11/17 00:55
「ぼくの帽子」
木ノ葉
『母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?』
このフレーズ、なんとなく聞いたことありますか?
西條八十の詩『ぼくの帽子』の冒頭の一行です。
森村誠一・原作の『人間の証明』という映画にも重要なキーワードとして使われていました。
実はわたし、この詩が好きなんですよ。
この前、久々に『人間の証明』のDVDを見まして、映画はもちろん良かったですが、やっぱり『ぼくの帽子』はいい詩だな〜なんて改めて思いまして…
この詩のテーマは“喪失感”だそうですが、喋り言葉で何気なく話しかけるように淡々と綴られているところが、大事なものを失ってしまったことへの辛さや切なさをよけいに私は感じてしまいます。
この詩が好きで共感するということは、私が今まで生きてきたなかで、得たものよりも失ったもののほうが多いのかなぁ…なんて、ふと思いました。
西條八十はいったいどんな気持ちでこの詩を綴ったのだろう…そんなことをぼんやりと考える秋の夜長でした。。
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