を見るために、
スーパーカーや公用車の
間をすり抜けた。
あと少し頑張って
あと少し我慢すれば
人生なんてあっという間だ
頑張っているうちに
終わってしまうくらい
あっという間だ
頑張らなくても
あっという間だ
生かされているのか
生きているのか、
府中街道で拾った空のペットボトルから
覗いた多摩川の景色に
映る唇を垂らして、
また明日も
帰ることはない。
僕の家はどこにでもあり、
どこにもないのだから、
そして
Android(SonySO-02F)
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