無鉄砲社会





掛け違いのボタンを
はずしていくように
ひとつずつ
ゆっくり、忘れていく

恋のようなきもち
だったかもしれない
わたしは鉄砲を鳴らす
デパートの屋上の小さなメリーゴーランドから
古びた本屋のファッション雑誌の隙間から
丘にぽつんとたつ七色の観覧車の鉄筋の、濃い影から

砲弾は
宙にとどまることは
できなくて
なにかしらに届いてしまう
らしい
ぼこ、と穴があく
子供たちがあつまって
周りを駆けまわる
そうやって、町は今日も町だった

さようなら
つぶやいて振り向いたら
どこもかしこも
満席だった





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はなのかんむり






















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