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[1] 君よ/ジョナサン
By ジョナサン
12-07 07:13
君よ
まだ愛も悲しみもしらぬ
君よ

君はどこからやってきたのか
なにをしにやってきたのか
揺りかごから墓場まで
君がそれを知ることはないだろう

君は祝福される
空を飛ぶ鳥の背中から
地を這う虫の歌声から
全てに望まれた母性が君を包み
停滞し 凝固し そしてひび割れ
パラパラと崩れ落ちた時

君は誕生する
生命にまみれた幼い体
腹からは帰路とも旅路ともつかないものが伸び
言葉になる前の神秘を知り
雄大なる想いが胸を鼓動する
ああ、全てが間もない
春の海に顔を出す陽のように
君はまだ、間もないのだ

君よ
まだ愛も悲しみもしらぬ
君よ

忘れてはならない
君は宇宙の王の一人だということを
生まれながらにして王冠を授かる万物の長だということを
瞳には森羅万象を蓄え
果てしない永遠の魂を持っているということを

そして覚えておかなければならない
君は無限の中のちっぽけな一つだということを
土に還り生命の源になるということを
その手は虚無しか掴むことができず
いつかは終わる心臓を持つということを

だからこそ、
いや

君よ
まだ愛も悲しみもしらぬ
君よ

今は眠れ
この世に生まれた喜びに
静かに熱狂しながら
眠れ



iPhone
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[2] By 灰
01-03 14:58
>>1

静かに熱狂という表現は面白いですね。詩の流れの中にこういった言葉が一つあるだけで、詩が読者の印象に残るのだなと思いました。


つまらない感想になり申し訳ありません。また、僭越ながら煤名義で作者様の過去作にも批評を書かせて頂きましたので、目を通していただけたら幸いです。


それでは失礼致しました。
Android(SBM009SHY)
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