11/20 08:04

「『秘密』…せつなさが後を引く本」
木ノ葉

久々に読書をした。こんなに熱中して本を読んだのは何年ぶりだろう。

東野圭吾氏の『秘密』である。テレビドラマで『白夜行』や『流星の絆』などは見ていたが本を読むのは初めてだ。

最初から最後まで一気に読んだ。息つく暇もない。既に十年前に映画化されているらしいが、観ていないので何の予備知識もないまままっさらの状態で読んだ。

読み進めて行くにつれ、切なさと辛さが募って行く。運命に翻弄される主人公と妻のやりきれない感情が痛いほど伝わって来る。人には自分ではどうしようもない運命というものがあるのかもしれない。

それを受け入れ、背負って人は生きて行かなければならない。

人生という旅路は幾つかの枝分かれした道を選択し迷いながら進んで行くが、選んだ道が正しいかどうかなんて誰にも分からないし、正解なんてない。

ただ、どんなに切なくても自分よりも相手を想うがゆえの選択もあるのだということを知った。

進むことも勇気が要ることだが、退くこともまたそれ以上に勇気が必要なのだと思う。

久しぶりに切なさが後を引く本だった。

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