エターナルゾーン個人日記板


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[2.返信]

[47] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



レイン
「!」



ルーデル
「これは..階段ですか?」



マーサ
「うちの亭主の趣味でね

妙な実験ばかりしてたんだけど、仕舞いには地下に実験室を作っちゃって

外へ続く通路もそこにあるのさ」



レイン
「へぇ〜...って!

驚いてるバヤイじゃない!」



ルーデル
「早く向かいましょう!」



マーサ
「シービィとジービィはここに
居な
誰か来たら私のことは伏せておいてちょうだいね」



ジービィ
「らじゃっ!」ビシィッ!



シービィ
「..ん」コク



ーーーーーーーーーーーーーーー



ルーデル
「きゃっ!」



レイン
「わわっ!」ガシッ



ルーデル
「す、すみません...」



マーサ
「暗いから気をつけな

とは言っても私も入るのは二度目でねぇ、まったく相変わらず悪趣味な場所だよ

どこに何が置いてるかわかりゃしないわ」



ルーデル
「そういえば..亭主って仰ってましたよね

その..姿が見当たりませんが..」



マーサ
「あの人かい?
訳あってラプトには居ないわ

それに息子のマーサル、娘のエマラも」



レイン
「へっ!?まさる!?」



マーサ
「なんだい、息子を知っているのかい?

マーサルは今どこにいるの?」



レイン
「あ、あーー..

実はその..二年前から行方がわかんなくて」



マーサ
「ハァー、そうかい

まったくあの子ときたら

何をやってんだか...」



ルーデル
「ご家族なんですね

マーサルさんの話はよく耳にします」



マーサ
「あの子のことだから問題はないとは思うんだけどね」



レイン
「!

何か見えてきた!」



マーサ
「そろそろつく頃ね」



ーーーーーーーーーーーーーーー



サン
「いやー

それにしても助かったッス!」



リッカ
「別に

私の為にした事だから

...しばらくは起きなさそうね」



サン
「心配ッスねぇ...

ぐぐぐ!キースめぇ〜

許せないッス!!」



コンコン



サン
「ホヨ?なにか聞こえたッス」



リッカ
「?」



サン
「この地面から...」ピト



ドゴオッ!!



サン
「ヒャーーー!!」ブキュッ



マーサ
「手入れしてなかったからこんなもんかね」



レイン
「す、すンごい怪力...」



ルーデル
「エレナさん!」



リッカ
「!」
(白に銀の混ざった髪...

こいつで間違いないわね)



サン
「モォーっ!急に何するッスか!」プンプン



レイン
「わーバカッ!早く隠れて!「イタタタタ!腕も足も耳も目もとれるッス!」「耳どこだよ!」ギャーギャー



マーサ
「へぇ〜、本当に話すんだねぇ」ペタペタ



レイン
「へっ?」



サン
「あひゃっ!

く、くすぐったいッス〜///」



ルーデル
「サンちゃんを見て驚かないなんて..」



マーサ
「情報屋なめんじゃないよ

話すゴブリンの事なんてとうに耳に入ってるさ

さあ、ここをまっすぐ行けば本物の市街地さ

そこならキー坊の影響力は弱まる」



ルーデル
「ありがとうございます

マーサさん」



マーサ
「さて!私は子供たちが心配だしそろそろ戻るとするよ

...っと、そこのあんた

もしかして...」



リッカ
「...」



マーサ
「いや、そんな訳はないさね

それじゃあ皆、気をつけるんだよ」



ーーーーーーーーーーーーーーー



レイン
「エレナ、大丈夫なの?」



リッカ
「大丈夫よ、麻痺と睡眠の薬を入れられただけだから」



ルーデル
「それは大丈夫とは言えないと思いますが...」



サン
「オイラたちこの人に助けてもらったッス!」



レイン
「そうなんだね!

