せかんど☆らいふ
爽やかな声で目が覚めた。どうやらテレビをつけたまま寝たらしい。
【今日の占いランキングNo.1は天秤座のあなた!嬉しい出来事が起きたり、なくしたモノが見つかるかも…】
請求書が散乱している机の上のリモコンを手に取り、つぶやいた。
『そんな事あるかっ』
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と言いつつも、
【占いランキングNo.1】が気になった。
『よし、パチンコに行こう』
人付き合いが苦手な自分には友達もおらず、職場の同僚とプライベートに会うなんてもってのほか。
パチンコ屋に通うのが日課だった。
数時間後…
『何が占いランキングNo.1だ…クソッ』
こうして毎月貧乏生活に陥る人生。
『あぁ、何かいいことないかな…』
家に戻り、パチンコで負けたショックを寝て忘れようとした時、玄関先のチャイムが鳴った。
ピンポ〜ン♪
『だ、誰だ?』
Σ(´Д`;)
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恐る恐る玄関先の小窓を覗いた。
そこにはピカピカのランドセルを背負った男の子が立っていた。
『どうしたの、僕?』
奇妙な感じを振り払う為、思い口を開いた。
すると、男の子は
『えへっ』
と笑い、
『ママー、いたよ!』
と、走り去った。
彼が走った方向に目線を送ると、母親らしき人が、スーパーの袋をさげ、こちらを見て、手を振った。
『やっほ』
(´Д`?)
誰かわからない…
少ない脳みそをかきわけて、該当する人を探っても、その
『やっほ』と言った女性にはヒットしない。
『えっと…どちら様?』
と、同時に口を尖らせて、女性は言った。
『やっぱ覚えてない…』
イラついた表情、
大きな目、
わかりやすい態度、
やっと、誰だかわかった。
『嘘だろ、まさか…』
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『ユイ…』
『やっと思い出したね』
そう言うと、男の子の手を引いて、こちらに歩いてきた。
ユイは大学の同級生で、2年同棲した最後に付き合った女性だった。
家庭的だった彼女とは、突然別れを伝えられ、それっきりだった。
『ど、どうした?突然に…』
久しぶりにあった元カノには、たくさん聞きたいことがあったが、一番最初に出た言葉。
ユイは笑いながら、
『近くまで来たから…』
と言いながら、男の子の服をそっと直した。
『ヒロ、挨拶しなさい』
男の子は恥ずかしいのか、もじもじしている。
『結婚したんだ…』
その問いに、こっちを見てムキになって言った。
『してません!』
『えっ、その子は…』
ユイは笑いながら言った。
『あなたの子よ、あなたの名前のひとつをもらったの。ねっヒロ』
そういうと、男の子は嬉しそうに
『ねっ』
とうなずいた。
それと同時に、自分の中で何かが割れるような音をたてた。
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