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あの頃の君が (非募集・感想募集)

[1]晴真 08/4 00:49 URBANO BARONE
どうも、お久しぶりです。晴真です。
最近、ガラケーに冷たい世の中だよねぇ。

身勝手ながら個人的な小説を投稿しております。
カオスな小説です。
観覧は自己責任です。ですが、感想を大募集です。
小説リレーの観覧が増えると良いな。

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[2]晴真 08/4 00:50 URBANO BARONE
登場人物

秋狭 愛(ときはざあい)
央兎 誠典(なかと せいすけ)
藤谷 暎人(とうや あきと)

秋狭 愛暁(よしあき)秋狭 愛璃(えり)
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[3]晴真 08/4 00:50 URBANO BARONE
雨が降ってきた。傘を持っていない一人の女子中学生は学校から下校する途中で学校の校門を出たところであった。少女はサブバックを頭に乗せ、小走りした。しかし、鞄を頭に乗せたと言えど、髪や制服は濡れるものである。徐々にに雨は激しいくなり、身体中はずぶ濡れ、もはや、鞄を頭に乗せる意味は無くなっていた。少女の前や後ろにはカラフルな色の傘が開いていた。天気予報は午後から雨。「傘…持ってくるんだった。」少女は後悔気味にそう呟き、小走りで、傘達を横切った。後ろから声が聞こえた。
「うゎ〜びしょ濡れじゃん、愛」「しょうがないじゃん、傘も買えねぇんだから。」愛とは先程の少女で名を狭秋愛(はざとき)傘をささず、びしょ濡れなのは愛しかいない。見下した様な発言に愛は頭に来た。しかし、何も言わない。「入れてやれば。」「やだしっ彼奴汚いし、入れたらアタシが汚れちゃうじゃん。」「そうだった。」愛に対する侮辱の発言はまだ続いた。しかし、愛は何も言わない。思うだけ。「また…ほざくか…糞共が…」
すると、愛に降る雨がピタリと止み、丸い影が囲んだ。「めっちゃ濡れてんじゃん」背後から声がした。愛は振り返る。「誠典」
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[4]晴真 08/4 00:51 URBANO BARONE
「何、からかいに来たの」ふてぶてしく聞いた。「ちげぇし」
「じぁ何」愛は自分の数倍はある誠典を睨んだ。央兎誠典はそれが愛らしく思えた。「お前…傘持ってねぇから」誠典は片言に言った。愛は睨むのを止め、誠典を置いて、早く歩いた。「おい」誠典は呼び止めた。愛は立ち止まり、振り返る「誠典…、アタシと居るとろくな事…ないよ…」愛は悲しい目をしていた。誠典はそれがまた愛らしく、愛しい。愛はそれを言うと、小走りで帰って行った。追えよ…誠典は愛の小さな後ろ姿を見詰めていた。追えよ…誠典の中で誰が囁く。追いかけなくて良いのか…。足が動かない。俺は彼奴の事…。これで良いのかよ、俺、おいっ誠典。愛は小走りで帰って行った。後ろを振り向きたかった。走ってくる音がするのを待っていた。すると、目が熱くなり、涙が雨の滴と混ざり、頬から流れた。誰かが走ってくる音はまだしない。追いかけてくれないの。くれないよね…アタシがもっと素直だったら。でも、誠典が周りから何かされてるのは矢駄。でも、追いかけてきてよ…誠典。
愛は小学校の頃、根も葉もない噂が学年に広がっていき、それが中学生になっても続いていた。噂も四五日と言うが、忘れた頃にまた誰が繰り返し流していた。
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[5]晴真 08/4 00:53 URBANO BARONE
