01/23 14:15

「座敷童子は何処へ…」
木ノ葉

私は小説も好きだけれど、ときどき童心に帰って童話なども読んだりする。

最近では(と言ってもけっこう前だが)『ユタとふしぎな仲間たち(著・三浦哲郎)』を読んだ。

劇団四季でもミュージカルになっているのでご存知の方も多いと思うが、少年ユタと座敷童子の交流を描いた心温まるファンタジーだ。ちなみに、三十年以上前にNHKでドラマ化もされている。

『ユタとふしぎな仲間たち』の原作は、座敷童子で有名な岩手県二戸市の金田一温泉にある緑風荘という旅館がモデルになっているらしい。

『この旅館に泊まって座敷童子に会うと出世する』という口コミ評判が広がり、日本中から客が押し寄せていた。宿泊客の中にはそうそうたる有名人も多数名を連ねている。

度々、マスコミにも取り上げられ、ひきもきらぬ客に座敷童子も大忙しだったことだろう。

しかし残念なことに、昨年10月、緑風荘は火災で全焼してしまう。

ニュースを見て私は驚いた。

なぜなら、『ユタとふしぎな仲間たち』のラストも旅館が火事になり、隣村の仲間のもとに身を寄せるという話だったからだ。

40年近く前に書かれた原作との奇妙な一致…

単なる偶然だとは思うが…それにしても、あまりにも似すぎている原作と旅館の最後だった。

緑風荘の座敷童子たちも今ごろは隣村の仲間のもとで、つつがなく暮らしているのだろうか…

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