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By 樋好 征司郎
09-24 21:35
わかんねえ。……、でもなんでお前がそういうこと言うのか、気にはなる。(自分が投げかけた言葉に対する問いには渋い顔をしての返答、それは流すつもりでもなく自分とは違い情緒豊かな相手の感覚は羨ましくすらあり、それを解せない自分自身に対する味気なさを厭うようにぽつりと言葉にして。続く言葉は相手らしいもの、ふ、と小さく笑うものの相手に返す視線はその奥を見透かそうとしていて、常々あった疑問を波音や人波の音に紛れて尋ねて。波打ち際ふざけ合ったやりとりの先、幼さの垣間見える相手の言葉には思わず零れた笑みを口元に携えて。相手の言葉をきっかけに晒された手元の短冊、自分のそれも相手に少し遅れて渋々と晒せば殴り書きとは違う達筆で「来年も来る」と記して。相手のそれを見れば、自分と同じような内容に思わず笑ってしまって)……、ん。なんだよ、それ。一緒に、なんだよ。
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By 知羽 麻璃於
09-24 21:07
分かんねえからもっと距離縮めて分かりたく成ったりしねえ?なんて、本当は可愛いよ全部。可愛くねえとこも可愛いしな。(歩を進めながら徐に一度此方に向く相手の意識に瞬き一つの間に思案し薄く開いた唇奏でるは率直な問い。それから一拍置いて緩く吐き出す呼気切欠に続ける言葉は茶化しも嘘偽りも無い本音ならば彼の反応を視線の端に窺って。軈て人波から抜け出て砂を踏み到着する神輿近く以て短冊を手に思考する最中に認める友人の微かな笑声と指摘に幾許かの気恥しさが芽生えたか反論するその物言いが殊更に子ども染みた語調と成っていようか)だってそういうの楽しいじゃんか。……、……っし、俺も書けた。それじゃあ、見せっこな。ほい。(ペンを一つ手に顎先に宛て些か考える体勢、漸くと短冊に軽快に走らせるペン先は程無く止まり、一度伏せたそれから彼へと眼差しを移し同時になと前置きをしてから裏返しの短冊を表に返すとそこには癖の無い綺麗に均等の取れた文字で「来年も一緒に」と記されていて)
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By 樋好 征司郎
09-24 20:29
可愛いだの可愛くねえだの、おまえはわかんねえ(腕を引いて先を行くことにより相手の表情こそ読み取れないものの、後ろ聞こえる不満の声にはふ、と緩く鼻を鳴らして。次いだ言葉には思ったことをそのままにぽつりと口にしては、歩調を合わせるように一度だけ緩く振り返り投げかけた言葉への返答を待ってみて。それから人の波を縫うように目的の場所へと向かう最中、相手が上手くそれを手助けしてくれるのなら気恥しさこそあれど間違ったことではないと自らに言い聞かせてされるがままと動いて。砂浜に現れた神輿は圧巻で眺めているところに相手から短冊を手渡されるなら、短い例と共にそれを受け取り備え付けのペンをくるりと回しながら視線を宙に投げながら思案して)何も決まってない。お前そういうの好きな。…………、っと俺は、書けた。(相手の幼児じみた言い回しにくすりと小さく笑ってしまいながらもからかうような返答はどこか本気のそれではなく、するりとペンを走らせて書き終えれば短冊を伏せて相手が書き終わるのを待とうと)
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By 知羽 麻璃於
09-24 19:55
