この小説が気になる:57Pt

悲しみの先へ
小説ページ

【作者】
山田剛
書き出し100文字orあらすじ紹介

【悲しみの先へ】 主人公山田剛は一九七三年ニ月二十五日、神奈川県川崎市に生まれた。 彼には三つ下の弟がいた。名前は順二といった。 どこにでもある普通の家族、平凡な人生を送っていくはずだったが、彼が八歳の時母が亡くなった。その母の病死から人生ががらっと180度変わってしまった。 彼が十三歳の時父は連れ子のある相手と再婚した。 「今日からこの人がお前達の新しいお母さんと妹だ」 突然父にそう告げられた。 父の再婚後、連れ子ばかりが可愛がられ、彼と弟は邪魔者

小説のジャンル:現代小説

作者のお気に入り紹介/読書遍歴

太宰治

作者から読者さんへメッセージ

悲しみの先へ
 
~悲しみを経験した人ほど優しくなれる。
         だから負けないで生きるんだ~


 山田剛(つよし)

 彼は一九七三年二月二十五日、雪のちらつくとても寒い日に、神奈川県の川崎市に生まれた。
 2800gのとても健康な男の子。

 彼には父と母と、弟がいた。

 父はとても真面目風、誠実風な人間で、酒、たばこ、ギャンブル等は一切やらず外面的には眼鏡をかけ、七三分けと言う典型的なサラリーマン、そんな人だった。ここで風という文字をあえて付け加えたのはそういう風に見えるだけであって、彼が年を重ねるごとに気付いていくのだが、それは外面的のものであり、内面は非常にふしだらで不真面目でか弱い人だったからだ。

 彼の母は父とは全く対照的だった。少しきつい性格だけど、教育熱心であり、人情味あふれ、正義感の強く、とても温かい人だった。

 いたずらにこの場で、彼の父を悪者、母を善人と決めつけてストーリーを進めて行くことはやめておこう。それは読者の皆さんが咀嚼し、判断してもらえば良い。

 彼の弟は無口でとても大人しく、しかしながら嘘のつけない秘めたる正義感を持った人だった。彼と弟とは会話こそ少なかったが、意思疎通されてるがためのものであり、決して仲が悪いわけではなかった。
 
 彼と彼の両親は、彼が幼稚園に入る前まで、ずっと母方の実家である神奈川県川崎市に両親とおじいちゃん、おばあちゃん、その息子達と共に住んでいた。
 
 彼の生まれた街川崎は、今でこそ風俗店が多いイメージだが、当時の川崎はふるさとと呼ぶにふさわしいどこか懐かしい感じの漂う街だった。

この小説を読む

投稿日:2023年05月06日
【投稿した内容を編集する】
[小説探索セーブポイントへ戻る]


文系サイト限定リンクフリー
ホームページ等にどうぞ

――――――――≪END LINE≫―



[掲示板ナビ]
☆無料で作成☆
[HP|ブログ|掲示板]
[簡単着せ替えHP]