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ラブソング
By 竜門勇気
02-23 01:56


君が好きな僕がここにいて
君を好きな僕はここにいる
似てるあれ
それもこれも交わして
喋ったり見たり
感じたりするばっかり

そうしたあれこれも
さっきまでの幻想
今が一番新しい
んなことよりも
ギューッとしてーのさ

めんどくさがりやで
やたらに寒がった
どこに行ったって
たった1マイクロミリだって
そこと
ここじゃ
遠すぎるんだ

目をつぶって
暗闇に
思いがけない慰めかよ
さいなら
物理的距離
なんて
いつまでも
本気にできるわけねーし

「ひとつになるってどういうことかわかる?」
世界の終わりだ
多分

世界の終わりには
クッキーの缶詰の中で
彼女と手を繋いで酔っ払っていたいのさ
新しすぎる今を
直視しすぎても害だ
とっときのポートワイン開けて
彼女と二人の過去を楽しんで
そして、死にたい

忘れ物を
いくつ数えたって
明日 何が起こるかわかるわけでないしね
つって
君が鞄に詰めた
小さな辞書の中に
きっと僕の名前がある
忘れてもとっといてくれ
被っても残しといてくれ

彼女の瞳の中に
僕がのぞき込む価値があって
ただ 今だけがある世界な訳ではないわけで

世界の終わりには
過去がすべてになって
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