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By 知羽 麻璃於
07-22 02:10
(透かさずと返される応酬に御尤もと緩く笑ってじとりと向けられる視線の意味に気付かぬ振り通して居れば、不意に瞳宿る普段大人びた印象受ける相手の無邪気な年相応の笑み顔に些かの驚きを湛えた瞬き一つ。然し、直ぐ様その心情は喜色へと変化し釣られる様に双眸弓形に唇弧を描き、多少の酔いも手伝って殊更に距離感は近く成ったか視線逸らされて仕舞った後に伸べた隻手は叶うなら友人の頬を緩く曲げ揃えた指背以て一度、二度と撫でようか)また俺の誘いに乗ってね。後悔させねえから。────、……、……終わっちゃったな。何かすげえさみしー。(躱されて仕舞っても残念と言葉のみのそれ楽し気零すのみ、軈て最後の花火が打ち上がり消えて行くなら何処か名残惜しい様な切ない様な寂しさが胸に宿ると独り言ち。残る品を食べ進め時折相手の口許に寄せてみたりとしながら缶底数ミリ残るそれ呷って、ポケットから取り出した端末確認する時刻に相手へと声を掛け長く付き合って貰って仕舞ったと気持ち許り眉尻下げて謝罪を。空に成ったそれ等を袋に一旦纏めゴミ捨て場に向かって分別し)……、さて、ひよそろそろ帰る?何だかんだ長居させちまって御免な。途中迄一緒に帰ろ。
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By 樋好 征司郎
07-22 01:50
本気ならもっと問題だ。(相手の反応を見ては静かに息を吐き、冗談だから済むのだと淡々と答えて。告げられた謝罪も本域のものではなく、先の不服そうな視線のまま相手を見据えること数秒、携えたつもりの緊張も相手の人柄かほろりと崩れてしまうのなら、珍しく年相応に破顔して。酒のせいか楽しげに笑い合えば、視線はまた空と海の狭間に咲く花火へと移って。暫し酒を飲み進め、つまみにも手をつけていれば先に訪れたのは満腹感、ふう、と体勢を変えるべく後ろ手に手を着いたタイミング、相手からの言葉に漸く視線を絡めればその先に認めた今までとは違う色を携えた瞳に気付けば、何故か妙に恥ずかしく直ぐに視線を花火へと戻しながらも言葉に異論はないと自分らしい素直ではない言葉でそれを認めて)……、まあな。知羽の誘いに乗ってやったのも、悪くなかったみてえだな。
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By 知羽 麻璃於
07-22 01:39
……っ、いっ、て。俺は何時でも本気なんだけどなァ。(調子に乗った天罰か不意打ちに繰り出される一撃、微か反対に蹌踉めき地面に片手突き、咄嗟に吐い出る言葉は然程痛くない故に反射的なだけのもの。軽く脛擦りつ不服たらしい友人の様子に御免御免と紡ぐ謝罪は反省の色の無い至極嬉々宿す喉奥くつくつと含み笑った声色で)……、俺も久々に見た。矢っ張りこうやって生で見ると迫力が違うよな。樋好のこと誘って良かったわ。ありがとな。(一頻り笑い切った後緩く呼気流してから焼きそばを口に運んでゆっくりと咀嚼し、その間も昇る様々な色や形織り成す空の変化に目を向け時折ビールを流し込み空に成った缶と交換と新しいそれ取り出し開ける次ぎ、打ち上がる音の合間に耳に届く控え目な声音で連ねられる言ノ葉に今一度相手の横顔に向けた眼差しは揶揄いも冗句も無い穏やかな色。今宵共に同じ景色を堪能出来て居る喜び一入と御礼を一つ告げ)
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By 樋好 征司郎
07-22 01:13
、っ、だから、揶揄うな。そういうのは女に言えって(何を言っても言い負かされてしまう相手の雰囲気と、告げられた言葉に対する純粋な気恥しさにげし、と持ち上げた足で軽く相手の脛あたりを小突けば、緩く突き立てられた指先から余裕な笑みを零す相手へと視線を流し、不満そうに眉を寄せて苦し紛れの言葉を吐いて。やけとばかりに缶の残りを煽れば二本目に手を伸ばしつつ、左手の焼き鳥も咀嚼して。相手の紡ぐ言葉はいつも自分を揶揄ってその反応を伺っているのだろうとの解釈ゆえ、むすくれてはいたものの、やはり花火を黙って見ているうちにその色光と音や匂いにそんな尖った気持ちは薄れていって。相手から注がれた視線に気付くこともなく横顔を晒しつつ、一口酎ハイを呷れば静かな声色で返答して)……、久しぶりに見たけど、なんかすげえな。ずっと見てられる気がする。
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By 知羽 麻璃於
07-22 00:56
で、でたー、俺様何様征司郎様ってやつ。だって可愛いじゃん。そういうひよ好きなんだわ俺。────っと、おー、すげえ。…な、綺麗な。花火ってなんでこんなに感動すんだろ。(不意に向けられる挑戦的な眼差しと科白に透かさずと態とらしく大袈裟に一度上体相手の反対側に傾け些か不作法ながら彼の顔を緩く立てた示指以て指し茶化す一言。然し、本心では無く飽く迄も悪友との戯れ楽しむ語調で紡ぎ、続く言葉はその余韻残るものの指を下ろし軽く傾けて居る身をゆっくりと戻しつ真っ直ぐと彼の眼差しに自身の瞳を交え心中宿る本音を吐露ながら、束の間と打ち上げ花火特有の音を立て夜空に高く打ち上がり咲き誇る色彩に自ずと意識は流れ感嘆の声漏らし眺めて居れば微かに拾った隣からの声音に視線のみ一度其方に滑らせ見受ける横顔を柔く緩ませた眼差しに捕えた後にまた花火に戻し沁々と呟いて)
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By 樋好 征司郎
07-22 00:32
、さっきからやたら可愛らしく言ってくれるな。(冗談の応酬に紡がれる言葉には先とは違って挑発的な眼差しにて相手の双眸を射抜こうか、姫やら小悪魔やらと自分を表する相手に試すような含みで告げれば、それは振り回されてばかりではいられないとの意味合いで笑い。乾杯と合わせた缶を相手に倣ってごくりと喉を鳴らして流し込んで。相手の言葉に緩慢に顔を持ち上げては一瞬の静寂の後、ぱあ、と夜空に咲いて水面に照り輝く大輪に思わず見蕩れてぽつりと言葉を吐くのも無意識と、しばしその光景を見つめていて)……、綺麗だな。
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By 知羽 麻璃於
07-22 00:21
(聞き受ける返答が同意得られるものなら、でしょ?と満足気。次ぐ友人の反応は想定済みと後ろ歩く存在に気付かれぬ様に密かに表情を楽し気崩し、そうしながら隣に座してくれた相手に倣い袋からビールを取り出しプルタブに指先引っ掛け開け鼓膜揺らす何とも彼らしい科白に思わずと緩く吹き出し笑って先から続く冗句を)前言撤回。お姫様じゃなかったわ。この人、小悪魔様だったわ。まあ、その通りなんだけど。ん、乾杯。……、ふぅ、うま。…あ、そろそろ始まる兆しでは?(掲げられたそれに同様に缶を持ち上げ乾杯と早速と一口呷り、口内広がり喉元通り抜ける味わいに気の抜けた呼気を流し購入した品の蓋開け割り箸を割って焼きそばに取り掛かろうとする刹那、そろそろ頃合と花火打ち上がりに期待高まる空気海岸一帯纏うなら、それに漏れる事無く期待感宿す眼差しは程無く色付くであろう空を仰ぎ)
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