投稿日12/26 13:48

「午前4時半の空気」
nico

しかし、仕事のためとはいえ、真冬に午前4時半に起床というのはすごいエネルギーを使うものだ。
だが、私の出勤のために家を出る時間は7時。
はるかに早い時間に天国のような布団の中から地獄のような外へ出る。
そこから私はベランダへ出て、タバコを一本吸う。
朝起きて必ず一番はじめにすることのひとつだ。
春夏秋冬、雨の日以外毎日。雨の日は窓を開けてその淵に身を寄せて外にタバコの煙を吐き出す。体は部屋の中だが、外を漂う冷たい空気は私を痺れさせる。
最近は本当に寒く、朝ほど空気が冷え切っているため、体の芯から冷たくなっていく気がする。
そうとわかっていても、私は窓を開け、ベランダへ出る。
吸い終わる頃には手先がキンキンに冷たくなってしまっている。
そこ後すぐに、私はシャワーを浴びにお風呂へ足を向ける。
朝、シャワーを浴びないと寝癖の酷い頭はどうにもならないからだ。
それに、この冬のように冷え切った体を温めるにはもってこいだ。
はじめは冷え切った指先足先がシャワーのお湯でジンジンするけれど、だんだんと慣れてずっとお湯をかぶり続けたくなる。
だが水道代だってばかにはならない。程々に温まったところで終わりにする。
ここまでが必ず朝一番にする私の生活の決まりだ。
そこから朝ごはんを作り、とりためられた映画やバラエティ番組を見ながら食べる。
それが終わる頃は遅くとも6時。
出勤までまだ一時間も時間がある。
ここからが私の一番の自由時間だ。
コーヒーをいれ、ご飯の時みていた映画をそのままエンドまでみたり、ゲームしたり、本を読んだり、はたまた掃除や整理をしたり。
あっという間に出勤時刻の7時はやってきてしまうので、もうすこしあたたかくなったら4時に起きようと計画中だ。

朝4時半、同年代に話しても、年配の方に話しても、ほとんどの人が早い!!と驚く。
そらそうだ、私だって、普通に6時に起きても出勤には間に合う。
だけど朝早く起きるのが好きなんだ。
あの冷え切っていて、静まり返った朝の空気が好きなんだ。
朝バタバタしたくない、という性分のせいもあるけれど、あの静かで、ピンと張り詰めたような緊張感のある朝の空気が良い。

だけど、この生活習慣は、友人とは一切合わず、友人が帰る頃私は寝て、友人が寝る頃に私は起きる。
恋人なんてこんなんじゃできるはずもない。
すっかり朝の日の光で干物になってしまったようだ。


にこ

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