□未詳24詩誌(仮題)□
詳細説明

 
前置きが長いですが、読まなくても大丈夫です。

先ず、詩の同人誌というものは、けして少なくはない現況にあります。
しかし、結構な顔触れによる同人誌でありながら売れない、
というシビアな事実も横たわっているように思います。

さて、大都市部ならともかく地方ですと、書店に行っても大手出版社からの詩集ですら、注文しないと入手叶わないのが常ではないでしょうか。
詩が、文学の窓際族と言われて久しい事を証明するかのように、
残念ながら書店でも図書館でも申し訳程度のスペースしか与えられていませんよね。

これだけネット詩が(その内実はともあれ)活況を呈し、
特に携帯ユーザーが自分のサイトを作っては詩を書いている、その量的な増加は甚だ凄まじいものがある、
にもかかわらず、
詩というジャンルそのものが未だかつてない危機にあると思えてならないのです。
瀕死にある、といえるかもしれませんカテゴリー的には。
もちろん、例えば宮澤賢治の詩が抹殺されてしまう、といった話ではなくて、
「詩」という言葉そのものが、それを知らない、または疎い方々に、冷笑をもって迎えられているような気がしてならないのです。

話は変わりますが、
詩集を出すのは詩人で、詩集を買うのは詩人で、という傾向は、否めないのではないでしょうか。
文学に傾倒している方々であっても、よほど詩が好きか、または職業上の必要に迫られるか、知り合いの詩人だから、といった理由付けくらいはないと、
わざわざ書店やAmazonで注文したりしないですよね。
そうした図式が、同人誌でも当てはまるように思います。
つまり、同人誌を作るのは詩人で、同人誌を買うのも詩人だ、という図式。
それの良し悪しを論じても始まりません。
身銭を切って、その灯を消すまいと頑張っておられる方々の存在と、そのあまり報われる事の少ない成果を、
私達は存じあげております故。

では、何が駄目なのか、どうすればいいのか、
そうした事を議論しても進捗はしないばかりか、
もはやウンザリでもあるのです。
私達、未詳24は、ひとつの提案を致します。

詩の同人誌、その運営が詩人でないスタッフによって出来ないものか、と。

詩の同人誌というものは傾向として、
仲の良い詩人同士や地域の縁故に因るグループや、
同じ主義・主張を唱える詩的イデオロギーを同根とするシンパなどによって結成されがちです。
それはそれで良いと考えます。
しかしながら、そうした動きとは別に、
何か出来ないものか、出来るはずだ、と。
私達には、オフラインで活動するノウハウは少ないけれども、
現況に対して傍観する気は、さらさら無い、と宣言します。
その始まりは、それこそ冷笑をもって迎えられるかもしれませんが、
資金繰りの悪化や、仲間うちの軋轢などが起因となって、同人誌を辞める事態は想定しておりません。
何故ならば、私達は、詩の為ならば生活を顧みないと言っても過言ではない集団だからです。
俗的に言わば、スポンサーなりパトロンなわけです。
未詳24は、詩人達から搾取せんとする組織ではなく、
また、詩人同士の交流を推奨したり、
或いは、詩人の斡旋サイトや登竜門になりたいわけではなく、
誤解を承知で言うならば、詩人達に利用されたいと願う者達でありたいのです。

未だ詳細は協議中ではありまして、胡散臭さを感じられる方もいらっしゃるとは覚悟の上です。
ただ、未詳24の、ささやかな決意だけは、書いておきたく、かように長文と相成りました。
御容赦ください。

誰もが熱心に机の上で議論しているのを、見てきました。
待っておりましたが、
携帯サイト界隈からは、どなたも始めないので、私達は始める事にしました。
未詳24の主旨に、賛同なさる詩人さん達の、いずれの御参加を、
心よりお待ち申し上げます。
(金銭的な負担をお願いする事は、ありません)

私達は、詩を救いたいのではなく、
詩を興したいのです。

あなたの為にではなく、
例えば、子供達の子供達の子供達の為に。
または、独りぼっちで死んでゆく名も知らぬ老人の為に。
或いは、失恋して手首に剃刀を当てる少女の為に。
理由などは、何とでも。


以上は、
概ね、ゴタクではあります。
また、この項に限り、その文責はピクルスが負います。
旧未詳24のオフライン担当組織「輪唱」の再編も視野に入れつつ、
未詳24の片翼を担うべくのオフライン活動の準備を進める所存であり、
然るべき時期には、その御案内をさせていただきたく存じます。
なお、既存の詩誌に、おもねる気は、まったくありません。
私達は、プロの真似をしたいわけでは、ないのですから。

長い文を、お読み下さって、感謝します。

ピクルス拝
 


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