01/09 11:40
「[お題]ライナスの毛布」
木ノ葉
“ライナスの毛布”と聞いてパッと頭に浮かんだのは『塩狩峠』(著・三浦綾子)という小説だ。
この小説は実在したあるクリスチャンの一生を描いた実話で、その時受けた衝撃は今も忘れられない。
私がこの小説を初めて読んだのは中一のときで、心の底から感動し、号泣したのを覚えている。
読書をしてこんなに心を動かされたのは、この時が生まれて初めてだったかもしれない。
思春期だった私にとってこの小説との出会いはかけがえのないものだった。
家庭環境も最悪、勉強も嫌い、自分自身も嫌い…まさに自暴自棄。よく人として道を踏み外さなかったと思う。
ていうか、よく死なずに今日まで生きてきたと思う。
それは、いつも心の片隅に塩狩峠があったから…そんな気がする。
道を踏み外すことも、死ぬことも、あの時の私には簡単なことだったろう。しかし、すんでのところで踏み止まったのは塩狩峠が心のブレーキとなっていたからだ。
あれからずいぶん時間が経ったが今もなお、いや、年月を重ねてますます私の心の拠り所であり、礎となっている。
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