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[1] no title◇コー壱
By コー壱
07-23 23:51

耳を劈くような静寂に
薄暗い部屋で天井を仰いでいた
口から零れていく声は
言葉にもならずに闇に溶けてった

窓から覗く真ん丸な月は睨んでるようで
僕の醜態を嘲笑うかのように嫌味に照らす
携帯は何時までも無言で佇んでいた

落ちてきた冷たい雨は僕を現実に引き戻すには充分過ぎた
駆け出そうとした時に君の姿がないことに気が付いた
「いつまでも子供じゃないよ」と
そう言った君の瞳は確かに
あの日の記憶に写っていた光はもうなかった


街灯りも霞むほどに今宵の月は眩しいくらいに
すれ違う人達の色とりどりの表情も鮮明に照らした
足取りは影に纏わり付かれているかのように重く
見慣れてしまった帰り道さえも遠く感じた

時と共に移ろいでいくものは様々で
僕の姿や心もあの頃とはもう別物だろう
それでも君の姿が目に写った瞬間に
時は止まった
記憶は巡った
いつかの僕の心がそこにあった

平穏に慣れていた心が今
不意な巡り逢いと共に揺らいだ
微かな面影を纏って
歩んでいる君がそこにいた
痛みにも似た感情が溢れ
君が消えた後もまだ残っていた
僕を濡らす雨に奪われていく
この熱は何なんだ

時の流れと共に
何を背負った
時の流れと共に
何を捨てていった
僕には分からないまま


Android(SH-02D)
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[2] By 煤
08-13 05:05

>>1

学生の時代から、社会人になっていくと、状況や立場が一気に変化していきますから、少し乗り遅れたなんて事になると、より顕著に周りの変化に気づかされるような気がします。学生という同じ土台に居た人間達が信じられないような大きな会社に就職したり、芸能人になってみたり、堕落していたり、そんな変化を目の当たりにすると、一気に現実に戻されて、自分一人が置き去りにされたような気分になる。そのような部分で、的外れかもしれないですが、登場人物に感情移入してしまった自分が居ました。


何を背負ったのか、何を捨ててここまで来たのかは僕にも分からないのですが、周りの変化に追い付けず停滞する自分自身の恐れがあることだけは確かです。故にでしょうか、作中―いつまでも子供じゃないよ―という連がありますが、まるで自分が言われているかのような空しさが感じられました。


この詩は色々と思考できる詩でした。つまり、良い詩だと思います。
長々とよく分からない事を書いてしまいすみませんでした。失礼致します。



Android(SBM009SHY)
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