愛は家に帰り、宿題を済ませ、二時間寝た。涙をながしながら。誠典は家に帰り、携帯で友人の藤谷暎人と電話をしていた。
「暎人〜俺が傘に入れてやるって言ったら彼奴、睨んで走って帰りやがってよ〜」「もぅ関わんなよっ彼奴、性格悪いし、ろくな事ねぇし、父親は女と逃げたらしいじゃん、親も親なら子も子だぜ」誠典は心の中では、そんなんじぁねぇんだ、愛は性格悪くねぇし、父親は女と逃げてねぇ、何も知らねのに語るなよ…俺の言い方もおかしいかったが…。「あぁそうだよな」半笑いで答えた。「本当に性格悪いな、俺だったら喜んで入るのに」だからそんな奴じゃねぇんだ。「何かキモいわ」また半笑い。「ひでぇな」「だって、BLみてぇじゃん」「あぁ確かに…」暎人の声が悲しい様な気がした。「んっおい暎人、どうした」「あ、いや央兎、俺切るわ」「えうん」「じぁな」
「うん…」
愛は少し湿った制服で学校に登校した。
教室に入り席に着いた。「愛」誠典が話しかけてきた。「なに」誠典は愛の肩に触れた。「愛、制服湿ってねぇか」愛は誠典の手を払った。「触んないで、誠典には関係ないでしょう」不機嫌そうな顔で誠典の顔を見上げる。誠典と会話する愛が藤谷暎人は見ていた。妬ましく、怒っていた。
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[6]晴真 08/4 00:54 URBANO BARONE
誠典はまた愛が可愛いく見えた。「だからあん時俺の笠に入っておきゃよかったのに、風邪引くぜ」「えぇ央兎、狭秋と付き合ってんのか」クラスメートがからかった。クラスメートの半数が冷やかした。「んなんじゃねぇよっ」愛の机を思いっきり叩いた。愛は肩をびくっと上げた。誠典は立ち去った。暎人はいい気味と思った。心で愛を鼻で笑っていた。愛は誠典が怖かった。誠典は変わっちゃったんだ。私ともう一緒にはいたくないんだ。それで良いんだ。もう独りだ。これで良い。自分に何度も良い聞かせ、泣きそうな目とバラバラに砕け間際の心を手で押さえこんだ。
誠典は暎人の方に向かい暎人と話した。暎人の机には愛の机から五メートル離れた窓側の一番後ろの方だった。暎人の机に着く数秒の間、ごめん、ごめん、ごめん。を繰り返した。「だから止めとけって行ったろ関わんなって、あんなキモい奴に関わる理由があんのかよ」暎人は愛を睨みながら話した。誠典は暎人の言葉を「あぁ」とは聞き流したが、頭のなかで繰り返し流れ、その言葉の意味に腹が立ち、暎人の机を思いっきり叩いた。「オメェに何が分かんだよ」と言って立ち去った。
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[7]晴真 08/4 00:55 URBANO BARONE
暎人は何が何だか分からなかった。
昼休みになり、愛は図書室の鍵を担任にから借り、図書室を開け本を呼んだ。図書室は愛以外誰もいなかった。そこへ、誠典が入って来た。「よぉ…」愛は無視した。誠典は愛の目の前に座った。「何、読んでんだ」愛は無視した。「あ…え…さっきは…」「謝んないで」愛は誠典を見詰めていた。誠典は読めなかった。「何だよ」「こっちの台詞なんだけど、藤谷に何んか言われるよ、どっか行って」誠典はクスッと笑った。「意味分かんねぇ」「何笑ってんの」久しぶりにちゃんと話せた気がした。愛と誠典は幼稚園の頃を思い出した。二人はいわゆる幼なじみで、親同士も仲が良く、二人はいつも一緒にいた。だが、愛の父親、愛暁は警察官であった。夜中に迷惑行為をしていた不良一味を注意したところ、不良の一人が愛暁に手を出し、愛暁は誤って不良を殴ってしまた。その不良が小学校の時の同級生の兄であった。その事が知れわたり、愛はそれいらいクラスメートから避けられている。しかし、誠典は変わらず接していた。中学に入学するまでは。
