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[1]ハナ(SH005)
今日和!又は初めまして☆

こちらで、なり茶や雑談板でお世話になっておりますハナと申します。テイルズで好きなキャラはリッド、石田彰さんの大ファンであります(>▽<*)

さて、この度家なるものを建てさせていただきました。小説をメインに載せていこうと思っております。

不定期更新にはなりますが、生暖かい目で見守っていただけたら幸いですvV


小説
・ロイ×コレSS >>3>>4>>5
・リク「ゼロスSS」 >>8>>9>>10
┗ぷっちょさん


*暖かいお言葉&コメレス*
>>7>>12

2010-9/4 01:10[レス/]

[2]ハナ(SH005)
さて、とりあえずはSSを何本か書いていきたいと思っております。

私は甘々が大好きなので、基本はラブラブべったりあはんうふんな話が多いかと思われます…;;

若い方も読んでいただけるように抑えて頑張りたいと思いますっ(笑)

2010-9/4 01:14[レス/]

[3]ハナ(SH005)



「ごめんね?≠ありがとう」-1-

「ひゃあっ!!?」

のどかな村、イセリア。ここには小さな学校が一つ。この学校に通うコレットは大変なドジっ子である。

「――コレット!!」

授業の終了のチャイムが鳴り出した瞬間とほぼ同時に、コレットは机の脚に引っ掛かり倒れ込んだ。しかし、周りの生徒達の様子は焦ってなどおらず、安否を尋ねる者などほぼ皆無だ。どうやらコレットが転ぶことは日常茶飯事らしい。派手に前へ倒れ顔からダイブしたコレットの元へ駆け寄る少年が一人。声を荒げてコレットの名を呼ぶ。

「コレット!大丈夫か!?」

手を差し延べ肩を貸してやる。するとコレットは苦笑いを浮かべてこう言った。

「えへへ…ごめんね?ロイド。」

「全く…何度転んだら気が済むんだよっ」

額には小さなアザが見えるが、本人は大丈夫そうなことが伺えると、ロイドはため息混じりに皮肉っぽく言う。体を支えてやり席に着かせると、コレットの口からはまた同じ言葉が。

「ロイド、ごめんね?」

彼女は申し訳なさそうでありながら、感謝も含んだ口調でこの言葉を伝える。一方ロイドの表情はえらく不服の様子だ。

2010-9/4 01:32[レス/]

[4]ハナ(SH005)

-2-

「そこはごめんじゃねぇだろ?」

腕を組み眉尻を上げてコレットを見る。ロイドの望む言葉を察したコレットははにかみ混じりに言った。

「あ…ありがとう、ロイド。」

笑みを零して頬を掻くコレットを見てロイドは満足そうに笑った。

「よし!人にお礼を言う時はありがとうだろ?」

「そだね、ごめん。」

コレットは口癖のようにごめんの言葉を発する。そんな人の顔色を見て生きるコレットを、救ってやりたい、守ってやりたいとロイドは日々思っていた。

数日後、コレットは再生の神子として旅立つことになった。ロイドとは別れることになる。

「コレット!!!俺も着いて行くからなっ!!?」

シルヴァラントという世界を救う旅。その重要な任務に一人立ち向かうコレット。一人の少女には荷が重すぎる。そんなことは周りの大人達も分かっていた。しかし神子は一人だけ。託すしかなかった。

「…だめだよ。旅の途中で危ない目に遭うこともあるかもしれない。ロイドをそんな目に遭わせられないよ…っ」

瞳に涙をいっぱいに溜めて言葉を紡ぐコレット。ロイドは必死に説得しようとする。

「俺には何の為に剣があるんだ!?コレットを守る為だっ!ただ待ってるだけじゃ、何もしてやれないじゃねぇか…っ」

握り拳を自身の膝にぶつけ悔やむロイド。コレットは寂しそうにではあるもののはっきりと言う。

「ロイド、ごめんね?私、頑張ってくるね!」

2010-9/4 01:53[レス/]

[5]ハナ(SH005)


-3-

「コレット!待ってくれっ!」

コレットに駆け寄り力強く抱きしめる。コレットは一瞬驚き目を見開くが、安心したように目を閉じる。

「コレットは俺が守ってやる。大丈夫だ、俺がついてる。」

抱きしめる腕に力を込め、唱えるように囁く。コレットは頷きながら

「ロイド…私この世界を守りたい。大切な人を…ロイドを守りたい。その為だったらどんなことも頑張れる気がするよ。」

「あぁ。コレットなら大丈夫だ。」

ロイドはコレットと視線を合わせ笑顔を作る。コレットもへらっと笑いロイドの背に手を回した。

「ごめんね…?」

ロイドはコレットの涙を指で優しく拭ってやると、呆れたように言う。

「またごめんね、だ。コレットが謝る必要ないだろ?」

コレットは焦って恥じらい混じりに笑って言った。
「あっ、ごめん…ありがとう。」

ロイドは体を少し離すと、コレットの顔の位置まで屈んでゆっくりと、唇に優しく触れるキスをした。コレットは驚いたが次第に頬を赤く染めていく。

「…コレット、いつでも帰って来いよ。」

「うん。ありがとう…ロイド。」

長い旅へ出るコレットだが、今は時間が止まったように二人は大切な人との時を噛み締めていた。

-fin-

2010-9/4 02:14[レス/]

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