新規スレ
返信する

[1] ■抱擁と接吻(機動戦士ガンダムZZ・ジュドー&リィナ)■
By R
05-13 14:26

愛する妹を学校へ通わせ、
懸命に生きようとする少年「ジュドー=アーシタ」。

彼は気の知れた友人達と共にジャンク屋稼業を営み、
僅かではあるが
日々を過ごすには充分な稼ぎを得る事が出来ていた。

そんな彼の妹「リィナ・アーシタ」は
自らの為に懸命に働く兄の背中を見て育ち、
彼を兄であり、
また父親代わりとして尊敬と憧れの眼差しでみつめていた。

リィナの気持ちを深く理解する彼は、
仕事を終えると必ず
彼女の気持ちに応える様に両手で優しく抱擁し、
彼なりの愛情表現を示したのである。

だが、愛情は月日を重ねる毎に深くなり、
いつしかジュドーとリィナは
兄妹と言う絆の一線を越えてしまいそうになる事が増えてしまう。

互いは血の繋がった兄妹、
故に決して許されぬ愛情の結び合いだけは避けねばならないと
必死に互いの気持ちを抑えるのだった。

――――――――――。

しかし、互いは自らの抱く感情に嘘は吐けず、
日々募る兄への、妹への、兄妹ではなく
男と女としての愛情を抑え切れず、
ある日、兄妹としての一線を越えてしまいそうな出来事が
遂に起きてしまった。

・・・その日はコロニーの天候管理の関係で雨が激しく降り、
そのせいでジュドー達の家を始め
周辺の住宅が軒並み停電してしまい、
薄暗い部屋へビショ濡れのまま帰宅するハメとなったジュドー。

停電は回復する気配はなく、
濡れた衣服の不快感を拭えぬジュドーは
部屋の中をゆっくり歩もうとする。

その時である。

「・・・誰かいるのか? リィナ?リィナなのか?」

暗闇に慣れぬ視界の先で蠢く人影。

気配を感じ取ったジュドーは
目を凝らし人影の蠢く様子を用心深く追う。

『お・・・お兄ちゃん? 
 お兄ちゃんなの?
 私だよ、リィナだよ?』

蠢く影はリィナであった。

ゆっくりとジュドーの元へリィナは歩み寄ると
輪郭が薄暗い闇の中でぼんやりと浮き上がり、
ハッキリとリィナと分かると
抱いた警戒心をジュドーは解いた。

「なんだ、リィナもビショ濡れじゃぁないか・・・
 風邪ひくぞ? さ、向こうで着替え・・・ん?」

ふとリィナの肩に手を乗せ
安心させようとジュドーが囁こうとした時、
湿った感触が手に伝わって来た為
ジュドーはリィナに外に出ていたのかと質問を問い掛ける。

・・・聞けばリィナは買い物から帰る途中に雨に見舞われ、
ビショ濡れのまま帰宅したと言う。

だが運の悪い事にジュドーの家やその周辺の住宅は
激しい雨のせいで停電に見舞われてしまい、
家に戻ったまでは良いが
暗闇の中で不安な気持ちに駆られた為、
どうして良いのか怯えていたと
リィナは半泣きの様子でジュドーにしがみ付いたのだ。

いかにしっかりしたリィナと言えど、
まだ幼い年齢なのだから
それも当然である。

ジュドーは風邪をひかせない内に
リィナを着替えさせようとそっと両肩に手を乗せ
再び安心させようとした。

・・・だが・・・その際、
ジュドーの胸中に日々募るリィナへの思いが突然沸き起こる。

薄暗い暗闇の中、
時折雷鳴によって照らされるリィナの濡れた幼いカラダに
女を感じ取ったジュドー。

『・・・? お兄・・ちゃ・・・んぅっ・・・』

押さえ切れぬ衝動が、
無意識に彼女の唇へ自らの唇を重ね
静かに抱擁する。

突然の接吻にリィナのカラダに体験した事の無いまでの
強烈な電撃が迸る。

それは兄妹として決して超えてはならぬ
血の繋がりを示す防波堤へ
大きな傷が入り込んだ感覚であった。

彼女・・・リィナ自身もまた
兄であるジュドーへ抱く女としての愛情を必死に耐えていたが、
彼の優しい抱擁と接吻によって
その固い決意は脆く崩れ去り、
ある一線を越えてしまいそうになる。

