02/03 23:37
「183 あったかい飲み物」
なずな
夜の「独り」が堪えるこの季節、わたしは、あったかい飲み物に依存している。
やかんにお湯をわかして、紅茶を、ほうじ茶を、淹れ。
冷蔵庫から牛乳と珈琲のパックを取り出して、カフェオレを、カフェラテを、レンジに掛け。
のどを開いて、嚥下音も気にせずに、流し込む。
体温より熱いものが、からだの中心を走り抜けてゆくと、こころの強ばりが溶けてゆく。
これは、緊張が自然に解けたときの、あたたかい充足感に、とても似ているからだろう。
からだとあたまが、一緒になって、錯覚を起こしてくれる。
それを最大限につかって、やっと保っているわたし。
胃からは何のシグナルもないのにまだ飲み続けて、やっとこころが満足するころ、床に就く。
もう満腹は超しているだろう。からだが重い。
冬はきらいだ。
こころとからだが、乖離する。
やりたいことと、しなきゃならないことの、板挟みになる。
責任感と義務感に翻弄される。
擦り合わせて、ひとりになるために、泣いて泣いて、怒って、傷ついて、傷つけて、からだは太って、こころは痩せこけて…
万策尽きたころにやっと遅い春がやってくる。
このあいだは気温がゆるんだけれど、わたしの春は、当分先。
過去に理由はあるのかもしれない。
振り返ればキリがない。
恨みつらみを言いたいひとは、もう近くにはいない。
そのときに消化しきれなかった自分を悔やむほかない。
歩かなければ。
泣いてつよくなる。
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