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stage5
By 竜門勇気
07-10 11:13
ブロードウェイには
きっと
最後の踊り子がいて
「誰かが言ってたの」
そう前置きして
話をするんだろう
夢を見たり
爪を切ったり
ぶかぶかの毛布の中で
きれいな妄想を
力いっぱい抱きしめてたり
そんな冷たい時間の先を
離ればなれの果てまで
描いては殴り潰す
一日の終わりに
僕らの中の誰かが
人を殺したり
物を盗んだり
しているよ
僕らの中の僕は
人に殺されたり
物を盗られたり
しているよ
ブロードウェイの
最後の踊り子は
きっと
けして最後まで
踊り続けはしないけど
彼女の後は
僕らの中の誰かが
行けないような場所に
開いてるんだ
崩壊アクセントをいじって
破裂するコンデンサー
頭の中で
音のしない破壊が
次々においを運んでいく
時がとまる
夢がかなう
それらはなくて
"もし"が笑う
"もしも"が笑う
僕らの中の誰かを
過去を忘れて
未来を諦めた
止まった時をディスプレイの
点滅の中に見る
WindowsXP
Stage 5 of 5
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