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[1] 空蝉/mist(エビフライ)
By mist(エビフライ)
09-10 08:32
「空蝉。」

路地裏の電柱に冷たく走る
怖い世界が 一歩踏み出すたび 広がる
お別れの音、骨の髄まで響く
深夜3時の環七通りに沈む、翳る月
頻りに 顔出す面影が 今を笑い
夜な夜な お世話になった 彩りが
じわりじわりと 涙腺を緩ませる。

声に出して 光に埋まり 届かなくて
原型を無くした、幻想 浮かべる
惰性の日々を繰り返し 日常にした
センチな僕を、貴方だけが占める。
貴方のいない部屋で、白黒の砂嵐が
欲張りな思いを乗せて 堂々巡り

雨足を気にして、灯す 貴方の気遣い
感謝出来ずに、夜通し 啜り泣く
夏の終わりの蝉時雨、僕と重なる。
最期の時が、嫌で嫌で 抵抗する僕に 伝う
記憶の数々、それが余計に 月を愛でる。
こんな馬鹿な僕を…いつも

見守ってくれて ありがとう。

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[2] By 灰
01-03 14:51
>>1

ー白黒の砂嵐が 欲張りな思いを乗せて

など、凝った表現が散見され、更に、適切な改行や言葉の選別、配置が重なった結果、絶妙なリズム感も産み出されています。また長すぎもせず、非常にバランスの取れた作品なので読む気が失せないのも良いですね。若干パンチが足らない感じはありますけど、私は好きな作品でした。


拙い批評となり申し訳ありません。失礼致します。
Android(SBM009SHY)
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