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[1] 名前も知らない君へ/玲
By 玲
06-18 05:40


朝焼けは何一つ変わらないまま
誰も居なくなり
言葉の羅列だけが
うずもれる部屋から
ぼんやり 見やる 流れ星

変わっていくかつてと
かつてではなくなった
置き去りの想い出を
覚えているのは僕だけかな?

あるけない足は杖になって
押し潰されかけた
時間に焦る体を支えて

居なくなった
かつて居たものたちに馳せる
薄汚れた想い重い

靄に包まれて、
心臓には、

名前も知らない鳥の 鳴き声だけが染み渡り
名前も知らない 僕の悲しみが
名前も知らない 僕の中で完結していく

時間なんてなくなればいい
そんなか弱い願い
温かく刺激的なあの頃が離れていくのは
誰もが先に進むからじゃなくて
翼を落とした僕の
踏み出せない怠慢故かもしれない

愛を捨てたと納得していたのに
人を捨てたと納得していたのに
欲望は自己愛で 誰かを羨み 求めている
そんな自分が嫌いだった

やがて誰かの出勤の音がしてきて
僕はまた、
宙ぶらりんな時間を売り捌く

(近代的な破滅!!

そして 誰にも必要とされていない錯覚は今
誰も必要としない僕の欺瞞に気付くだろう

だから僕はつまらない言葉
名前も知らない言葉をノートに綴る
そうやって終わった事にだけしか
命は宿ってはくれないから

だからねあの時、

名前も知らない君を愛していれば良かった
大切な
君の名前を 名前も知らない僕が
知るために

だから僕は悲しみを朝の空に貼り付けて
比喩の海で ひとり 泳いでいます
君の比喩の 溢れる ちっぽけな海で




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