僕の名前はレイン」



ルーデル
「ルーデルです..その

よろしくお願いします」



リッカ
「ふぅーん...」



レイン
「?」



リッカ
「期待はずれね

すごく弱そうだわ」



レイン
「なっ!」図星



リッカ
「まあいいわ

ここにいれば見つかるのも問題

さっさと行きましょ」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 10-11 13:52 [Android]

[46] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



レイン
「ぷはー

おいしかったぁ!」



ルーデル
「ご..御馳走様でした、マーサさん
すごく美味しかったです」



ジービィ
「お母さんは食材のプロなのよ!

味付けだってすごいんだから」エッヘン



マーサ
「あなたたちよく食うわね!

うちの息子を見てるようだねぇ..」



シービィ
「!

あれ..お兄ちゃん..違う...」



ジービィ
「分かってるわよそんなこと

全くシービィは冗談も通じないのね〜」



シービィ
「...」ぷい



ルーデル
「息子って..家にはいらっしゃらないんですか?」



マーサ
「色々とね...まったくあの子ったらいつまで経っても手紙もよこさないで...ハァ」



レイン
「ふあ〜あ..食べたら眠くなってきちゃった」ゴロゴロ



マーサ
「コラ!食事後に寝転がってるとゴブリンになっちゃうわよ!」



レイン
「ひゃっ!ごごごめんなさい..」
(こ、こえぇ〜!)



マーサ
「まったく...それであんたたち

何か用があって来たんじゃないのかい?」



レイン
「えーっと...

...

..なんだっけ?」



ルーデル
「もう〜っレインさん!」



レイン
「あはは...」



ルーデル
「マーサさん、実は私たち

人を探してるんです」



レイン
「あーっ!そうそう!

おばさんに聞けば何か分かるかもって言われたんだ!」



マーサ
「お・ば・さ・ん?」ゴゴゴゴ



レイン
「お、お姉様...

じゃなくて!ってそうだけど!

仲間のお姉様を探してるんだ!」



マーサ
「お姉様とだけ言われてもねぇ...その子の名前は?」



ルーデル
「ミナという方です

バスカリア神殿の神官を務めておられます...」



マーサ
「へぇ、神殿のねぇ

残念だけど聞いたことの無い名だねぇ」



ルーデル
「そうですか...」しゅん



レイン
「手がかり見つからず、かぁ」



ジービィ
「ねえねえ、ちょっといい?

そのお仲間はどこにいるの?」



レイン
「あっ!そういえば別行動だったんだ!」



ルーデル
「一度戻りま..」



ゴンゴンッ!



「マーサ!マーサ!

大変だぁ!」



ガチャ



マーサ
「なんだい騒々しいねこんな時間に」



「キース様が何者かに襲われた!」



マーサ
「まあ!どこの誰がこの町に侵入したんだい?」



「調査中だ、とにかく!」

町中警戒レベル3だ!あんたらも気をつけるんだ!いいな!」



バタンッ



レイン
「キースってたしか..」



ルーデル
「門番さんに口利きしてくれた方ですね」



マーサ
「ちょいとあんたたち

そのお仲間さんたちは何をしてるんだい?」



レイン
「たしかそのキースとどこかに行ったはずだけど...ハッ!」



ルーデル
「レインさん...!エレナさんたちの身にも何かあったかもしれません!」



レイン
「こうしちゃいられない!

すぐに向かわないと!」



マーサ
「待ちな、あんたたち

あのキー坊のことだ、今出て行けばあんたたちまで疑われるよ」



シービィ
「私...嫌い」



ジービィ
「あたしもアイツ苦手なのよね

顔からして胡散臭いじゃない」



ルーデル
「ではどうすれば..」



マーサ
「私に考えがある

ついておいで」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 09-16 22:54 [Android]

