09/21 01:11
「179 いらだちに任せた苦言」
なずな
教養系の学科だから、たまに、実学系の学科の人に教材をのぞき込まれて「知ってるー」と言われる。
はっきり言おう。
そのときのわたしは、はらわたが煮えくり返っている。
フザケルナ。
「あ、これ高校でやった」
「なつかしい…」
「昔覚えたわぁ」
ダマレ。
資料は出来る限り手元から離さないよう気をつける。
のぞきこみそうな人がいるときは閉じる。
それでも明るく首をつっこんでくる人にはほんとうに退場を命じたくなる。
ハヤクキエロ。
どうして、無遠慮に、自らの過去の栄光と結びつけたがるのか。
「知ってる」からなんなんだ。
「覚えてる」からえらいのか。
そんなものわたしも覚えてるし、誰だって覚えてるさ。
そう、「聞いたことある」なら許すし、受け入れるけどね。
そこに知ったかぶりはいないから。
他人の専攻する学問分野に敬意を払えない人に、教えることはなにもない。
去ね。
「知っている」なら説き明かしてみせよ。
「覚えている」なら暗誦と筆記で許そう。
「見たことがある」なら微笑みを返すよ。
ひとはもっと身の程をわきまえるべきなんだ。
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