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おとろえた
By 竜門勇気
09-13 03:16


やっと
百か
一瞬だ

おとろえた

気づいたら
何も思えず
感じない人に

おとろえた

いっぱい
あれこれ
くそむかついたり
信じられないぐらい
嬉しかったり
笑ったり腐ったりしてんのに

おとろえた

おとろえたな

生暖かく腐っていく
外の顔と
中の俺で
あぁ 喧嘩すんなよちくしょうくそ喰って寝ろよ屑野郎がよ…ってもう

おとろえた
おとろえた

こっから落ちてくんだな
感受性は接点不良に陥りやすく
尚且つ決して復活しない

つまり中身が腐るのと同時に
観測者に於いては接点劣化と同様を呈す
過入力も意味を為さないってそーさ

磨きに磨いた感受性も
出力不順じゃな
至りに至った怠けの果てに
閉ざされたままじゃな
寝ぼけたまま墓場送りだな


おとろえた

なにかわからないけど
心のここと口と
それをはね返した言葉を聞くまでの
距離が酷く遠い

待ちくたびれて
やっと感じた苛みが
心のここの底に
届いた頃には
膨らみきったハムノイズと
端子の接触と断線の音で
何もかもが
絶望的に遠い地平の向こうで鳴る
叫び声のように聞こえて
ただ泣けてくるだけで
悲しくなっておしまいってもんで

おとろえた

あぁ
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