[44] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



レイン
「ねね

ちょっと聞いていい?」



ジービィ
「あら?どうしたの?」



レイン
「この町ってどうしてあんなにでっかい門があるの?」



ルーデル
「あっ

それ私も気になってました..」



シービィ
「.....」



ジービィ
「そうねえ、うん

話しておいた方がいいかも」



ジービィ
「この町はフェルメテス様の作った町なの」



ルーデル
「フェルメテス様!?」



レイン
「わっ」



ジービィ
「そう、その昔エバンの地を守り抜いた神々の一人」



レイン
「ふぇる..?なに?」



ルーデル
「レインさん、知らないんですか!?」



ジービィ
「ちょっと、常識よ〜?」



シービィ
「....」コクッ



レイン
「あう..何だろうこの疎外感」



ジービィ
「言い伝えによるとね

フェルメテス様は死に際に夢を見たそうなの」



レイン
「夢?」



ジービィ
「ラプトが何者かによって占領される夢を」



ルーデル&レイン
「!」



ジービィ
「そしてその言葉により私達のご先祖様があの門を作ったそうよ

それにこの町にはフェルメテス様のお墓もあるわ

悪どい連中が狙ったりもするけどあの門がある限り変な連中は入ってこれないわ」



レイン
「へぇ〜..」



ルーデル
「それであんなに警戒を..

キースさんという方が口利きしてくださらなかったら私達も追い返されていましたね」



ジービィ
「キース様は村長の息子よ

私は苦手..かな」



マーサ
「あんたたちここにいたのかい

食事が出来たよ、早く来な」



ーーーーーーーーーーーーーーー



キース
「君のような可愛い子は本当に貴重だ...」



エレナ
「ですから、さっきから何の話を...!?」グラッ



キース
「是非僕のコレクションに欲しいね」



エレナ
(なに...これ

頭がクラクラする...)



キース
「連れていけ」



店主
「かしこまりました、キース様」



エレナ
「あ..あ」
(助けて...誰か!)



サン
「ワインアターック!」



店主
「ゲエッ!!」パリィンッ



キース
「なんだ!?」



エレナ
「さ..ちゃ」



サン
「見張ってて良かったッス!

ここはオイラに任せるッス!」



キース
「おい!なんでここに魔物がいる!

お前らすぐにこいつを殺せ!」



「オオーー!」「いたぶってやるぜぇ!」「可愛いゴブリンちゃん、思う存分愛してあげる!」



サン
「きゃ、客も全員敵だったっすかー!?


ギャーーー!!誰かたっけてー!!」







「.....」ブツブツ



「ああん?なんだお前急にブツブツ言い出して...」












「ダークネス」












「なんだ!暗くなったぞ!」「明かり消したの誰だー!?」「イヤーン興奮するシチュエーションね!」



「歩ける?」



エレナ
「ぁ...」



「そこのゴブリン、手伝いなさい」



サン
「なにがなんだか分かんないっすけど助かったっす!」



「いいから速く」



キース
「くうっ..!この感じ!

魔法か!ちくしょうめ!」



ーーーーーーーーーーーーーーー



「しばらくここに隠れるわよ」



サン
「ところで..

あんた誰なんすか!?

そのフード..まさか!?」



スッ



「私はリッカ

リッカ・エイラ」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[画像](JPG)
[返信] [編集]2018 09-15 21:32 [Android]

[43] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



「ああ、マーサならその先に..ほれ、大きな煙突が見えるじゃろ

あの家に住んでおる」



ルーデル
「ありがとうございます!」



ルーデル
「レインさーん!」



レイン
「!見つけたの?」



ルーデル
「場所をお聞きしました!」



ーーーーーーーーーーーーーーー



エレナ
「お姉様について教えてください」



キース
「それよりさー、なんか喉渇かない?

おーい店主!ミルクちょーだい!あと酒!」



エレナ
「話を変えないでちょうだい」



キース
「まま、そうカッカなさんな

後でちゃーんと教えてあげるよーん」



「お待たせ致しました」ニコ



キース
「まっ、飲もうよ

話はそっからね?」



エレナ
「..分かりました」



ーーーーーーーーーーーーーーー



レイン
「マーサさーん!居ますかー?」コンコン



レイン
「.....」



ルーデル
「居ないのでしょうか..」



ガチャ



「....?」



レイン
「..マーサさん?」



「誰」



レイン
「僕はレイン!

