投稿日02/10 22:49

「通学途中のバスの中」
高橋文大

 こんばんは。
 高橋文大です。

 私は疲れるとまずい様なとき(例えば定期テストが近く、睡眠よりも勉強をしなければならない様なとき)、または塾の日、バスで登下校をします。

 最近、何故か私に親しみを抱いているらしい女の子が、同じバスだと私の席の前に座り、話しかけてきます。


 別にいいじゃないか、と皆さん仰るかもしれません。

 しかし、私は正直あまり人と関わりたくない質の人間です。

 必要以上に干渉されるのは不愉快ですし、必要以上に干渉するのは億劫だと感じる人間です。

 そんな人間が、干渉をし合う事無くバスに揺られる甘く優しい時間を奪われたのです。


 私はほとほと困り果てていました。


 一人(干渉をし合わない状態)は心地好いのですが、人間と云う生き物は自分たちと異なる記号を弾き飛ばそうとする生き物です。
 ですので攻撃を受けぬ様、みんなと同じ記号の御面を着けなければなりません。


 自分を偽り、笑顔を作るのは疲れます。


 恍惚と過ごせる些細な時間が、案外大切なのです。




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