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[8]晴真 08/4 00:56 URBANO BARONE
誠典はしどろもどろに言った。「愛、今度さ…俺ん家に来ねぇか…」愛は少し驚いた。「へっ…何で?」「あっ…その…俺、新しいゲーム買ったんだよ…全然クリア出来くてさ…ほらっお前ゲームめっちゃ上手いじゃん」誠典は自分が何を言ってるのか分からなかった。「良いけど…馬鹿共に見られたらどうするの」「じゃ俺がお前ん家に行くよ、俺ん家は暎人とか結構来た事あるし、人通りも多いから」「良いけど…大丈夫かな…」「大丈夫だって、じゃ明日の十時間に行くから」「うん、分かった」久しぶりにちゃんと話せた事と、遊べる約束が出来た事が二人にとってとても嬉しいかった。愛が約束を引き受けてくれた事、誠典が約束を持ち掛けくれた事。そこへ暎人が来た。「こんな所に居たのかよ、先生が呼んでた、つか、狭秋と関わんなって言ったじゃん、お前も誠典と関わんじゃねぇよ」愛は我に帰った。そうだ、私、誠典と関わっちゃ…と思った瞬間、「うっせんだよっいい加減にしろよ」誠典は暎人に怒鳴った。暎人は唖然としていた。
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[9]晴真 08/4 00:57 URBANO BARONE
誠典は図書室を出て行った。暎人は立ち尽くしていた。誠典が自分に怒鳴った事、愛を庇った事に驚いたと同じに、怒りと悲しみが湧いてきた。愛は嬉しいかった。誠典が自分の為に怒鳴った事が。「おいっ」暎人は愛を深く眉間に皺を寄せ、睨んだ。「何」愛も睨んだ。「何なんだよっ誠典に関わんなよっ誠典がお前見たいな馬鹿で屑で人間の塵見てぇになちまうじゃねぇかっ、お前なんか死んじまえば良いんだっ」愛は暗闇の底へ突き落とされた様な心情だった。暎人は眼に涙を浮かばせて、図書室のドアを思いっきり殴り、階段のある方へ走っていった。何でだよっ誠典、俺はお前の事を思っているのに、なんで分かってくれねぇんだよ、なんで俺を分かってくれねぇんだよっ、二人でキモい約束なんかしやがって。暎人は体育館裏で泣いていた。愛は心配になり、暎人を追いかけた。「と…藤谷」暎人は愛を睨んだ。「何なんだょ…俺が泣いてるの見て嬉しいか」「そうじゃない…誠典の友達が泣いてるのが心配で…」愛はいっぱいいっぱいで何も言えなかった。暎人はその言葉に腹が立った。「てめぇはっ誠典のなんなんだよっ、彼女にもなったつもりかよっ分かった様な事言ってんじゃねぇよっ」
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[10]晴真 08/4 00:58 URBANO BARONE
「分かるわけ無いじゃんっあんた見たいな糞野郎の事、余計分かんないよっ彼女のつもりだった様な気持ちだったよっ、悪い?だって、私、ずっと前から、誠典の事が大好きだからっ…」愛は一瞬、自分が何を言っているのか分からなかった。「何、キモい事言ってんの、誠典がお前見たいな屑、好きじゃねぇから」暎人は早足で去って行った。誠典にあんな屑、似合う訳ねぇし、誠典だって好きじゃねぇし。誠典はあんな奴より相応しい奴がいんだよ…俺見たいな…暎人は心ではそう思っていたが、奥では愛が自分に言ったあの発言が素直で羨ましいかった。暎人の言葉は愛の立場を悟させた。私が誠典を好きでも誠典は私の事を好きじゃない事、自分でも分かってる。でも、友達以上、友達で終わりな関係で終わりが恐い。もっと求めて欲しい、誠典から。
10日後、約束の日は愛が不安なまま来た。
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@くえるぽ



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