投稿日01/24 00:41
「汚い気持ち」
ほくろ
嫌な客。
地面に台を敷いた上に積んでいた箱を、私の右手に居るその女にぶつからないように、そっと私の左側に降ろした。
―ガタン!!
いって〜っ!
大きな音と声に驚き、とっさに「えっ?!すみません…ぶつかってしまいましたかっ?」と私。
言いながらも、〈確かに触れてないはずなんだけど〉と頭をよぎった。
連れの男は、危ない感じの目付きで鋭く睨む。
と同時にその女が、
「んあー?この台に勝手にぶつかっただけー」
そして、間違って気にして謝った店員である私をバカにしたように連れの二人とケラケラ笑う。
多分、わざとやったのだろう。
男言葉で喋る、汚い女。
脱色で痛み放題の、地毛の黒が混ざった、毛先バサバサで根元べたべたの汚らしい髪。
だらしない服。
しじみみたいな目。
ぶつぶつだらけの顔。
奇声のような笑い声。
完全な私の偏見ではあるけど、ああいう風貌の女はどれも同じだ。経験上。
親やそれに代わる大人に大事にされずに育つと、ああなるのか。
いや、親もああなんだろうなぁ。
相哀れむ同類とばかり連れ立って、誰も注意したり互いに改善し向上しようとする人はいないんだろう。
あんな人たちも、反省したりつらかったりするんだろうか…?
なさそう。
どうか、苦しんで。
あなたたちに恨みはないんだけどね、すごく不愉快なのよ。
あなたたちみたいなのは、地上に出てこないでほしいのよ。
『人間』というよりも、単なる『セックスの結果』でしかない。
…こんなこと吐き出す私も、かなり汚いね…。
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