(相変わらずの相手の態度すら楽しいと喉奥柔らかく笑っては先行く背中へ視線を遣り掛ける声に停止する彼の目線の先を自然と追う様海岸方面に顔を向け委ねた選択への返答に緩く頷き示し早速と向かおうと差し出した手に見せる彼の反応に意外と許り今度は此方が幾許か瞳を丸くする事と成り)……っ、いってえ。可愛くねえの。ひよは短冊何書くんだよ?書けたら見せっこしよ。(そうこうしている内に不意打ちに脛を蹴られて仕舞えば躱す事等出来る筈も無く微かに蹌踉け抗議の声。然し然程痛みを伴わない攻撃と容赦無い口撃は今迄の彼の事を思えば当然の反応とも取れ、自ずと返す言葉はその意味とは裏腹に自然と慈しむ様な響きを宿す笑声混じりのそれと成って。袖を引かれるままに着いて行き、時折人を避けたり彼の肩に手を掛け此方に引き寄せ擦れ違う人波に打つからぬ様にとしながら言葉を掛け、程無く辿り着くは沢山の短冊が飾られた箱舟神輿の前。その厳かな迫力に思わずと感嘆の眼差し以て眺めては近場に設置されたスペースに向かい短冊を二枚取り相手に一つ手渡して)
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By 樋好 征司郎
09-24 19:21
ったく、減らねえ口だな。別に、食いたいもんは自分で買う(相手の反応に手を引けば呆れたように吐き捨てて、冗談を紡ぐ相手の声色からそれを察するものの、相変わらずのプライドと天邪鬼さが顔を出すのならふいと顔を背けて相手を置いて歩き出しながらそう口にして。しかし後ろからかけられた問いに見切り発車と気付けば立ち止まり、注がれる視線を受けながら考えるようにして視線はまた海の方へと。返答していざ神輿のある砂浜の方へと歩きだそうとした刹那、紡がれた言葉と差し出された手には思わることときょとりと目を丸くして。しかし数秒遅れてことを理解すれば、微かに染まる耳と僅かに見開いた瞳、人混みの中相手の脛あたりを軽く蹴るように足を踏み出せば相手のシャツの袖を掴んで引くようにして歩みを進めようと)じゃあ先、短冊の方行くか。…………、おま、何わけわかんねえこと言ってんだ。ほら、馬鹿言ってねえで行くぞ
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By 知羽 麻璃於
09-24 19:06
……い、って。御免御免、そんなに俺のこと待ち侘びて呉れてたの?しょーがねえから、お詫びに何か奢って遣るよ。(悪戯に拘束した腕を解かれるに従い動向を窺って居れば反応遅れ必然的に額に生じる反撃に反射的に目を瞑り口から吐い出るは言葉だけのそれ。持ち上げた隻手はその額を軽く擦り含み笑いながらの謝罪と紡ぐ冗句は反省の色は無く何処か楽し気で)……さて、如何するよ。短冊書きに行く?それとも、もう露店で何か買って堤防のとこでゆっくりする?(額触れる手を下ろし一度沈み行く夕陽を一瞥するのを切欠に今一度と彼に視線を戻し二択を委ねる事に。何方の選択と成っても人混みで逸れない様にと手繋ぐ?と右手を差し出してみようか。その手を取って呉れても呉れなくても相手の選んだ目的地に向かうべく友人の歩調に合わせて歩き出す筈で)
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By 樋好 征司郎
09-24 18:45
……、っ。んだよ、お前か。……、おせーよ。(周辺の暗闇に露店の明かりが溶けて、鼻孔を擽るのはソースや甘味料の混じった所謂祭りの匂い、人々の感想と波の音を遠くに聞いてじりじりと沈む夕陽をただじっと見埋めていたところ、突如体を包んだ緩い拘束に反射的に肩を震わせ身を守るべく体勢を立て直そうとした刹那、視界に現れたしたり顔こそが約束の相手。その近づいた距離故、甘やかでいてくどくない相手の匂いや色気のある声を否応なく享受する形となって。一先ずは知人であったという安堵感と悪戯にまんまとかかってしまった気恥しさに呆れたように溜息を吐き、それからは小さな仕返しをすべく相手の緩い拘束を解くことが出来たのなら、伸ばした手は相手の額を小突くことは叶うだろうか。躱されてしまっても不貞腐れた視線を相手に送って、然程相手を待っていた訳では無いものの不満の一つでもたれてやろうと悪態が口を吐き)
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