こっちはルーデル」



ルーデル
「ど、どうも...あの、マーサさんは..」



「居ない

帰って」



レイン
「そ、そっか」
(か、感じ悪ぅ〜)



「なーにやってんのシービィ」



シービィ
「ジービィ」



ジービィ
「ごめんねー、シービィが変なこと言っちゃって

良ければ中で待ってて!」



ルーデル
(瓜二つ..姉妹?)



ーーーーーーーーーーーーーーー



ジービィ
「へえ!バスカルから来たんだ〜!

大変だったでしょ?」



ルーデル
「私は二度目なので...」



ジービィ
「ルーデルってすごいんだね〜!」



シービィ
「......」じーーーー



レイン
(も、ものすごく視線が痛い..ルーは馴染んでるみたいだけど、僕の居場所が..)



シービィ
「.....」じーっ



レイン
「あ、あははー」ポリポリ



シービィ
「.....半分」



レイン
「へっ?」



ガチャ



マーサ
「ごめんごめん!すぐお夕飯の支度するからね〜!


あら?どなた?」


レイン
「レインって言います!マーサさんが情報屋と聞いてきたんだ」
(ホッ、助かった)



マーサ
「あらそうかい

でも仕事の話は後にしておくれ

お夕飯が先さ、あんたらも食べておいきよ」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 09-15 18:03 [Android]

[42] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
(またこの夢か...

あれから幾度となく見ている

きっと俺は忘れきれていないんだろう

エマラは恐らく、もう...)



ディーティー
「いや、今の俺にはやるべきことがあるんだ

雑念は振り払わないとな」



ーーーーーーーーーーーーーーー



サン
「町ッス!町が見えてきたッスよ!」



ルーデル
「きゃっ!」



エレナ
「ルーちゃん大丈夫!?」



ルーデル
「ご、ごめんなさい何もないところで...////」



レイン
「サンは大人しくしててね」



サン
「しょうがないっスねぇ..」モゾモゾ



「動くな!止まれ!」



レイン
「なっ何だ!?」



ルーデル
「で、でかい門ですね..」



「お前たちどこの者だ

なにをしにきた」



エレナ
「ここに居なくなった姉が居るかもしれないんです!

お願いします、入れてください!」



「素性の分からぬ者を入れる訳にはいかぬな」



ルーデル
「そ、そんな...」



キース
「んなかってえこと言わずにさ、入れてあげたら?」



「き、キース様!
しかし...」



キース
「それにかわい子ちゃん達のお願いは聞いてあげなきゃ罰が下るってものさ」



「は、はぁ...」



キース
「そういうことさ!

さぁ、門は開けるから入ってきな!」



ーーーーーーーーーーーーーーー



エレナ
「お姉様...」



キース
「子猫ちゃん、どうだい酒場で一杯...?」



エレナ
「お断りします」キッパリ



キース
「つれないなぁ...僕、君のお姉さんのこと、知ってるよ」



エレナ
「ーー!

教えてください!姉様は今どこに!?」



キース
「んーー。

まずは僕のお願い聞いてもらわなくちゃなぁ..」



エレナ
「...分かりました」



エレナ
「レインくん、ルーちゃん

二人は外を探してちょうだい

私はあの人からなんとしても聞き出すわ」



レイン
「分かった」コクッ



キース
「早くいこうよ、ハニー」



エレナ
「ひ」ゾワゾワッ!



サン
「レイン..レイン!」ポスポス



レイン
「!
なに?」



サン
「オイラの嗅覚が言ってるッス...

あいつは信用ならんと..

