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lost
By 竜門勇気
10-08 04:28


いつまで待てばいいの?
ぼくの喉がゆれてる
つまんないことなんて
いままで意識したことなんてなかったよ
君たちが
僕のそばにいた

渇いて
まるでカーペットのはしっこ
まぶたをあげて見せるよ
もしも
あなたが迎えにきてくれたら

寒くてもいいんだ
そのくらいがいいんだ

ぼくは

悲しい事故で
あなたと
はなればなれになっちゃったから

そんな気分になれるから
寒い日は寂しくない
本当だよ
君のぬくもりなんか
恋しくない
温かいミルクなんて
欲しくない
本当だよ

みんな
ぼくがいなくなって
悲しんでる
そう思ってるから
叫ぶんだ
こんなに元気で
やんちゃで
カーテンも
お父さんのお気に入りの
あんなにぴかぴかの
革靴もだいなしにするぼくが
まだまだ元気だって
伝えたくて
世界を終わらせるぐらい
大きな声で叫ぶよ

君たちが
遠く離れても
ぼくは家族さ
君たちが
ぼくを忘れても
ぼくは
つまんないこと
以外は
一つも忘れない
全部忘れない
絶対に

しかられて
逃げ出した夜も
心配とほっとした表情と
混じったみんなの顔も
忘れない
大切だから
lost?まさか
はじめてみる泣き顔で
ぼくをおいていく
お父さんの背中も
きっと忘れない
lost?まさか

夕焼けに
歩いてく土手は
何もかも赤かったね
あの星は
とても明るかったね
今日もあの日の
あの星をぼくは見たんだよね?

一人ぼっちって
自由と遠すぎて
夢を見てしまいそうだ
わかっててもさ

きっと
それは最後の夢なんだ
神様がくれた
最後のご褒美なんだ
わかってるんだ


けどなんだかとっても
眠くって
みんなの夢を見てしまいそうだ
それでも
いいよね
もう最後の夢をぼくは見るよ

もっと待っていたかった
みんなを待ちながら見る星が
とても好きだったから

川べりの
橋の下で
空へ架ける向こう岸
もう
わかんないや
こんなに沢山の星があるから

でも
もっとみんなを待っていたかった
待ちながら見る星が
とても好きだったから
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