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sunny酒浸りsunny
By 竜門勇気
10-15 22:48


狂った時計対応の体
運ばれていく
それぞれ焦点があったまま
あったまる妄想を触っていた

あった こうなれ
手探りは堅い
あった そうなれ
見つけても嘘
忘れた時だけ本物になってくれる喜び

床に本棚を投げて
寝転がってみる
突き刺さっているのは
たぶんけだものの牙
気高いくだものの牙

ああ、もう僕は終わったんだなぁ
桜の花びらも綺麗だとは感じなくなったよ
ああ、もう僕はどうしようもないんだなぁ
高校生のスクーターが
とんでもないスピードで
僕を追い抜いていくよ

跳ね上がる光が何度も
まつげの水滴に反射するけど
耳元で音楽が
こんなに優しく鳴っているけど
僕のぬけがらの中で
ぐしゃぐしゃに壊れてしまった

カメオに閉じ込められた月
ばらばらに散らばる人の向こうで

甘ったるいカビの匂い
たまたまここにいる僕の隣で

狂った時計に合わせて
ただ暮らしを守るので精一杯で

生き方にあわせて
見たい夢さえ変えてしまった

なにが僕の望みなんだ
こんなもんもわかんないんだ

やけくそのsunny
腹立ち混じりのsunny
sunny酒浸り
sunny酒浸り
本棚をぶっ壊すsunny
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