投稿日01/20 02:03

「くものうえのきみへ」
水彩

いちがつ。
なぜか雷が凄いよ。

ふがいないわたしを、叱っているみたい。


夏に恋が始まって、春に逝ったきみを思い出した。


会えなかった待ち合わせの続きをしたくなる。

そんな風に、人生の歯車が狂ったことを、きみに責任転嫁してみたくなる。

こんな弱いわたしを、受け止めたきみ。




好きだった。
笑顔。


なのに、
きみの人格の全てみたいなあの笑顔も、ぼんやりしてしまう。

忘れまい忘れまいとしても、何かが、私の中のきみを奪っていくみたいに。


ごめんね。
忘れられるのは、淋しい事だよ。


生きていたら28才。



いまのわたしを、どう思う?
いまのわたしにまた、恋をしてくれるかなぁ?



あの日から、大切な人を失ってばかりだよ。

浮ぶのは、写真の中のきみ。
二人乗りした肩の感触。



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