決して実らぬ淡い恋心とも言える感情と
彼の優しさとに挟まれ、
リィナは無意識に涙をぽろぽろと流した。

――――――――――。

決して一線を・・・兄妹での肉体の交わりだけは許されない、
それを2人は重々理解していたのだが。

抱擁と接吻をしたまま
2人の間でしばしの時間が静かに過ぎ去る。

「リィナ・・・ すまない・・・俺・・・俺・・・」

『お兄・・・ちゃん・・・』

ゆっくりと唇を離れさせた二人の間で
絡み合った唾液が細い蜘蛛の糸の如く張る。

それが決して適わぬ2人の愛情の結末を示すように
一瞬だけ雷鳴に照らされ輝き、
そしてプツリと切れた。

しかし、2人の交わした接吻の味は
まさに兄妹と言う関係をも超えた
禁断の味として2人のカラダを隅々までに浸透してしまう。

激しい雷雨へと変貌する外の様子と
薄暗い闇と静寂が支配する2人の家。

この時、2人はそっと誓い合う。

決して許されぬ関係とは言えど、
互いの男と女としての愛情を確かめ合う手段として
抱擁と接吻だけでも構わぬから
互いの気持ちを深く繋げたい、と。

――――――――――。

「リィナ・・・」

『んんっ・・・お・・・お兄ちゃぁん・・・』

兄妹と言う関係である以上
一線を越えてはいけないと互いに誓い合い、
肉体的な繋がりとまでは至らぬまでも
互いの愛情表現として
軽い抱擁と接吻を行う2人。

時間を掛け、
互いの唇を重ね舌を絡める行為は
ある意味性的行為を行うよりも遥かに背徳的な行為である。

唾液が絡み、
唇の肉厚が柔らかく反発し合い、
静まり返った薄暗い部屋の中で
それらが混ざり合って淫らに響き渡るのだ。

ジュドーの逞しい手が
リィナの幼い乳房を秘所と衣服の上から刺激し、
そしてリィナは膨らんだジュドーの股間を優しく摩る(さする)。

淫らに絡み合う2人の舌が
愛情の深さを物語り、
求め合う2人の愛情が溶け合うのだ。

ジュドーのズボンからそっと晒し出された肉棒を
幼いリィナの手が懸命に摩る。

ビクンビクンとリィナの手の感触に呼応し
悦ぶジュドーの気持ち。

そしてそれに応える様に
リィナの無毛の秘所からジュドーを誘う甘い蜜が
止め処なく溢れ出す。

しかし、決して2人のカラダを交える事は許されない。

あくまでもここまでの行為だけに留めなければならないのだ。

これ以上の線を越えると
もはや取り返しのつかない事になる可能性があり、
それが悲劇しか生まぬ事を2人は本能的に理解していた。

そしてまた、
互いに取り決めた事ととは言えど
こうしてこの抱擁と接吻と言う行為でさえも
本当のところ、危ういのだ。

互いの傷を舐め合う様に
抱擁と接吻、そして愛撫だけと言う
不完全な愛情表現。

だが、ジュドーとリィナはそれで満足であり
僅かな安らぎを得るには充分なのだ。

雷雨は更に激しさを増し、
2人の時間は溶け合って静かに流れていく・・・

― 終わり ―

・・・と、先日のジュドーとリィナの話とは
全く別のアプローチにしてみました。

行為は接吻と抱擁、
後は愛撫・・・と言ったところでしょうか。

延々と接吻だけをねっとりぬっとり表現しようとしたのですが
自分の文章力がちょっと付いて行きませんでした^_^;

互いの肉体関係はいけない・・・と言いつつも、
接吻しつつ
リィナのジュドーに対する手淫や
ジュドーの愛撫を描いていますが気にしない(笑)

pc
[編集]
[←前][次→]

戻る


第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」