オイラが見張っておくッス!」



レイン
「どうして分かるの?」



サン
「勘ッス!」



ルーデル
「レインさん、私達はどうしましょう?」



レイン
「とにかくマーサって人に会わなくちゃね

町の人に話を聞いてみよう」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 09-15 03:10 [Android]

[41] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「ここにも..いねぇか」



ディーティー
(エマラ

お前は今無事なのか?

どこでなにしてる?)



ディーティー
「一目会うことさえできねぇのかよ..! 



これは..」







【ディーティーへ】






ディーティー
「て、
手紙っ!」



【ディーティー、私はあなたが大嫌い

私にはもう婚約者がいるの

あなたと会うのももううんざり

もうこの町に居る必要もなくなったの

私はあなたを忘れます

あなたも私を忘れてください

もう一度言うわ

ディーティー、アナタが大嫌い

エマラ】








ディーティー
「..........」








ディーティー
「なんだよ...それ

こんな手紙残したってわかんねーよ!!婚約者って誰だよ!!町に要る必要ねえってどういうことだよ!!なにより...

フルなら...直接フッてけよ!」ビリッ!



ディーティー
「ううっ..うく..ぅ..!」
(エマラ...嘘だと言ってくれ..!!

お前は俺を騙していたのか...!?)



ーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「そうか

帰ってない、か」



マーサ
「エマラ...あの子が心配だわ」



マーサル
「母ちゃん..」



ディーティー
「もう、いいんです」サッ



マーサル
「何捨てたんだよ?」



ディーティー
「ただのゴミさ」



マーサ
「ジタったらこの地を後にするんですってね」



ディーティー
「何かやることがあると言っては居ましたが、私には関係のないことです

マーサル

元気でな」



マーサル
「...」プイッ



ーーーーーーーーーーーーーーー



マーサ
「行っちゃったわねぇ」



マーサル
「母ちゃん...話、あんだけど」



マーサ
「エマラのことかい?

私も心配だよ、今すぐ町の外に探しに行きたいくらい

でも外には..」



マーサル
「危険なんだろ

俺、強くなって...姉ちゃんを探し出して絶対に連れて帰る!!

だから..旅に出たいんだ」



マーサ
「!?

滅多なことを言うんじゃないよ!!!

エマラの次はあんたまで居なくなるのかい!?

私にはあんたの力が必要だよ

それに、外は危険なんだ」



マーサル
「危険なのは分かってる...でも!

姉ちゃんは勝手に町を出て行くようなことはしねー!

きっとなにかあったんだ!

こうしてるうちにも..!」



マーサ
「マーサル...」



マーサル
「それに

このまま姉ちゃんが帰ってこなかったらって..考えるだけで怖いんだ」



マーサ
「..マーサルは本当にお姉ちゃんが好きなんだね」



マーサル
「いや!いや!好きってわけじゃねーけど

あー、ほら一応家族じゃん?男は俺しかいねーし俺が助けてやんねーとってか俺が「あんたのそういうところ、お父ちゃんそっくりだね」



マーサル
「えっ..」



マーサ
「分かったよ

あんたも男だし、私もいい加減子離れしなくちゃね


でも約束しなマーサル

必ず生きて帰ってくること、もちろん二人でね」



マーサル
「母ちゃん...!」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 09-15 02:07 [Android]

[40] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー


ディーティー
(エマラは許してくれないだろうな

それでもいい...ただ今は会って話したい)



ディーティー
「はあっ..はあっ...!」



ディーティー
(なんだか嫌な予感がする..

なにか...違和感が)



ディーティー
「着いた!」
(良かった

胸騒ぎがしていたが気のせいだったか)



マーサル
「兄ちゃん!」



ディーティー
「マーサル!

エマラを呼んでくれないか?」



マーサル
「姉ちゃんが帰ってこねえ..!!」



ディーティー
「なんだって!?

