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[1] 猥談/変態ピエロ
By 変態ピエロ
09-27 10:22
小川のせせらぎに白昼夢が
弓のように降り注いでは
血のように希釈されていった夜
水面をたゆたう川藻のフランネルに
抱かれて
眠りにつく
夢たちの、
暗い靴底の
臭いが
一つ一つ生き様を
放っている
つけられた足跡の下に
僕は今一度立つ
そして沈みかけた海で溺れる僕は
服を持たない
全裸という最も重い装いで
エレベーター(自己基準)から
弾かれてからこのかた
皮膚を無駄なく剥がす術を
探している
そうして
肉をも断絶して
人は人ではなくなっていく
それを世は自殺というのか
或いは只の殺人か
山道を登っていく途中で
振り返った故郷に
だらだらの太陽が
垂れ落ちて、
三度目の
心臓に
まとわりついた
脂肪から
滴る
僕と同じ細胞を持つ油を
絵画に塗りたくる
教室の真ん中で
明日の残響が
僕の今を
自動筆記していった
その残響が権利を掲げ
僕の目は絵に血を落とし
すみ入れするから
明日は本当に
恐ろしく
失われていく
(想定の範囲内の穴に黄泉がある)
僕らのあらゆるネガティブが、
つまらない理由だと言えるだろうか
つまらないことが最も深刻と知りながら。
戦争も、犯罪も、いじめも、夢も、
つまらない理由から始まって、
大層な言い訳で終わっていく、
人生は
そんな言い訳を、
決して許さないから
つまらなくとも
素晴らしくとも
大層な理由を
欲しがって
やまない、
漣が、
足元を犯す、
足跡を犯す、
そして煌めきながら
去来する
それら一つ一つが
凶器。(そして狂喜だ)
あと少しでこのファルスも
終わるだろう
どの道終わるだろう
地球に笑われるくらい
短い間に終わるだろう
そんな時分に
自分を失える、
殺せる、
程の
僕の、
人生は、
地球上の
どんな
奇跡よりも
尊い、
川藻のフランネルに
抱かれて、
眠れ。
Android(SonySO-02F)
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