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月(…66)
By 竜門勇気
05-13 11:34
路地裏の光はさっき
ゴミ箱と流星群の間で
膝抱えて笑ってたよ
いつだったか
泣いてばっかいたな
悲しくて
なにもかも疑ったな
また会ったな
良く晴れた月よー
僕を見て
逃げといて
僕はどんな顔してる?
汚れを詰め込んで
ここへたどり着いただよ
今はとても幸せな気分だよ
膝から崩れて
寝転がって見上げて
腹を抱えたまま空を見たよ
月がきれいだなぁ
そらみろよ
ざまーみても
月がきれいだなあ
腹を抱えて
薄ら笑いをこらえた
今すぐ
彼女の声を聞きてーなー
なんて
思ってるつもりで
しゃべってる 夜
路地裏のビルは
いくつか星を飼ってて
春に人を待って
夏にはしゃぎ回った
秋に悲しがってさ
冬に手を繋いでる
しかし
何かやることがあるってのはいーね
気持ちいい気分も
錆びなくなるだよな
眠たい日っていーんよな
皺だらけのシャツが
着たくなるだよな
塩辛いハムと
チーズを口に押し込んで
ウィスキーの味を思い出した
彼女の声を思い出しながら
酔っ払って歌うんだよーい
ああ
月がきれいだなぁ
今はこんなに
僕は幸せだよ
そう 月が
とても
きれいだよ
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