どういうことだ!」



マーサル
「それが..」



ーーーーーーーーーーーーーーー


マーサル
【今日は客こねーなー

遊びに行っちゃおうかな】



マーサル
【いやいや

そんな事したら姉ちゃんになに言われるか】



エマラ
【あたしがどうかしたの?】



マーサル
【ね!姉ちゃん!

居るなら言えよな!】



エマラ
【ふふっ..あんたはいつも通りね】



エマラ
【ねえ、マーサル

父さんのこと..覚えてる?】



マーサル
【なんだよ急に

覚えてるけど】



エマラ
【父さんはね、立派な人よ

お仕事は忙しいのにちゃんと手紙も出してくれるし

今も定期的にお金を送ってくれてる】



マーサル
【??】



エマラ
【つまり...父さんの言うことはね

絶対なの】



マーサル
【なんのことだよ?】



エマラ
【いいえ..何でもないわ

少し町外れに出るわ】



マーサル
【変な姉ちゃん。】



エマラ
【ふふっ..じゃあ行ってくるわね】



ーーーーーーーーーーーーーーー



マーサル
「ーーーてな事があってさ

いつもなら戻ってる時間なのに..」



ディーティー
「とにかく!

お前は市街の方を探せ!

俺は町外れを当たる!」



マーサル
「わかった!」



ーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「はあっ..くっ!」ズザッ



ディーティー
「いっつ、つ..」
(エマラ...どこなんだ!)



マーサル
「兄ちゃん!」



ディーティー
「!

見つかったか!?」



マーサル
「市街を見てきたけどどこにも..」



ディーティー

「そうか...」



マーサル
「オレ、もう一度家に行ってみる!

もしかしたら帰ってるかもしんないし!」



ディーティー
「そうか、なら俺は..」



ーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 09-14 16:30 [Android]

[39] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーーーー



エマラ
「あっ!

いらっしゃい!また来てくれたのね」



ディーティー
「あ、ああ

またハチミツを買いにきた」



マーサル
「またきたのかよ、エロオヤジ」



ディーティー
「よう生ガキ、俺が来て何か不都合でもあんのか?

それに俺はお・に・い・さ・んだ」



エマラ
「もう、二人ともやめてよ

それより!素敵なところがあるの!

ほらいこ!」



ディーティー
「わっちょっ危なっ!」



マーサル
「..チェッ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「わぁ...!」



エマラ
「ね?綺麗な景色でしょ?

ここ、私のヒミツの場所なんだ」



ディーティー
「どうして俺を連れてきたんだ?」



エマラ
「それも...ヒミツ!

ねぇ、私エマラって言うの

あなたの名前も教えて?」



ディーティー
「俺はディーティー..

よろしくな!エマラ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「なあ、エマラ」



エマラ
「なあに?ディーティー」



ディーティー
「お前と会うようになってから俺の人生は変わった

もう片時も離れたくないと思っている」



エマラ
「ディーティー...」



ディーティー
「好きだ、エマラ」



エマラ
「ーーー!!

私もよ、ディーティー!」



ディーティー
「僧侶の修行は辛く厳しいモンだ

だがいつか...俺が、いや

僕が立派になれたとき..そのときは

結婚しよう」



エマラ
「〜〜っ!!

当たり前じゃない...!!」



ディーティー
「ハハ、泣くなよ

これが最後の別れってわけじゃないんだ

いつだって会えるさ

実は指輪を買ってきたんだ」



エマラ
「綺麗な指輪...

その、実は私も..」



ディーティー
「綺麗だな」



エマラ
「ふふ、おそろいね..

ねぇ、そのときがきたらお互いに指輪を交換しましょ?

お互いに想い合ってる間は必ずつけること!約束よ?」



ディーティー
「ははっ!いいね!



約束だ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ザジ
「ディーティーよ」



ディーティー
「師匠?」



ザジ
「お主最近マーサのとこの娘とよく会っとるようじゃの?」



ディーティー
「会ってるけど...何?」



ザジ
「やはりな....




