投稿日06/15 00:48

「繊細」
まむ

昼下がり、爆音と音楽を鳴らしたデカバイクが、私の立っている交差点で信号待ちのために止まりました。
耳の調子が良くない母も一緒にいたので、視線をデカバイクの兄ちゃんに投げかけました。
するとその兄ちゃんは向かってくるどころか、音楽の音量をすぐに下げてくれました。
どこで歯車が噛み合わなくなったのか、それは彼らが一番感じていることかもしれない。そして、どこかで自らを認めてほしいと願うしかなかった、細やかな気持ちをもった若者たち。
私の視線が語った言葉をくみ取る心が彼らに備わっていたんだ、と思うと、少し救われた気がしました。


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