02/05 22:38
「太陽の墓」
みはる
進路が決まりかけている。
変更がもうきかない所まで、きてしまったのかもしれない。
勉強から逃げた私には、もっと過酷な道が待っている。
絶対に後悔する、と親にも言われた。
一年の我慢か、一生の後悔か。
私は一生の後悔を選んだのだ。
馬鹿だと鼻で笑うひともいると思う。
自分でも賢い選択だったとは、思えない。
だけど、
何が良くて何が悪いだなんて、死んだ後にわかるはず。
今、私はこの道を選んだ。
両親や、友達とは違う道を。
親に言い切ったときに、突然怖くなった。
今まで叩いていた大口を叩けなくなった。
もう戻れない。
自分で選んだ道なのに、不安で不安でたまらなくなった。
私が私を信じなくて、誰が信じるの。
まだ何もはじめてないのに、諦めてどうすんの。
自分に言い聞かせる声も、少し震えていた。
戻ろうか。
保険だとはわかってる。けど。
私はまた逃げ道を探していた。
進みたい道は険しい。
そこから延びている逃げ道は無限にある。
走り続けるのだろうか。
はたと立ち止まり、周りを見回す。
無数に伸びる、枝分かれした道。
きらきらと光が出口から漏れている。
まるで蛾のように、ふらふらと一歩そちらに足を踏み出した。
そんな私に何してんの?と気の抜けた声がかかる。
隣には、君がいた。
私は一人じゃないんだ。
どん、と背中を押され、少しだけ前へ進む。
真っ暗なトンネルの、入り口にいる私は、果てしなく遠いゴールに向けて、一歩ずつ進むことにした。
そうだね、一人じゃないもんね。
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