ディーティー







お主に今後一切聖地ザインから出ることを禁ずる




出てもよいのは書物に記された全ての白魔法を覚えた時だけじゃ」







ディーティー
「はあっ!?



なんだよそれ!買い出しはどうすんだよ!


それに俺には..!!」



ザジ
「んなモン自分でなんとかせい!

ワシは用ができての、しばらくここを離れることになった

ディーティーよ

これもお前の修行の為じゃ

目的があるんだろう

...最後に一度だけ奴の娘と会うことを許そう」



ディーティー
「師匠...」



ザジ
「はよいかんか、バカ弟子」



ディーティー
「へっ...クソ師匠」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[画像](JPG)
[返信] [編集]2018 07-02 14:10 [Android]

[38] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
(僕らが出逢ったのは、運命だったのかもしれない)









ディーティー
(エマラ...今でも君の姿が目に焼き付いて離れないんだ...)








ーーーーーー十数年前ーーーーーーー






ザジ「ディーティー

コレ、ディーティー起きんか」



ディーティー
「グーー...」



ザジ
「ディーティー」



ディーティー
「フフフ...もう食べられませ..肉...グーーー..」



ザジ
「キェェェェ!!

たぽかぽ流かぶと割りチョップ!!」チョーッ



ディーティー
「ぎゃああああああああ!!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「うう...師匠ひでぇ

普通に起こしてくれよなぁ」



ザジ
「寝言からして貴様はまだまだ修行不足だ!

今日こそ叩き直してくれるっ!

はよ食料買い込みいってこんか!」



ディーティー
「ええっ!」
(こうなった師匠は聞く耳持たずなんだよなぁ..)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「さて...師匠のご機嫌取りには何が良いのやら

お!このドレイク肉なんてどうだ?

いやいやいや、師匠は肉禁止にしてるんだったな..」



スッ



エマラ
「このハチミツなんてどうですか?」



ディーティー
「ん?

ハチミツねぇ」



エマラ
「うちの名物なんですよ」ニコッ



ディーティー
「んんん?

うんうん、いいかもしんない」



マーサル
「やいにいちゃん!

姉ちゃんに手出したら許さねえかんな!」



エマラ
「こらっ!マーサル!

お客さんに失礼でしょ!」



マーサル
「だってよー!

こいつぜってー下心あるぞ!」



ディーティー
「んなっ!この生ガキ〜!」



エマラ
「ごめんなさいね、この子ったら構ってほしいだけなのよ」



マーサル
「ちげーし!」



マーサ
「こーら!マーサル!

うるさくすると二人が起きちゃうでしょ!」



マーサル
「いっけね!ごめんな、シービィにジービィ」



ディーティー
「..とりあえずそのハチミツちょーだいな」
(やれやれ、元気な家族だなあ)



エマラ
「まいどあり♪

ね、また来てよね?」ニコッ



ディーティー
「.........」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ザジ
「たぽかぽ流キーック!!」



ディーティー
「ぐぼあっ!!」



ザジ
「なんじゃその体たらくは!

まるで集中しておらんではないか!」



ディーティー
(いってえー..)



ディーティー
「なあ師匠、聞きたいことあんだけど」



ザジ
「ふんっ!これでは修行にならん!

よかろう、話してみい」



ディーティー
「さっき町の商店街に行ったじゃん?」



ザジ
「ふむ」



ディーティー
「マーサルってガキの居る店に行ってさ」



ザジ
「なっ!マーサ!?」ドキーッ!



ディーティー
「?」



ザジ
「い、いやなんでもない

早く話せい!」



ディーティー
「そこの姉ちゃんと話してからどうも胸んところが落ち着かねえんだ

俺病気なのかもしんねえ」



ザジ
「.......お前、本当に男か?」



ディーティー
「女に見える?ウフッ」



ザジ
「うぉえっ!やめい!

しかし健全な男子としてそれはいかんぞディーティー

やはり修行が..」



ディーティー
「なーんだよー!

教えてくれよー!」



ザジ
「ええい!またそやつのところに行けばええ話じゃろが!

もういい!今日は終いだ!飲むぞ飲むぞ!

支度せい!」



ディーティー
「僧侶ならいい加減禁酒しろよな..」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[返信] [編集]2018 07-02 13:07 [Android]

[37] By TUINDAYO
ーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「なるほど、レイン君というのか

..僕達に子供が居れば、君くらいの歳なんだね」



レイン
「え?」



ディーティー
「ああ、いや

気にしないでくれ」



レイン
「あの..僕と同じくらいの女の子達を見かけませんでしたか?」



ディーティー
「見ていないね..

でも、来た道をもどれば会えるはずだよ」



レイン
「そうですね..」
(なんだろうこの人

すごく..懐かしい気がする)



ディーティー
「そら、見えてきた」



レイン
「!

みんなだ!

おーーーい!」



エレナ
「レインくん!

もうっ、心配したんだよ?」



ルーデル
「急に何か話したと思えば...走り去ってしまわれたので」



サン
「オイラをほっぽりだして何事っすか!」



レイン
「わ!!!こらサン出てきちゃ..!」



ディーティー
「こんにちは

君はサンと言うんだね

よろしく」スッ



サン
「おっ!?ほほー!

オイラを見て驚かないとは、なかなか見所があるッスねー!」バシバシ



ディーティー
「僕は修行の身だからね

こんなことで驚いてちゃ未熟な証拠だよ」



ーーーーーーーーーーーーーーー



ディーティー
「君が見たものは恐らく幻覚だ

不思議な声を聞いただろう?

この場所は聖地ザインと言ってね

悪しき心を持つものが踏みいればこの地は幻覚を見せる

最も、君にそのような心があるようには見えないが

理由はわからない、しかし今後ここには近づかない方が良いだろう」



レイン
「そうだったんだ..」



エレナ
「とにかく!

マーサという方に会いにいきましょう!」



サン
「そうっすよ!」



ディーティー
「マーサ...!

君達、マーサを知っているのかい?」



ルーデル
「さっき長身の男性から聞きました

それでこちらにやってきた...というわけです」



ディーティー
「ふむ...恐らくだが

そいつはラプトの民じゃないだろうね

近頃は同じようにやってくる人達がいるし、皆口を揃えてそう言う

どうにかしたいとは思っているんだが...修行中の身だ、全ての白魔法を覚えるまではこのザインを出ることは許されないのさ」



エレナ
「!

それってもしかして...」



ディーティー
「ああ、これかい?

僕には恋人が居たんだ、エマラという美しい女の子さ

彼女から貰った指輪だ

僧侶の修行は金属を嫌う、でも僕はずっと身に付けているよ

..もう数十年は会っていないが」



ルーデル
「素敵ですね...

でも、どうしてお会いしていないのですか...?」



ディーティー
「彼女は突如...僕の前から消えた

それも何の前触れもなくね

正直なところ、もう忘れられたと思っている」



レイン
「でも!まだ指輪をつけてるってことは諦めてないんだよね?」



ディーティー
「はは、僕にはどうしても忘れられなくてね

彼女は綺麗だった...もちろん中身もね

でももう会うすべはない。。」



サン
「でもそれって...寂しくないッスか?





オイラだったら、好きなメスゴブリンと離れちゃったら絶対に探しに行くッス!





後悔したくないッスからね!」



ディーティー
「!

.......

僕にはもう、修行しか無いのさ

それじゃあ僕は修行に戻るよ

それと、マーサはエマラの母親さ

彼女なら力になってくれるだろう

それじゃあみんな、達者でね」



ルーデル
「あ...」



レイン
「行っちゃった..」



エレナ
「悲しいお話でしたね...

ハッ!お姉さまを探さなくては!」



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[返信] [編集]2018 07-01 18:11 [Android]


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